あの頃に戻りたくなるようなレトロな雰囲気の科学ミュージアム。小規模ですがプラネタリウムも備えており、今見える星空解説やプラネタリウム番組を上映しています。大人向け番組は少ないので、投影スケジュールは事前確認がおすすめです。
レトロな科学館
和歌山市立こども科学館は、昭和56年(1981年)5月5日にオープンした科学ミュージアム。鉄筋コンクリート造4階建ての建築は、街なかに溶け込んでおります。

入館者を出迎えるのはじゃんけんロボット未来君と、スタンプロボットみどりちゃん。スイッチ押すとグイーンと立ち上がり、音声案内してくれます。そして、じゃんけんが始まります!

わー、大人1人で遊ぶのはけっこう恥ずかしい!ちなみに結果は「あいこ」でした。
おそらく展示内容はオープン時からあまりアップデートされていなそうな予感。サイエンスなのにレトロというのがまた絶妙です。
ちょっとした自然博物館
1階の展示室にはちょっとした自然系の展示コーナーがあります。フクロウ、ノスリ、アオゲラなどの剥製がずらり。

紀の川の魚コーナーでは、コイとヌマチチブみたいなハゼ科のサカナが生体展示されてます。ミニ水族館です。

淡路島・友ヶ島が浮かぶ友ヶ島水道の海底模型もあります。スイッチで水位がかわり、過去と現在で地形が変化する様子を見ることができます。

2階と3階は、遊べる科学装置がたくさん置かれていました!子どもはきっと楽しめそうな雰囲気です。

プラネタリウム
そんな科学館の4階にあるのがプラネタリウム。直径12メートルほどのドーム空間が広がっています。

席数は122席で、全席自由席。レバー操作は不要な、常時リクライニングしているタイプです。

2019年に投影システムをリニューアル。光学式「Cosmo Leap Σ」とデジタル式「ステラドームプロ」のハイブリッド方式を導入しました。

ロビーには、旧プラネタリウム投影機のMS10型も展示されています。1981年の開館から2018年まで稼働していたものです。今のモノよりもずっとメカメカしています。

宇宙のオアシスを探して
投影されるのは、『本日の星空解説(約15分)』+『プラネタリウム番組(約30分)』というプログラム。プラネタリウム番組は定期的に変わるようですが、日中は子供向け番組、最後が大人向けとなるのが基本な様子。訪問時は、こちらの2種類でした。

今回は最終回15:30に上映される「宇宙のオアシスを探して」を見てきました!
まずはおじさんが朗らかな声で、和歌山市内の夜空に浮かぶ星座を教えてくれます。今日見れる星座なので、このまま夜空を見るのが楽しみになりそう。
そのあとは自動音声による季節の星空解説。秋の四辺形からはじまり、ペガスス座、アンドロメダ座、カシオペア座、ケフェウス座、くじら座、ペルセウス座といった星座が神話のストーリーとともに語られます。

「宇宙のオアシスを探して」は、太陽系以外に地球のような惑星があるかを探す、系外惑星探査のストーリー。地球外生命体の可能性を感じ、わくわくする内容でした。
音響はそれほど良くはないためかダイナミクスや低音は控えめ。とはいえ、音を聴きに来ているわけではないので、逆に落ち着けるとも言えます。
客層は平日の最終ということもあってか、女性2人組×2、おじさん、カップル、私という大人7名でした!「こども科学館」ですが、まさかの大きいおともだちONLY。非常に落ち着いた雰囲気でした。
最後にとっておきの秘密なのですが、この施設のエレベーターには「むげん空間」があります!

「エレベーター+合わせ鏡」というのは、何かが起こりそうな組み合わせ。都市伝説をインストールし過ぎている私には覗き込む勇気がありませんでした。
アクセスと営業情報
南海電鉄の「和歌山市駅」より徒歩約5分。
| 開館時間 | 9:30~16:30 |
|---|---|
| 休館日 | 月曜 |
| 料金 | 入館料300円、プラネタリウム300円 |
| 公式サイト | https://kodomo123.jp/wordpress/ |
※掲載の情報は2025年10月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。


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