ロープウェイに乗って宝登山山頂へ!宝登山神社奥宮や動物園、そして冬の秩父・長瀞を代表するロウバイ園が見どころ。2月に訪問したところ、澄んだ青空に黄色い花が可憐に咲いていました。開花シーズン中の土日祝日は大変混雑しますので、時間には余裕を持って訪問ください!
長瀞駅から乗り場へ
長瀞町にそびえる宝登山(ほどさん)は、標高497mの山。ロープウェイがあるため気軽に山頂にアクセスできます。サクラや紅葉など四季折々の魅力が楽しめる人気の山ですが、特に有名なのはロウバイ。12月中旬くらいから花が咲き始め、2月中旬〜3月上旬頃に見頃を迎えます。3月上旬くらいからはウメの花も楽しめるので、迷ったら少し遅めのタイミングが良いかもしれませんね。
さて、ロープウェー乗車駅の最寄り駅となるのが長瀞駅。池袋から西武池袋線と秩父鉄道を乗り継いで行くのが基本かと思いきや、東武東上線を利用したりJR線で熊谷経由したりして行く方法もあります。
さぁ、ロープウェイ乗り場まで行こう!と思ったのですが、ここで「みそポテト」の誘惑に負けました!!ジャガイモを天ぷらにしたものに、甘口味噌だれのかかった秩父名物。間違いない味です。
長瀞駅から宝登山ロープウェイ乗り場までは徒歩20分ほどかかりますが、シーズン中は無料のシャトルバスが運行していることがあります。時刻表はなく、15~30分間隔で運行しているようです。
混雑のロープウェイ
ロープウェイ山麓駅に到着。これに乗れば、あっという間に山頂だ!!
しかし、乗り場は長蛇の列・・・!案内によると、60分待ちとのこと。混雑するとはきいていましたが、想像以上の混み具合にくじけそうになります。寒空の中での待機になるので、防寒対策はしっかりして挑みましょう。
ロープウェイは通常30分間隔ですが、臨時運行で7分置きに動いているみたい。とりあえず往復切符購入して乗車待ちの行列へ。(この判断、後悔することに・・・)
45分ほど待ってついにロープウェイ乗り場へ!ここで観光地あるあるの強制写真撮影が!一人旅のときは意地でも拒否するのですが、長い待ち時間を経てもはや抗う気力はなく、魂を抜かれてしまいました。
ひらがなで「ばんび」と書かれたゴンドラは、ほのぼのした雰囲気。
見頃を迎えたロウバイ園
山麓駅を出発したロープウェイは、わずか5分で山頂へ!山頂駅からは、すぐに山の斜面に広がるロウバイ林へとアクセスできます。西ロウバイ園と東ロウバイ園があり、それぞれ少し見頃の時期がずれています。
このときは西ロウバイ園が見頃。2月半ばという、まだまだ真冬ですが、黄色くかわいい花がたくさん咲いています。冬の澄んだ青空とのコントラストが美しい。
ロウバイ自体は都内の庭園などでも見かけることができますが、ここまでたくさん集まっているのは初めて見ました!山頂であるため空が近く、パノラマ広がる絶景も楽しめます。開放感が半端ないです!!
あれ、これはロウバイじゃない?さりげなく混ざっていたのはマンサクでした。
ひっそりとした宝登山神社奥宮
ロウバイ園を進むと、宝登山神社奥宮へと繋がっています。宝登山神社は神日本磐余彦尊(かんやまといわれひこのみこと/神武天皇)・大山祇神(おおやまづみのかみ)・火産霊神(ほむすびのかみ)の三柱を祀る神社。本殿は山の麓にありますが、奥宮は宝登山の山頂にあるのです。
ちょっとした休憩スペース&売店もあるため意外と人がいます。
ここは、1900年前に日本武尊(やまとたける)が神霊を拝したところ。まだ雪の残る足元は、少しぬかるんでいました。
ゆかいな小動物公園
奥宮から少し降りていくと、唐突に現れるオレンジ色のゲート。こちらは宝登山小動物公園。
日本の里山に暮らす動物を中心に集められた小さな動物園。名前に「小」とついているあたりがとても謙虚ですが、園内は意外と広いです。
猿山を越える橋からは、身を寄せあって冬の寒さをしのぐニホンザルたちが見えます。
でろーんととろけそうなミニブタ。リラックスしすぎた姿を見ていると、こちらも緩んできます。
むしゃむしゃと食事中なケヅメリクガメ。アフリカの砂漠などに暮らす生き物にこの秩父の冬は寒すぎるのでは、と思いますが元気いっぱいでした。
そんなリクガメの近くに貼られているのは、謎の履歴書。この動物園では、解説版替わりに「動物たちの履歴書」が貼ってあるのです。年齢・性別・健康状態などに加えて、学歴・職歴欄にはどこの動物園で生まれたかなどが書かれておりとってもユニーク。ケヅメリクガメは、非常に丁寧な志望動機がびっしりと書かれており好感度アップです!
こちらはヤクシマヤギの履歴書。「志望動機:たくさんにんじんたべたい/自己PR:たくさんにんじんたべたい」と、現代社会で書いたら即アウトのような内容でもばっちり採用されたようです。
苦悩の下山
ロウバイ園も神社も動物園も楽しめたので、そろそろ下山します!といっても、ロープウェイは相変わらずの行列。ここからさらに60分待ちとなってしまうと、他の場所へ行けなくなりとても困ります。
宝登山は道が整備されているので、歩いて下山も可能です。寒空の中待機するのもツラいので、ロープウェイは諦めよう!そう思ったのですが、ここで私を悩ませるのが往復切符。悲しいことにきっぷの払い戻しは不可なので、ロープウェイを利用しないと片道分が無駄になってしまいます。ううむ、勿体ないけどもう気持ちは徒歩下山に切り替わっていたので、忘れましょう・・・!混雑時に訪問予定の方、往復切符にするかどうかは慎重な判断をおすすめします。
序盤はまだ雪の残る道を歩きます。幸いトレッキングシューズを履いてきたので、これくらいなら楽勝!
すれ違いで登ってくる方々を見ると、本格的な山装備の人だけでなく、ふつーの格好の人や小さな子供を連れた人など様々。きっと道はそこまで険しくないに違いない!
途中、何度か現れるのが凍り付いたスリップロード。回避するため藪に突っ込んで迂回したり、側溝を進んだり、横向きで進んだりとみんな様々な対策法で難所をクリアしていきます。これはこれで楽しくなってきました。
山頂から歩くこと約35分で下山完了。きっとロープウェイ待つより早かったはず。往復切符はちょっともったいなかったですが、意外と楽しめたので結果オーライです。
さて、長瀞駅までは無料シャトルバスで移動。まだ先は長いので、体力は温存しておかないと・・・!
つづく
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