金魚のまち大和郡山(やまとこおりやま)を象徴する金魚ストリート。フラッグやマンホール、金魚カフェなど金魚を感じさせる演出がたっぷり。さらに、自販機水槽や改札水槽など実際に金魚が泳ぐ水槽も!他にはない個性的な仕掛けが多く、とっても楽しめる商店街です。
金魚の町・大和郡山
江戸時代より金魚の養殖が行われている奈良県の大和郡山(やまとこおりやま)。享保9年(1724年)に甲斐の柳沢吉里が郡山藩へ移封となった際、多くの金魚職人を連れて行ったことにはじまります。武士の趣味や副業として養殖が行われ、貴族や豪商向けに販売されていたそうです。
明治以降は、明治維新によって職を失った藩士や農家の副業としてさらに発展。かつては高級魚として富豪の嗜みであった金魚の飼育は、一般庶民の間にも広がっていきます。
令和となった現在においても年間5,000万匹もの金魚を販売しており、その数は国内一位を誇ります!市街地から少し離れた道を歩けば、まるで田んぼのように金魚が飼育された溜池「金魚池」がたくさん。道端で普通に金魚に会えるのも、この大和郡山ならではです。
金魚ストリート
とはいえ、後継者不足や市場の縮小から金魚の販売量は減少傾向にあります。そんな大和郡山を盛り上げ、「金魚のまち」としてPRするために2020年にはじまったのが金魚ストリート。
「やなぎまち商店街」のあちこちに金魚の水槽を設置したり、金魚マンホールがあったりと、まち歩きしながら金魚探しが楽しめる観光スポットとなっております。
個性的な水槽
デザインだけでなく、実際に金魚が泳ぐ水槽もたくさん設置されているのもこの金魚ストリートのユニークなところ。
通常の水槽だけでなく、自販機の下部が水槽となったユニークな自販機水槽も!ちなみに販売しているのは金魚ではなく、金魚ラムネなどのドリンクです。
唐突に表れる金魚の改札口水槽。街中に突然現れる改札というだけでかなりインパクトがありますが、そこに水槽が載っているという、もはや現代アートのような作品です。
自販機はまだナチュラルに埋め込まれていましたが、こちらは改札口のフォーマットから飛び出しており、かなり奇抜な発想です。どのような経緯で作られたのか気になって調べてみたところ、どうやらコンテストにて選ばれたアイディアをもとに作られているそうです。
こちらの記事には、原案と思われるイラストが載せてありました。改札口にずらりと並ぶ水槽はとってもかわいらしい。絵で見ると凄くナチュラルに見えます!
おしゃれな金魚カフェ
金魚ストリートで、テレビや雑誌で話題のお店がきんぎょcafe´~柳楽屋(りゅうらくや)・陽だまり~。金魚ストリートの中にあるため、散策のひと休みにぴったりなスポットです。
店内は和風でレトロな雰囲気。天井からぶら下がる金魚提灯、涼やかな音色の風鈴、そしてところどころに並べられた金魚の水槽が特徴的です。
座席は7テーブルほどあり、ほとんどの席はすぐ近くに金魚水槽や金魚の泳ぐ睡蓮鉢が設置されています。ひらひらと泳ぐ金魚は、ずっと眺めていられそうです。
名物金魚ソーダ
人気のメニューは金魚ソーダ。金魚鉢風のかわいらしいグラスとカラフルな見た目は写真映え抜群!金魚水槽をバックに撮影するのは定番のアングルです。
気になる中身は、オレンジ、チェリー、キウイ、パイナップル、みかん、巨峰などのフルーツがたっぷり入った爽やかさ100パーセントなドリンクです。フルーツの中には、2匹の型抜き金魚も泳いでいます。
フルーツとソーダという鉄板の組み合わせなので、味ももちろん美味!特に暑い季節に飲むとこの上ない幸せを感じます。あれ、これってもしかしてフルーツポンチ・・・?
他にも、きんぎょフローズンラテ、きんぎょすくいあんみつ等の金魚メニューが揃います。寒い季節にもぴったりなきんぎょホットレモンも。以前はナポリタンなどの食事メニューもありましたが、2021年9月訪問時は休止中でした。
アクセスと営業情報
金魚ストリートは近鉄郡山駅から徒歩5分、JR郡山駅から徒歩12分ほど。
車の場合は西名阪自動車道の郡山ICから約10分ほど。専用の駐車場は無いためコインパーキングを利用します。
私は金魚カフェのすぐ近くにあるコインパーキングGSパーク郡山第二駐車場を利用しました。平日は30分200円と少し高めですが、土日祝は60分100円でした。
金魚ストリートの公式サイトにマップなどが掲載されています。効率よく巡りたい方は訪問前に確認しておくのもおすすめです。
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