奄美の山間部 大和村ドライブに出発! 野生生物保護センター・マテリヤの滝・大和ダム

奄美群島

奄美大島南部の大和村(やまとそん)は深い森と豊かな生き物が暮らすエリア。「野生生物保護センター」「マテリヤの滝」「大和ダム」とめぐります。滝にダムに自然ミュージアムと、まさに山間部のラインナップです。

2018/5/19(土)

レア生物を知る「野生生物保護センター」

最初に向かったのは野生生物保護センター。奄美大島に暮らすレア生物について詳しく展示してある小さなミュージアムです。

開館時間:9:30~16:30
休館日:年末年始
入館料:無料

小さいけれど、とてもきれいな館内。展示が新しい雰囲気でとっつきやすいです。

奄美の野生生物で最も有名なのはアマミノクロウサギ。ウサギ最大の特徴ともいえる「長い耳」を持たないウサギです。夜行性だからそう簡単に見ることはできないでしょう。

ルリカケス。青と朱色が鮮やかです。ちなみにカラスの仲間でもあります。

こちらはオットンガエル。とても変わった鳴き声で鳴くカエルです。このあと奄美大島の最終日に出会うことができました・・・!詳しくはあと3つくらい先に書く「自然観察の森」にて。

フイリマングースハブ退治のために奄美大島に連れてこられたマングース。これで毒ヘビ駆除ができると喜ばれました!

しかし、マングースが狙ったのはハブではなく、島の希少動物だったのです。もともと日中に活動するマングースが夜行性のハブと出会う確率自体低く、またハブよりももっと簡単に補食できる生物がたくさんいる中で、わざわざハブを狙う必要もなかったのです。

今ではその数は増え続け、島の生態系に悪影響をもたらす存在となってしまいました。
そんなマングースを捕獲するために結成されたのがアマミマングースバスターズ。各地に罠を仕掛けたり探索犬を使ったりして日々マングースを捕まえているそうです。

保護センター前のベンチでお昼ごはん。ティダの宿のおばぁが作ってくれたサンドイッチ食べますー!

神秘的な「マテリヤの滝」

野生生物保護センターからさらに西へ進むと、マテリヤの滝があります。なんといっても名前が魅力的!まるで魔法のようなカッコいいネーミングです。

西表島のピナイサーラの滝や、知床のカムイワッカの滝など、カタカナ名の滝は北海道と沖縄中心に数多くあります。その中でも何か凄い力を秘めていそうな名前です。

そんなマテリヤの滝は、森の中でぽっかりと開けたところにあります。

もともとは「本当に美しい太陽の滝壺」という意味の「マ・ティダ・ヌ・コモリ」と呼ばれていたそう。それがなまり、マテリヤのコモリ→マテリヤの滝となったらしいです。

案内板によると、地元の大人たちは清流に足を付け、焼酎をこの滝の水でうすめながら飲むそう。その発想はありませんでした。

木の上に何かが動いた!目を凝らしてみると、葉っぱに隠れたズアカアオバトを見つけました。屋久島以南に暮らす緑色のハトです。

遺跡のように立つ「大和ダム」

ついでに大和ダムへも寄り道。高さ45メートル・幅90メートルの立派な重力式コンクリートダムです。

森の中に突然現れるので、まるで未開の地に眠る遺跡のような雰囲気。離島でこんな大きなダムが見られるなんて!

1990年から造りはじめ、2006年に完成した大和ダム。希少動物だらけの奄美大島の森でのダム建設の際は、生き物への配慮が最大限に行われたそうです。

サカナの通り道である「魚道」や、生き物が落ちても這い上がれる「スロープ付きの側溝」なども設置されているそうです。

さて、そろそろ名瀬へ戻ろう。
車を走らせていると、木にピンク色のテープが付けられているのを見つけました。

これは、マングースバスターズが仕掛けた罠の目印!木の根元をのぞくと、パイプで作られた罠を見ることができます。

「大和まほろば館」でひと休み

オレンジの建物が目立つコチラは、農産物加工場。加工品やお土産の販売も行っています。特に、名産のすももを使用したメニューが豊富で、「すももドリンク」や「すももゼリー」「すももソース」などがずらりと並びます。

スモモソフトクリームやタンカンソフトクリームも販売しているので、ちょっと休憩がてら立ち寄るのにもぴったりです。


さて、名瀬に戻ります!

コメント

  1. […] 館内に広がるのは、ジオラマで再現された奄美の自然。 希少な生物や、多数の固有種が存在していることから「東洋のガラパゴス」とも呼ばれる奄美大島。他の地域では見ることができない自然が広がります。 さきほどの野生生物保護センターと同じく、ルリカケスやアマミノクロウサギの剥製もあります。 […]

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