屋久島サファリパーク「西部林道」
屋久島の西側の照葉樹林が茂る西部林道。島を一周する際には必ず通るこの道、ヤクザルの出現率がとても高いことで知られています。
さっそく見つけました!車がきてもまったく逃げてくれませんので、車の方が猿を避けて走ってます。
ヤクシカも登場!車のまわりに次々と動物が現れる様子は、まるで屋久島サファリパーク。車道に動物が現れるというよりも、動物たちの生活圏を車で通過しているような感覚です。
道はかなり狭く曲がりくねっています。すれ違いが難しく、どちらかがバックで待避するようなポイントも多いです。しかし、動物たちが出現するおかげで、みんな飛ばすことなくゆっくり走っています。意外と事故は少なそう。
そんなシカとサルが次々と出てくる光景が珍しくて動画撮影を試みました!しかし、録画はじめた瞬間、全く出現しなくなりました。
よくありますよね、こういうこと。「諦めてカメラを止めた瞬間からまた動物たちが出てくる」というところまで読めたので、止めずにまわしつづけました。
カーブを曲がっても曲がっても動物がいない・・・・あきらめかけたそのとき、、
カーブを曲がると動く影が・・・・
歩いているおじさんでした!!!
なんでこんなところおじさんが歩いてるのか・・・。結局、「ただひたすらカーブを曲がりつづけ、最終的におじさんが現れる」というだけの、まったく屋久島らしくない動画になりました。
(このあと、ちゃんと動物でてきて動画撮れました!)
ウミガメのビーチ「永田いなか浜」
日本一のウミガメ産卵地として有名な屋久島の永田いなか浜。シーズンの5~7月になると、産卵のために上陸したウミガメで砂浜が埋まるそうです。
今は10月なので、ウミガメの気配はありません。その代わりテンション高い若者たちがいました!なんだか青春っぽいさわやかな写真に見えますが、実際はどしゃ降り・強風・波高し。ちょっとキケンな香りがします。
海を眺めていると、犬の散歩してるおじさんが話しかけてきてハイビスカスの花をくれました。なんとも粋な方です。
「良いところに連れていってやるよ」
知らないおじさんについていってはいけない・・・そんなルールは離島にはありません。おじさんの後をついて行くと、謎の港へとたどりつきました。観光客は絶対に来ないような雰囲気の場所です。
ん?何か海に浮かんでいる・・・?
なんと、ウミガメ!!!
まさか野生のウミガメに出会えるなんて!!!感動です!おじさんありがとう!
民具や妖怪の展示が楽しい「歴史民俗資料館」
実は白谷雲水峡トレッキングを諦めておらず、午後から入ろうかなとぼんやり思っていました。しかし、雨がけっこう強いです。電話して確認してみると、弥生杉コース(30分程度のお手軽ルート)以外は通行止めとのこと。
ということで、引き続き島内観光。宮之浦にある歴史民俗資料館へ行ってみることにしました。外観は非常に地味なので、通り過ぎないようにご注意ください。
ヤクシカとニホンジカのお出迎え。左がヤクシカ。本土のシカに比べて小柄です。
昔の道具がたくさん展示されてます。渋めの内容ですが、「何に使う道具でしょうか?」といったクイズ形式となっているため意外と楽しめます!
沖縄のT字路には必ずある石敢當(せっかんとう)。ここ屋久島にもその文化があるそうです。この石敢當を置かないと、直進しかできない悪のマジムンがやってきてしまうのです!
そして、面白いのが島の子供が描いた屋久島の妖怪。こちらの「山姫」は、紫色の髪をした山に現れる女性の妖怪。人を見つけると笑いかけてきますが、それにつられて笑うと生き血を吸われて2度と村へ帰ることはできないそう。子供が描く山姫は、女性の姿だったり、前方後円墳みたいだったりと様々です。
この山姫という妖怪は昭和初期頃まで目撃例があります。また、鹿児島県の鹿屋市では1965年に出没したとの情報も。大昔の伝説かと思いきや、意外にも現代まで続く伝説なのです。
わかりやすい自然ミュージアム「環境文化村センター」
宮之浦港のすぐ近く、観光案内所やレストランの入った屋久島ビジターセンターがあります。その中には環境文化村センターという、テレビショッピングみたいな名前のミュージアムが入ってます。
館内では屋久杉やウミガメなど、島の自然についての展示がたっぷり。カジュアルな雰囲気のミュージアムで、内容も非常にわかりやすいです。
こちらは屋久島のジオラマ。手元のボタンを押すと、ジオラマのミニ電球が光る!「縄文杉コース」をはじめとしたトレッキングコースも電球が教えてくれます。
世界遺産として知られる屋久島ですが、実は、島全体が世界遺産というわけではありません。登録されているエリアはこのピンクの部分だけで、意外にも白谷雲水峡やヤクスギランドは含まれていないのです。
こちらは土埋木(どまいぼく)。名前から土に埋まっていた木をイメージしますが、かつて伐採された屋久杉の切り株のことを指します。現在、屋久杉伐採は行われておりません。お土産屋に並ぶ屋久杉の加工品は、こういった土埋木を使用しているのです。
シアタールームでは、屋久島のパノラマ映像を見ることができます。大きなスクリーンは迫力満点ですが、あまりにも大自然すぎて眠気が・・・
展示を眺めていると、遠くから手を振る方が。なんと、昨晩訪れたお寿司屋さん「いその香り」のスタッフのお姉さんでした!夜はお寿司屋さんですが、昼はここのスタッフとのこと。昨日もいろいろと教えてくれましたが、またここでもお世話になってしまいました。
宮之浦港の「ウィルソン株レプリカ」
ウィルソン株といえば、縄文杉コースの巨大な切り株。中に入って上を見ると、ハート型のように見えることで人気撮影ポイントとして知られています。
通常ならば、登山口から3時間ほど歩かないとお目にかかれないのですが、なんと宮之浦港の付近にもウィルソン株が存在しています。
こちらは、ウィルソン株の実物大模型。本物とほぼ同じ大きさに作られています。何らかの事情でウィルソン株を見ることができなかった場合は、ここに来れば大きさでだけでも体感することができます。
もちろんホンモノと同じく、中に入ることができます。見上げると・・・
ハートではなかった・・・
これにて屋久島一周ドライブはおしまい!明日はお隣の離島・種子島へと行ってみます!
コメント