大鳴門橋に設置された「渦の道」は、海上45mの高さに広がるスリル満点な遊歩道。海風が吹き抜ける中で、爽快すぎる海上散歩を楽しむことができます。展望室に設置されたガラス床の上に立てば、まるで渦潮の上に立っているかのような写真も撮ることができます。
鳴門といえば渦潮
徳島県の北東に位置する鳴門市は、淡路島とも橋でつながる四国の玄関口の1つ。そして、四国八十八箇所めぐりの一番霊所である霊山寺があるのでお遍路さんのスタート地点でもあります。
そんな鳴門を代表する観光名所といえば渦潮(うずしお)。海流がぐるぐると渦を巻く光景は、他では見ることができない特異な光景です。
鳴門に来て渦潮を見る方法は様々なパターンがありますが、大きく分けると2つ。『遊覧船で海上から見る』か、大鳴門橋の下部に設置された『渦の道という遊歩道から徒歩で上から見る』かになります。
今回の記事では、気軽に見ることができる「渦の道」についてご紹介しますね。
タイミングに注意!
鳴門公園のバス停で下車し、少し歩くと大鳴門橋の下に渦の道への入口が見えてきます。
渦の道へ行く前に確認したいのが見ごろのタイミング。うずしおは通年見ることができますが、できやすさやその規模は潮の具合によって変化します。
入口には本日の渦潮見頃時間が掲示されています。ただ今の時刻は11:30。渦潮発生は11:40~15:40なのでなんとか見れるかもしれない、といった感じです。もう少しベストなタイミングに訪れたかったのですが、この後遊覧船にも乗船する予定なので、そちらをピークに合わせました。
海風吹き抜ける散歩道
渦の道は鳴門大橋の車道の下に設置された海上プロムナード。側面にしっかりした壁はなく、網状のフェンスがあるだけ。海上45mという高さなので、かなり強い風が吹き抜けます。橋本体への風圧の影響を考えてこのような仕様になっているそうですが、渦の道を歩く人々のスリルを引き立てる演出にも一役かっていますね。
全長450mの道を最奥まで進むと、広場になった展望スペースとなっています。見晴らしの良い窓が設置されており、眼下に渦潮がうねる様子を見下ろすことができます。
さらに、こんなガラス床も!高所恐怖症な方は全く乗ることができないみたいです・・・。
ガラス床から見下ろす渦潮
タイミング的に微妙かな?と思っていたのですが、なかなか激しい渦潮。真上から見ると、気象衛星ひまわりから見た雲の動きみたいにも見えます。
うず巻いたり消えたり常に動き続ける潮流は、ずっと見ていられそう・・・。ぼーっと眺めていると、遊覧船がやってきました!こんなに渦潮に接近して、流れに飲まれたりしないのでしょうか?この後乗船予定なので、期待と不安が高まります。
ガラス床は何ヵ所かあるのですが、そのうちの1つに恐ろしいものを見つけてしまいました。
「ガラス床にヒビが入っています。ご注意ください!!」
ここに乗れる人は誰もいませんでした・・・・。
渦の道は遊歩道がメインなので、さっと往復するだけなら20分弱で見終わります。
うずしおミュージアム『エディ』
渦の道のすぐ近くにある大鳴門橋架橋記念館エディは、渦潮や鳴門大橋の仕組みを学ぶことのできるミュージアム。渦の道とのセット券もありますので、合わせて訪問がおすすめ。さらに渦潮タイミングの調整にもぴったりです。
うずしおはもちろん日本だけのものではありません。『世界の渦潮』コーナーでは、フランスやノルウェー、南極にもある渦潮を紹介。ただし、常時見られる渦潮としては鳴門が最大とのこと。すごいぞ鳴門の渦潮!
NAKEDによるデジタルアートのお部屋『Play the Eddy』。部屋一面に広がる鮮やかなブルーのうずしおは、手を叩いたり、壁に触ったりすることで変化していきます。体験型のアート作品でした。
『4K360°シアター』で上映されていたのはやっぱり「阿波おどり」!他にも阿南市の「けんかだんじり」、美馬市の「うだつの街並み」など徳島県内各地の観光地や文化の映像が流れており、徳島についても知ることができます。
アクセスと営業情報
徳島駅から路線バスで約80分のバス停《鳴門公園》下車後、徒歩5分ほど。大阪・神戸方面からの高速バスが停車するバス停《鳴門公園口》からも徒歩3分ほどでアクセスできます。
車の場合は神戸淡路鳴門自動車道の鳴門北ICから約5分。専用駐車場は無いため、鳴門公園駐車場を利用します。料金は1日500円。
営業時間 | 9:00~18:00 ※10~2月は17:00まで |
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休館日 | 3,6,9,12月の第2月曜 |
料金 | 渦の道:510円 大鳴門橋架橋記念館エディ:620円 ※セット券は900円 |
公式サイト | https://www.uzunomichi.jp/ |
※掲載の情報は2022年2月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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