レトロな雰囲気が魅力の青梅において、最も濃厚な昭和を感じることができるミュージアム。館内には所狭しと懐かしの玩具や商品パッケージがずらりと並びます。迫力ある手書きの「映画看板」や「雪女伝説」に関する展示も見どころです。
昭和のまちの代表スポット
青梅駅から少し歩いたところに立つのは昭和レトロ商品博物館。昭和を感じる青梅のまちの中でも、最も濃ゆい「昭和」が詰まったミュージアムです。

この博物館がオープンした1999年10月は、平成に変わって11年というタイミング。今でこそおなじみの「昭和レトロ」というフレーズですが、この頃はまだ一般的ではなく、昭和レトロブームの先駆けであったようです。
受付は昭和を生き抜いたであろうおばあちゃん。すぐ近くにある「昭和幻燈館」との共通チケットを購入して、館内へと進みます。
そこかしこにびっしりと詰まっているのは昭和レトロな品々。ショーケースに並ぶのは、ドリンクの空き缶、書籍、カメラなどなど。リアルタイム世代でなくとも、これはテンション上がります!

たっぷり詰まった昭和レトロ
館内に再現されているのは駄菓子屋さん。お菓子だけでなく、紙フーセン、飛行機、ぬりえなどの玩具もそろっています。平成や令和とは異なる、カラフルだけどちょっぴりくすんだ色合いにレトロを感じます。

ソフビ人形もたっぷり!ウルトラマンや怪獣・宇宙人がずらりと並んでいます。ゴーデス、ヴィラ星人、アギラ、アボラスなど、私が知ってるのもたくさんいました!!

意外なところで、お薬もたくさん。ヴェポラップ、メンソレータムなど、今でも販売されているものもけっこうありますね。

昭和40年代の青梅駅前のジオラマも。切妻屋根の家屋がずらりと並ぶ様子は、今とはちょっぴり異なっています。築100年を迎えた青梅駅舎は、やっぱり変わっておりません。

ジュリーこと沢田研二さんもいます!以前来たときは「倫敦」と書かれたポスターでしたが、今回はナショナルパナカラーのパネルとなっていました。

迫力の映画看板
びっしりと並んでいるのは映画看板。ここ青梅は、「最後の映画看板師」と称される久保板観氏の故郷なのです。

昭和16年に青梅に生まれた板観氏は、中学生の頃から1日何時間も映画看板を練習。中学卒業後に青梅駅前の映画館へ作品を使ってくれるように頼み込み、看板師としてのライフがスタート。市内3つの映画館の看板を担当するようになります。驚くべきは、その作成速度。1枚当たり2日以内、年間365枚以上という驚異的なスピードで作品を仕上げていきました。
テレビの普及で映画館が斜陽産業になると、商業看板へ転向。映画看板からは離れていましたが、青梅のまちの活性化のため、再び映画看板を手掛けることに。
街中に、久保板観氏の映画看板が多数掲示され、レトロな街並みを演出していましたが、老朽化により2018年にはほとんどが撤去されることに。その代わりに登場したのがネコ看板・・・おっと、前回の記事で書きましたね!

雪女の伝説
2階もあり、自由に見学可能。ハシゴのような急な階段を上っていきます。

16畳ほどの座敷が広がっており、白い服を着た妖艶な女性のプレートが。

こちらは雪女。小泉八雲ことラフカディオ・ハーンは、日本各地の昔話や伝説を再構築して『怪談 Kwaidan』を作り上げます。その中にある「雪女」の舞台である調布村というのは、どうやら青梅のことらしい。
雪女のストーリーを再現した展示もあります。きこりの主人公が雪女に出会い、そして・・・。(※ネタバレ自粛)

あまり詳しく知らなかったのですが、主人公は雪女と結婚して子供を10人も授かっています!もしかしたら、ここ青梅には雪女の血を引いている人がいるのかもしれません・・・!
行ってみた感想
館内はそれほど広くないため、さらっと見るだけなら30分あれば充分見切れるボリュームです。ただし、もしリアルタイム世代であったならば、時間が溶けてしまう可能性大です!
館内では、年配の方たちのグループが展示を見ながら「懐かしいねえ」と楽しそうに盛り上がっていました。駄菓子のパッケージやおもちゃを指さして、「これ持ってた」「テーマ曲まだ歌える」と、次々に思い出があふれてくる様子です。
同じ時代を生きた仲間同士が、目の前のモノをきっかけに一斉に記憶を呼び起こしていく。そんな体験ができる場所があるということが、なんだかとっても羨ましい!!
私の育った平成をテーマにしたミュージアムは見当たりません。ネットを探せばデジタルアーカイブのような形で、過去を振り返ることはできますが、ガラスケースの向こうに実物が並び、誰かと顔を見合わせながら「これ覚えてる?」と語り合える空間には、やはり敵いません。
いつか、私がこのおじいさんやおばあさんと同じくらいになったころ、同じように同世代で集まって、「これあったね」と笑い合える場所が生まれるのでしょうか。そんなことを考えながら、昭和の記憶で賑わう展示室を後にしました。
アクセスと営業情報
JR青梅駅から徒歩5分。
| 開館時間 | 10:00~17:00 |
|---|---|
| 休館日 | 月曜〜木曜 |
| 料金 | 350円 |
| 公式サイト | https://www.omekanko.gr.jp/spot/01901/ |
※掲載の情報は2026年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。


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