レトロフューチャーな高速鉄道『西武鉄道特急ラビュー』(西武池袋線)

埼玉県

2019年3月に運行開始した西武池袋線の特急車両は「Laview(ラビュー)」。近未来的なデザインや快適な車内空間で話題になった新型特急車両です。ムーミン目当てで飯能へ行く際に乗車することができたので、簡単にご紹介させていただきます!

乗車日:2022/4/18(月)

近未来を感じるデザイン

「特急ラビュー」は西武鉄道の特急車両。「いままでに見たことのない新しい車両」をコンセプトに掲げられてつくられた車両は、とにかくインパクト抜群!

基本デザインを担当したのは、建築家の妹島和世。金沢の「21世紀美術館」や「すみだ北斎美術館」をはじめ、日本各地に関連する作品を残している方です。

無機質に見える車両ですが、特別なイベントなどではまるで笑っているかのようにライトが点灯する「スマイルモード」という隠し機能もあるそう。遊び心が感じられてとっても良いですね!

停車駅と所要時間

ラビューの運航ルートは全部で3パターンあります。

①むさし号
池袋駅→所沢駅→入間市駅→飯能駅
②ちちぶ号
池袋駅→所沢駅→入間市駅→飯能駅→横瀬駅→西武秩父駅
③ドーム号
池袋駅→所沢駅→西武球場前駅

③は西武球場でのイベント時限定なので、①か②で所沢、入間、飯能、秩父へ行く際に乗るのが一般的。

池袋~飯能間の所要時間は40~45分、池袋~西武秩父の所要時間は77~89分ほど。急行などの普通列車を乗り継いで向かった場合の所要時間と比較すると、西武秩父なら30分弱短縮できますが、飯能はそれほど差がありません。特急の本数を考えると、池袋駅に着いた時間によっては「普通列車を選んだ方が早く着く」なんてケースもあるかもしれませんね。

特急券の購入方方法と料金

乗車するための特急券は、自動券売機にて購入することができます。特急券の料金は、飯能までで500円、西武秩父までで710円。小田急線のロマンスカー(小田原・箱根湯本)よりも安く特急列車が楽しめます。

ただし、改札外にある券売機は出発時刻が近くなると販売中止になります。ちょっと焦りますが、普通にSuicaやPASMOで改札を抜けて、乗り場近くにある券売機へ行けばぎりぎりでも購入可能。

焦ったので自動券売機の写真を撮り忘れてしまいました。かわりにホームにあった自動販売機の写真を載せておきますね・・・。

ラグジュアリーな車内

まず車両を見て感じるのが窓の大きさ!外から見てもなかなかのインパクトです。縦135cm×横158cmもあるため、開放的な景色を楽しむことができます。

車内は白い壁に、柔らかいイエローで統一されたシートが並んでいます。たっぷりと取り込まれる自然光もあいまって、温かみを感じます。

トイレには靴を脱いでズボンやストッキングを脱ぎ履きできるチェンジングボードも。秩父で山歩きする方も、ここで着替えることができますね!さらにトイレとは別にパウダールームも設置されています。秩父で山歩きした帰り、池袋で飲みに行く前にお化粧直しもできますね。

座り心地抜群なシート

ゆったりとした座り心地の良いシート。座席の幅もかなり広くつくられています。リクライニングもなかなか深めです。秩父で山歩きして疲れて帰ってきたら爆睡間違いなしですね!

前の席に取りつけられたテーブルに加えて、小型のインアームテーブルも。「テーブル2つも使わないのでは?」そう思ったのですが、インアームテーブルは席を向かい合わせにしたときにも使えるのです。ボックスにしたときに飲み物やお弁当置き場に困ったことがありましたが、コレで解決ですね。

各シートにはコンセントが一口ずつ完備。お出かけの際は、スマホ充電器をお忘れなく!

また、舎内では「SEIBU FREE Wi-Fi」を利用可能。メールアドレスの登録が必要ですが、なかなか快適に使うことができました。

ラビューに乗ってどこへ行く?

観光でラビューに乗る場合、最も一般的なのが秩父

春は羊山公園の芝桜、夏は爽やかな渓谷が続く長瀞、秋は宝登山の紅葉、冬は氷柱ライトアップなどなど、季節によって様々な楽しみ方ができます!

あとは、駅前にある西武秩父駅前温泉 祭の湯も人気!にぎやかな雰囲気の温泉施設で、併設のフードコートではわらじカツ丼やジビエなどのご当地グルメも堪能できます~。

さすがにしつこいですが、山歩きももちろん楽しめます!秩父には多数のハイキングコースがあるので、初心者から上級者まで幅広いニーズに応えてくれます。

あとは、最近話題なのが飯能。飯能ときいてもあまり観光のイメージが湧きづらいかと思いますが、2019年にメッツァ&ムーミンバレーパークがオープンしました!

森の湖畔にあるほのぼのテーマパーク『ムーミンバレーパーク』(飯能市)
本場のフィンランドから海外初進出となったムーミンテーマパーク。豊かな自然が広がる飯能で、森に溶け込むようにつくられた心休まるテーマパークです。2021年12月にリニューアルを果たした園内を、5時間ほどでめぐってきました!

飯能駅からバスで13分ほど。バスの本数はそれほど多くないので、ラビューの時刻表とバスの時刻表を見比べて、乗り換えがスムーズに行く組み合わせを選ぶのがおすすめです。


一点ラビューについて気になったのが、座席のふりわけ。座席の指定はできないため完全におまかせ席なのですが、車内は空席がたくさんあるにもかかわらずなぜか乗客が密集した座席配置になります。せっかくのリクライニングもあまり堪能できずでした・・・。

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