利尻島 Part 7 利尻岳登山③ 霧に包まれた幻想的な山頂(利尻富士町/利尻町)

利尻島・礼文島

長い時間をかけてたどりついた利尻山の山頂。目の前には絶景が広がるはずでしたが・・・。利尻山③本目となるこの記事では山頂~下山についてまとめました。ほとんど参考にならないと思いますが、全体のコースタイムも記載しています。

※登山口までのアクセスや事前準備については「利尻岳登山①」の記事を、山頂までの道のりは「利尻岳登山②」の記事にまとめてあります。

登山日:2022/9/17(土)

何も見えない山頂

11:00、ついに山頂に到着!出発が5:00だったので、ぴったり6時間。雲が出てしまって何も見えませんが、心の眼を使って360°のパノラマを楽しみます!

山頂には神社があります。船のスクリューがたくさん奉納されているため、海上安全や大漁祈願に参拝する方もいるのではないでしょうか。

ゆっくりしたい気持ちもありますが、雨が降っており風も出ているためあまり落ち着けず。10分ほど休んだら早々と下山開始です。

要注意な下山

ここからはひたすら下り。山頂から九合目は傾斜が急なため、上りはもちろん下りはかなりハード。トレッキングポールが無い場合は、岩に手をついてしゃがみながら降りて行く感じになるため、かなり脚に負担がかかります。

行きの階段みたいなエリアもすっかり霧の中。まるでどこか違う世界に続く道のようで幻想的です。これ、うっかり足を滑らせたらどれくらいの高さがあるのでしょうかね・・・?

12:30頃に避難小屋に到着。山頂ではゆっくりできなかったので、ここで昼食のカレーパン。ベテラン風なおじさんたちがカップヌードルチリトマトを食べており、恐ろしいほど強力な飯テロ攻撃を食らいました・・・。雨が弱まるまで30分ほど休んで、13:00頃出発です。

八合目「長官山山頂」まで戻ってきました。上りのときはキレイに見えていた利尻山山頂も、すっかり雲に包まれています。写真は撮れるときにとらないとですね。

楽しい生き物さがし

七合目「胸突き八丁」を通過。私は誰よりもスローペースで進んでいるため、辺りには人がほぼいません。そのため、エゾシマリスたちがたくさん現れるようになってきました!静かに進んでいると、すぐ近くを通ってくれたりしてめっちゃ癒されます。

さらに、ちょっとレアな野鳥「ホシガラス」もかなり近くで見ることができました!白い斑点がたくさあるカラスの仲間で、いろいろな鳴き声でなくユニークな鳥。カラスみたいにガァガァ鳴くときもあれば、歩行者信号機から出る音のようなときもあったりと、いろいろな声で鳴きます。

見たことない種類のザトウムシも見つけたのですが、もしかしたら「リシリウデブトザトウムシ」だったかもしれません。写真に撮らなかったことが悔やまれます。

ただひたすらの下り

15:00頃に六合目「第一見晴台」まで帰ってきました。上りのときはキレイに見えていた礼文島も、今は全く見えません。ううむ、今からあの雲の中に入って行くんですよね。絶対雨ですよね。

なお、行きでずっと使用中だった携帯トイレブースは、変わらず使用中でした。中の人、大丈夫でしょうか・・・?(プレートの戻し忘れには気を付けましょう・・・!)

このあとは五合目、四合目、三合目とひたすら下って行きます。予想通り、本降りな雨の中、永遠に終わりが来ないように感じる下り。ひたすら頭の中であったかいラーメンのことを考えながら降りました。

ついに登山口に到着。時刻は17:00、あたりにはほとんど人がおりません。

利尻山登山はここで終わりではありません!!

バスで帰る場合は、ここから20分ほどの温泉施設まで歩く必要があります。また、バスがもう無い場合は鴛泊の港周辺までは1時間弱歩かなくてはなりません。

ひと息ついたところで、どうやらバスに間に合わないことを悟った私は、躊躇いなく「ぐりーんひるinn」に電話。500円のお迎えサービスをお願いしました。

宿に戻ったあとは、飲食店に食べに行く気力がなかったので、宿の近くのホーマックニコットで買ってきたオムライスを食べました~。

コースタイムと感想

今回の登山タイムは、上り6時間、下り6時間のぴったり12時間でした!びっくりするくらい予定通りに進みました。

<上り>
5:00 登山開始
5:45 四合目
6:20 五合目
7:00 六合目(休憩10分)
7:35 七合目
8:45 八合目(休憩15分)
9:45 九合目
11:00 山頂(休憩10分)
<下り>
11:10 下山開始
12:30 避難小屋(休憩30分)
14:30 七合目
15:00 六合目(休憩10分)
15:30 五合目
16:10 四合目
16:40 三合目
17:00 登山口到着

基本的に私は後ろから人が来ると先へ譲ってゆっくり登り、さらに途中で立ち止まって生き物観察なども行っていたため、おそらく誰よりも遅いタイム。普通の人はもっと短い時間で登山を終えることができるはずです。

私のようにバスに間に合わないことはほとんど無く、下山後に温泉でさっぱりしてから最終バスで帰る、なんてパターンが一般的な気がします。

ということで非常に時間がかかる山行でしたが、このペースならば息が上がることもほとんどなく、それほど疲れずに終えることができました。体力に不安のある方は、まわりに流されずにゆっくり進むのがおすすめです。体力的には問題ありませんでしたが、ひたすら続く下りでヒザはがくがく。ポールをフル活用してこれだったので、もし無かったらやばかったです。

 

都内在住の方で、登頂できるか不安な方は、高尾山~陣馬山の縦走コースを、【ケーブルカー&リフト使用禁止】、【お茶屋さん&自販機使用禁止】といった縛りプレイでこなせれば安心かなと思います。もしくは、高尾山頂→陣馬山頂→高尾山頂往復コースというハードな山行をこなせればかなりヨユウだと思います。
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