龍の洞窟に柱状節理!ダイナミックな地形が楽しめる『大御(おおみ)神社』(日向市)

宮崎県

シーサイドな立地がなんとも開放的な大御神社。境内には昇り龍、龍神の霊、神座、亀岩、柱状節理と見どころが盛り沢山。他所ではなかなかお目にかかれない古代の龍神信仰の跡や迫力ある地形を感じることができる神社です。

訪問日:2024/4/6(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

日向の海辺に建つ神社

宮崎県日向市に鎮座する大御神社は、天照皇大御神(アマテラススメオオミカミ)を祀る神社。「日向のお伊勢さま」とも呼ばれています。

1936年に建立された社殿。木造平屋建神明造りで、屋根は銅板葺で仕上げられています。国の登録有形文化財にも指定されているそうです。

社殿のすぐ後ろは海!開放的なロケーションの境内は、曇りであっても晴れやかな気分になります。

神座と龍神の霊

拝殿の奥に鎮座する岩が「神座」。周囲30m、高さ4mのさざれ石の巨石です。天照大御神の孫にあたる瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)がこの地に訪れた際、この岩に立ち大海原を眺めたと伝えられています。

神座前のくぼみに注目!水の中をよく見ると、直径1mほどの石が沈んでいる様子を見ることができます。

大御神社では、これを縄文人が龍神信仰していた遺跡と考えているそうです。この石が「龍の卵」を表し、また壁面に刻まれた渦巻が龍を示しているとのこと。縄文人が架空の生物である「龍」を信仰していたと考えると、非常にロマンを感じます。

なお、その形状と信仰の歴史から、「ドラゴンボール」と呼ぶ人もいるそうです。7つ集めたくなりますね。

鵜戸神社の昇り龍

お次は境内東側に隣接する鵜戸神社へ。境内入口から5分ほど。木々に包まれる遊歩道を進んでいきます。最後は海辺の岩場を降りていくため、ちょっぴりハード。

すぐに洞窟が見えてきました!大きく縦に避けたダイナミックな姿からは、自然の力強さを感じます。

洞窟の奥にあるのが鵜戸神社。鵜葺草葺不合命(ウガヤフキ アヘズノ ミコト)をはじめとした五柱を御祭神として祀る神社です。

洞窟の奥から振り返ると、入口の亀裂がまるで龍のように見えるのです。先程の龍神の霊と同様に、ここもまた縄文人が龍神信仰していた場所と考えられているそうです。

実はこの龍の亀裂、見る角度でだいぶ変わります。龍の太さをどれくらいにするかは撮影者のセンスが問われます!

迫力の柱状節理

大御神社と鵜戸神社をつなぐ遊歩道にある展望台。ここからは、大御神社の拝殿の裏にまるで束ねた柱のような岩場が確認できます。

こちらは「柱状節理」と呼ばれる地質構造。噴火によって流れ出た溶岩流が冷えて固まった際に、多角柱のカタチになるそうです。

このような柱状節理は日本各地で見ることができ、北海道の「層雲峡」や福井県の「東尋坊」、兵庫県の「玄武洞」など、人気観光スポットとなっているケースも多いです。

近づいてみると、まるで加工したかのようにぴったり揃った姿が壮観。人工的に作った石壁や石畳のようですね。

三代の亀岩

さきほどの展望台から海をみると、ユニークな形の岩が見えます。こちらはその形状から「亀岩」と呼ばれています。首が長いタイプの亀ですね。

実はこの亀岩は子にあたります。大御神社からは、親・子・孫という三代の亀岩が確認できるそうです。

手前の岩は、さきほどの子亀で、その奥に見えるのが孫亀であるそう。ここからはあまりちゃんとは見えません。

そしてこちらの柱状節理の下部、くぼみに潜り込んでいるかのような部分が親亀とのこと。

最初の子亀がいかにもな亀のカタチであったのに対して、親亀と孫亀はちょっとわかりにくいですね。

ところで、親・子・孫というからには年代が異なるのでしょうか。それともサイズ感で決めているのでしょうか。真相は不明です。

アクセスと営業情報

「馬ヶ背」「願いが叶うクルスの海」もすぐ近くなので、合わせての訪問がおすすめです。

授与所開所時間 8:00〜17:30 ※時期に応じて変動あり
料金 無料
公式サイト https://oomijinja.com/index.html

※掲載の情報は2024年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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