絶景と強風を体感!登れる灯台『御前埼灯台』(御前崎市)

静岡県

静岡県の御前崎にそびえる御前埼灯台。高台に建つ姿が美しく、少しかわいらしさも感じることができる姿。螺旋階段を登って展望デッキに立てば、大海原のパノラマととんでもない風を体感することができます。

訪問日:2023/2/25(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

にぎわう静岡最南端

静岡県の最南端の岬である御前崎。御前崎ケープパークとして整備されており、ドライブやツーリングで訪れるのにぴったりなスポット。訪問した際もバイクでやってくる人をたくさん見かけました。

御前埼灯台の駐車場周辺は広場になっております。パシフィックカフェ御前崎などのお店もあり、お昼時やおやつタイムに訪れるのも良さそうです。

さて、灯台はどこでしょうか?

ありました・・・!駐車場からは階段を登ります。けっこう離れているように感じますが、さくっと登れますのでご安心ください。

白亜の美しい姿

そびえる御前埼灯台。太陽光を浴びて白亜に輝く姿が美しいです。

灯台そのものの大きさを示す塔高は22.5m、平均海面からの高さを示す灯火標高は54m。よく見ると、灯塔部分に比べてレンズのある灯室が大きいため、少しデフォルメされたようにも見えます。なんだか3頭身くらいのキャラクターに見えてきました。

外観からはイメージしづらいですが、実はレンガにて造られています。灯台の周辺には、2016年に行われた平成の大改修の際に確認されたレンガ積みの再現や、基礎部分や階段部分に使用されている伊豆石が展示されていました。

御前埼灯台を設計したのは、イギリス人技師リチャード・ヘンリー・ブラントン。北海道の「納沙布岬灯台」や千葉県の「犬吠埼灯台」、山口県の「角島灯台」など、全国26基の灯台建設に関わっています。その業績から「灯台の父」とも称される人物です。

登れる参観灯台

御前埼灯台は、300円の参観寄付金を支払えば、誰でも登ることができます。このように登れる灯台を参観灯台と呼びますが、日本には全部で16基しかないため、なかなかレア。

内部はもちろんエレベーターなどはなく、螺旋階段が続いていきます。

幅は狭いですが、それほど急じゃないのでらくらく。途中には、日本各地の灯台も写真で紹介されていたりします。

60段ちょっとで最上階に到着!ラストのはしごみたいな階段を登れば、レンズが設置された部屋に至ります。

絶景広がる屋外デッキ

さあ、てっぺんまで来たので屋外のデッキに出てみましょう!

目の前には雄大な太平洋のパノラマが広がります。青い海と空、海岸線をうねるように進む道路がなんともフォトジェニック。なのですが・・・

とんでもない強風!!!

急ぎ足でなんとか一周できましたが、とても止まってゆっくり写真を撮れるような状況ではありません。みんな一瞬で中へ戻って来るので混雑は皆無でした。

ハイスペックな灯台

日本国内には、明治時代に造られた灯台67基が現役で活躍しています。1985年に結成された「灯台施設調査委員会」は、文化資産的価値によってこれらをA~Dランクに区分。

この御前埼灯台は、最も高いAランクの保存灯台に指定されています。このランクの灯台は、全国に23基しかありません。

さらに、1998年には海上保安庁が募集した「あなたが選ぶ日本の灯台50選」にも選ばれます。続けて2009年には日本の近代化産業遺産、2021年には重要文化財にも指定。様々なタイトルを持つハイスペックな灯台なのです。

ちなみに、地名は「御前(おまえき)」ですが、灯台は「御前(おまえき)」と漢字・読み方が異なっています。初見で気付た方はすごい!

アクセスと参観情報

東名高速道路の相良牧ノ原ICから約30分。

公共交通機関でのアクセスは、少々難易度高め。最寄りのバス停《御前崎海洋センター》から徒歩10分ほどですが、ここまで行くのにJR東海道本線菊川駅からバスに乗り40分ほどの浜岡営業所で乗り換え、さらに30分ほどかかるようです。

参観時間 9:00~16:00 (3~10月の土日祝日は16:30まで)
※悪天候時は参不可となります。
料金 300円
公式サイト https://www.city.omaezaki.shizuoka.jp/kanko/watch_goaround/todai.html

※掲載の情報は2023年1月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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