寒さに負けないたくましい姿『おびひろ動物園』(帯広市)

道東

帯広のまちなかにあるおびひろ動物園は、北海道の動物をはじめ、様々な種類の動物を飼育・展示しています。冬季に訪れると、寒さに負けずに雪の中で過ごす動物たちのたくましい姿を見ることができます。

訪問日:2025/1/26(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

雪国の動物園

おびひろ動物園は1963年に誕生した動物園。道内では1951年に開園した円山動物園に続く2番目の動物園であったそう。

「帯広美術館」や「帯広百年記念館」とともに緑ヶ丘公園内にあります。

今回私は1月末に訪問したのですが、もし冬に訪れる際は開園日と開園時間に要注意!12~2月の冬季期間は土曜、日曜、祝日限定。さらに開園時間は、11:00~14:00。週に2日、たった3時間のみの開園となるのです。

遊園地も併設しており、園内にはアトラクションもあります。が、冬は停止中。観覧車乗りたかったです!!

人気者な動物たち

首周りの毛皮がファーコートみたいでゴージャスなライオン。冬季は11:30〜13:00までという限定的な時間での展示となっています。この動物園では、冬の気候に慣らすための耐寒訓練が行われているそうです。

寒い地域に暮らすアムールトラは、雪をまったく気にしていない姿で貫禄あります。この「マオ」は、釧路方面帯広警察署によって交通事故抑止広報官に任命。ポスターにもなっていたりとタレント活動もされています。

抱き合う姿のチンパンジー。筋骨隆々な姿は、まるで彫刻作品みたいです。その傍らに寝ているのは2匹の子ども。きっと家族団欒タイムなのでしょうね。

おびひろ動物園の人気者といえばホッキョクグマ。優しそうな表情で、てくてく歩き回る姿はとってもかわいらしい。地上最大の肉食動物とは思えませんが、こういうキャラが実は最強というのはよくある設定です。

エゾのアニマル

北海道の動物園といえば、道内に棲息する生き物。こちらのエゾフクロウは、北海道のみに暮らすフクロウの亜種。クチバシが黄色いのが特徴的で、アイヌ語ではクンネレㇰカムイ(夜鳴く神)などの呼び名があります。

こちらはエゾタヌキ。写真では全く伝わりませんが、けっこうなケモノ臭がします。実はこの臭い、ヒグマと同じような臭いであるそう。いつかのために、ぜひとも覚えておきたいところです。

アイヌ語ではモユクカムイ(小さな獲物の神)と呼ばれていますが、穴を掘るのがニガテでヒグマの穴を利用することもあるため、キムンカムイコラチャ(ヒグマの叔父さん)とも呼ばれることがあるそう。

薄暗い中で飼育されているのはエゾモモンガ。ユーラシア大陸東部に生息するタイリクモモンガの亜種で、本州以南に生息するニホンモモンガとは別種。樹上をするすると動き回っています。アイヌ語では、鳴き声が子守歌に似ていることからアッカムイ(子守の神様)と呼ばれています。

帯広といえば「ばん馬」

こちらは馬。といっても普通の馬ではありません!がっしりとした体つきのたくましい姿をしております。

この馬は「ばん馬」と呼ばれる大型の馬。自動車や機械がない時代、物資の運搬や農林業を担っていた時代の馬をルーツとしています。

そんなばん馬が活躍するのが、帯広にて開催されている「ばんえい競馬」。大型の競走馬が重い鉄のそりを曳いて進むパワフルなレースです。詳しくは以前観戦したときの記事にて。

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この馬も、かつてはばんえい競馬場で活躍していた馬であるそう。そのため、「ムホウマツゴロウ」という競馬感ある名前が付けられていました。

ミニミュージアムも

かまくらのようなドーム型の建物。こちらは植村直己記念館「氷雪の家」。冒険家・植村直己さんの使用した道具や、写真を展示している記念館です。

館内に展示されているのは、犬ぞりを操る植村さんの姿。 実際に植村さんと冒険したエスキモー犬のはく製とともに展示されています。

植村さんは兵庫県生まれの方だったはずですが、帯広って何か関係があるのでしょうか。展示されていた年表を見ると、おびひろ動物園にエスキモー犬を寄贈したり、氷まつりの名誉顧問を務めたり、帯広空港開港記念式典に参加したりと帯広とは縁が深い人物なのです。

他にも、園内には帯広畜産大学サテライトブースがあります。小さなプレハブ小屋ですが、内部にはカバやクマ、バイソンなどの頭骨がずらりと並んでいました。

 


 

さてさて、最後の1枚はコチラ!北アメリカ大陸に暮らす、世界で2番目に大きなネズミ・アメリカビーバー

その手に注目!なんと雪の塊を持っています!

ビーバーといえば、木々を使ってダムや巣をつくることでも知られていますが、積まれた木々にはところどころ雪玉が。雪を建築材料として認識しているのでしょうかね。

アクセスと営業情報

開園時間 期間によって異なる
休園日 期間によって異なる
料金 420円
公式サイト https://www.city.obihiro.hokkaido.jp/zoo/

※掲載の情報は2025年1月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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