雪に包まれた合掌造りを見に行こう『日本民家園』(川崎市)

神奈川県

日本各地の伝統的な民家を移築した野外博物館。川崎に残る古民家や白川郷・五箇山の「合掌造り」など、暮らしの知恵が詰まった家屋をめぐり、昔の暮らしを体感することができます。今回は雪の日をねらって訪問しました!

訪問日:2026/2/8(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

公園内の野外博物館

小田急線の向ヶ丘遊園駅の南部に広がる広大な都市公園、生田緑地。「かわさき宙と緑の科学館」や、「岡本太郎美術館」と並び、「日本民家園」という野外博物館があります。

オープンは昭和42年(1967年)。もともとは川崎市の麻生区にあった農家「伊藤家」が、横浜市の庭園へ移築されることになるも、川崎市内に残したいという想いから誕生しました。

何年も前から気になっているスポットでしたが、私はあえて訪問せずに取っておいていました。なぜなら「古民家に雪が似合うハズ」という思い込みから、雪が積もったら行こうと決めていたためです。しかし、雪が積もることが少なく、例え積もっても次の日にはほとんど溶けてしまうためなかなかその時は訪れず…。数年待ち続け、ついにこの日がやってきました!

受付となっている本館には展示室があり、古民家の作り方や間取りなどを紹介しています。訪問前にちらっと見ておくと解像度が上がります!

古民家が立ち並ぶ園内

さあ、園内へと進んでいきます!すぐに見えてくるのは立派な古民家。手前の原家住宅は、靴を脱いで座敷に上がることもできます。他の建築は土間までしか上がれないので、ここだけちょっと特別です。

三澤家住宅は、長野県伊那市にあった薬屋であり後に旅籠として利用された建築。屋根は栗の板を使っており、横木と石だけで押さえてあるそうです。内部には火がともった囲炉裏がありました。

こちらの伊藤家住宅、冒頭でも書いた通り民家園誕生のきっかけとなった川崎の民家。雪が積もった茅葺き屋根は美しいです。

この民家園の特色が、園内のルートに起伏が多いこと。そのため園内散策は少々ハードですが、そのかわり建築を様々な角度で見ることができるというメリットも。上から屋根を見られて嬉しいです!

合掌造りの集落

さぁ、私が雪景色を期待していた最大のポイントがこちら!!

信越の村というエリアには、合掌造り民家が移築されているのです。富山県の五箇山より移設された「佐々木家住宅」「江向家住宅」「山田家住宅」の3つが並んでいます。

これこれ、この合掌造り民家が雪で包まれた景色が見たかったんですよね!「五箇山や白川郷に行った」と言っても信じてもらえそうです。

それぞれ、土間までは入ることができます。囲炉裏の上に吊るされた大きな棚は、火の粉が上がるのを防ぐとともに、濡れたものの乾燥などに使っていたそうです。

奥にある一回り大きな合掌造り、こちら富山県の五箇山ではなく岐阜県の白川郷より移築された山下家住宅。五箇山の合掌造と異なり、石をのせた板葺きのひさしが取り付けられているのが特徴です。

川崎駅前で観光料亭として活用されていたもの。ここでも蕎麦屋さんとして営業していますが、残念ながら訪問時は臨時休業中でした。中に入ってみたかったです…!

日本各地の様々な建築

観覧席が設けられているのは、船越の舞台。三重県志摩市大王町にあった歌舞伎の舞台です。

裏側へまわると、舞台の下にある奈落にも入れます。この上は、回り舞台。ここで人力で回していたそうです。

柱の上に茅葺屋根がのった東屋のような建築、こちらは高倉。奄美群島の沖永良部島で農業を営んだ山田家の敷地にあったものです。屋根の部分が倉庫であり、ネズミ等の侵入を防ぐため、柱の頭部は鉄板で巻かれています。倉の下は子どもの遊び場や休憩所になっていたそうです。

近くには沖縄でおなじみの魔除け、石敢當も。高倉も石敢當も、まさか雪が積もるなんて想定してなかったでしょうね。

そんなわけで、一通りまわり終えましたが、ここは情報量が多すぎます!

建築の外観はもちろん、内部に残る民具や信仰の跡を見ていくと時間が溶けていきます。さらっと見ただけで1時間半くらいかかったので、じっくり見ていったら2時間では足りない予感。次は雪じゃない季節にも来てみたいですね。

アクセスと営業情報

小田急線「向ヶ丘遊園」駅南口から徒歩約15分、またはJR南武線「登戸」駅から徒歩約25分。

すぐ近くには「かわさき宙と緑の科学館」や「岡本太郎美術館」があるので、併せて訪問するのがおすすめです!

開園時間 3月~10月:9:30~17:00
11月~2月:9:30~16:30
休園日 月曜、翌祝、年末年始
料金 550円
公式サイト https://www.nihonminkaen.jp/

※掲載の情報は2026年2月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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