深海生物や多様な海獣など個性的な生き物たくさんの水族館。海を区切った屋外プールには、自由に暮らすアシカやアザラシの姿が。様々な動物が次々とパフォーマンスを繰り広げるショーは必見です。
長い歴史を持つ水族館
沼津市には水族館が3つあります。船に乗って行く離島の水族館「あわしまマリンパーク」、シーラカンスや深海魚に会える「沼津港深海水族館」、そしてこの「三津シーパラダイス」。
他の2つがあまりにも個性的であるため少々その影に隠れている印象ですが、実は三津シーパラダイスの前々身である中之島水族館は1930年開業。現存する国内の水族館では2番目に古い歴史を持ちます(※1番古い水族館は1913年開業の魚津水族館)。
ちなみに三津は「みと」と読みます。「みとしー」の愛称で親しまれているようなので、私もみとしーでいきますね!
2016年にリニューアルを終えているので、館内はとってもキレイ!華やかな「クラゲ万華鏡」、伊豆の河川を紹介した「イズリバ」、シロフクロウやコツメカワウソが暮らす「みとしーの森」など、バリエーション豊かな展示が詰まっています。
磯遊びが楽しめる「いそあそび~ち」や、アジの気持ちになって遊べる「あじっこパラダイス」のような子供が楽しい仕掛けもたっぷり。幅広い世代が楽しめる水族館です。
のびのび暮らす生き物たち
みとしーならではの展示としてアピールしたいのが「自然飼育場」。駿河湾を区切っただけの自然な海では、様々な生き物をいつもと違う視点から観察することができます。
こちらの生け簀に泳いでいるのはマダイ。人が近づくと、まるでコイのように寄ってきます。鯛にエサやりというちょっとレアな体験もできます。
続いて登場するのはカリフォルニアアシカ。本物の海の中をすいすいと泳ぎ回るアシカたち。普段水族館で見かけるアシカとは、まるで違う生き物みたいに見えます。
このアシカたち、マダイ同様に餌付けされており、人が来ると集まってきます。ここではアシカにエサやりというこれまたレアな体験もできるのです。
ゴロゴロと岩が転がっている海辺。よく見ると岩ではなくて黒いアザラシでした!
マスコットのセイウチ
実はこの水族館、入館して最初に登場するのはセイウチ。まさかの開幕セイウチなのです。とてもよく動くサービス精神旺盛なセイウチで、訪れる人を楽しませてくれます。
長い歴史の中で様々な日本初を保持しているみとしーですが、日本で初めてセイウチを飼育した水族館でもあります。
そんなみとしーのキャラクターはセイウチの「うちっちー」。ショップにはたくさんのうちっちーグッズが!着ぐるみもあり、園内だけでなく各地のイベントにも顔を出すことがあるそう。
うちっちーってついつい呼びたくなるネーミング。気になる名前の由来ですが、水族館がある内浦の「うち」と、自分たちを意味する地元の方言「うちっち」と、セイウチの「うち」を掛けているとのこと。
マニアックな深海生物たち
みとしーが面する駿河湾の最深部は2,500m。日本一深い海として有名です。すぐ近くに深海があるみとしーの館内には、独特のフォルムで個性的な深海生物がたくさん。
ファンの多いドット柄の深海魚、ミドリフサアンコウ。普通のアンコウには多少の怖さがありますが、この子はコンパクトなのでかわいらしい。手のひらに乗せたくなります。
キンメダイは有名ですが、ギンメダイも存在します。顎の下から伸びる2本のヒゲが特徴。このヒゲを使って海底を探っているのですが、まるで2本足で歩いているかのよう。
2本のハサミを折り畳んでいるセンジュエビは、まるでマニュピレーターを折りたたんだモビルアーマーみたいな姿をしております。眼は退化してしまっています。
ハイレベルなショースタジアム
ショースタジアムでは、イルカやアシカなどの海獣たちが次々と登場し、それぞれの特技を披露してくれます。
バンドウイルカのオープニングパフォーマンスからスタート。たった1頭ですが、かなりテクニカル!こんなにアクロバティックに飛び回るイルカははじめて見たかもしれません。
実は日本で初めてバンドウイルカを飼育した水族館でもあります。さらにイルカのジャンプを日本で最初に披露したのもみとしー。きっと凄いノウハウがあるに違いありません。
続いてカリフォルニアアシカの息ぴったりなパフォーマンス。サッカーボールやテニスラケットを鼻の上で上手くバランス取ってます。
カマイルカも登場です。3匹そろってのバブルリングや同時にジャンプなど、息ぴったりのトリオ。非常にスピーディーなアクションは目が離せません。
大迫力のトド
ショーにはなんとトドも登場します!吠えながら動きまわるトドは迫力満点!動くだけで歓声があがります。アシカの後に見ると、その巨体にびっくり。
そんなトドが披露するのはジャンプやバランス系の技ではありません。
唯一の特技は「あっかんべー」。
巨体のわりに地味すぎる特技・・・とはいいつつ、最後にバランス技も披露。アシカに比べるとやっぱりゴリマッチョな感じがします。
イルカ、アシカ、トドといろんな動物のショーが一度に見れて大満足のプログラム。ショー以外にも見どころがたっぷりで、とっても楽しい水族館でした!
アクセスと営業情報
伊豆箱根鉄道駿豆線の伊豆長岡駅より、バスで約25分ほど。本数は1時間に1本程度なので、事前に時刻表を確認しておくのがおすすめです。
開館時間 | 9:00~17:00 |
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休館日 | 年中無休 ※冬季メンテナンス休館あり |
料金 | 2,400円 |
公式サイト | https://www.mitosea.com/ |
※掲載の情報は2024年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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