謎のメニュー鎌倉丼を食す!『峰本 鎌倉本店』(鎌倉市)

神奈川県

鎌倉に古くから伝わる御当地グルメ「鎌倉丼」。シンプルなネーミングですが、おそらく知名度はかなり低め。よく訪れる人でも知らないという謎多きメニューです。今回はお蕎麦屋さん「峰本」に取り扱いがあると聞きつけ、向かってみました。

訪問日:2025/1/11(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

知られざる鎌倉丼

鎌倉グルメといえば何を頭に思い浮かべますでしょうか。海が近い街ならではの新鮮な海鮮や、和風スイーツ、おしゃれなイタリアンやフレンチなどバリエーション豊かなメニューがたくさんあります。

せっかくなら、鎌倉ならではの名物グルメはないのでしょうか。調べてみると目に入ったのは「鎌倉丼」というメニュー。これまで何度も鎌倉には来ていますが、初めて見ます。ウワサでは鎌倉に住んでいる人も知らない人が多いそう。

未知の響きにワクワクしてきました!!

B級グルメブームなどに乗っかりつい最近できたメニューかなと思いきや、その歴史は古く昭和40年頃には存在していたという話も。ますます気になりますね。

鶴岡八幡宮近くの峰本

明治38年創業の老舗「天金」というお店が有名店のようですが、既に閉業してしまっていました。「以志橋」というお店は長谷なので今回のルートからは外れます。ということで向かったのが「峰本」

複数店舗がありますが、今回は鶴岡八幡宮の境内入口近くに立つ「鎌倉本店」へやってきました。案内してくれたのは、ネクタイをびしっと決めたおじさま。なんだか高級感があります。

近くには「小町通り店」もありますが、どちらも人気店なので昼時にはすぐに満席に。少しずらして訪問するのがおすすめです。ちなみに訪問した1月の第1土曜日は、11:00過ぎで8割ほど埋まっている状態。食べ終わった11:45頃には待ちができてました。

鎌倉丼の正体

さてメニューを開くと、様々なお蕎麦の中にお目当ての鎌倉丼を発見。単品に加えて、「鎌倉丼とひとくちそば」というセットメニューがあったのでそちらにしました。

鎌倉丼、おそば、冷奴、漬物、サラダ、汁物がセットになった豪華なメニュー。

さあ、鎌倉丼の正体!

それは海老天丼の卵とじ。かつて鎌倉では伊勢海老がたくさん獲れ、「鎌倉海老」とも呼ばれていました。そんな海老を活用するメニューとして考案されたものであるそう。

気になるお味

海老天は全部で3尾も載っています。タレがたっぷり染み込んでおり、香ばしい匂いが胃袋を刺激してきます。

これ、ものすごく美味しいです!!

ふわふわの衣にたっぷりと出汁が染みた海老天。じゅわっとあふれる旨味が口の中に広がります。

海老天は半分にカットされているため、食べやすいというのもポイント。さらにご飯には少しだけ山椒が振られており、さりげないアクセントに。

お蕎麦屋さんの天丼ってそれだけで間違いなく美味しいのに、卵とじが加わったらそれは至福の味。あっという間に食べ終わってしまいました!

なお、えび天ではなく、海老フライを卵とじしたスタイルの鎌倉丼もあるそうです。鎌倉丼=カツ丼や親子丼の海老バージョン、といったイメージでしょうかね。

見逃せない創作蕎麦

鎌倉丼も扱っていますが、ここは本来お蕎麦屋さん。天ぷらそば、鴨せいろなどスタンダードな蕎麦メニューが揃っていますが、それだけではありません!多彩な創作そばがたくさんあるのです。

薬膳そばの「紫蘇茗荷」、海老天に桜海老のかき揚げがのった海老づくしの「開運えびそば」、海苔がたっぷりの「のりそば」、和牛のスライスがのった「塩だし牛そば」、九条ねぎと帆立に黒酢を使用した「黒酢黒胡麻そば」など、他所では見かけないようなオリジナリティあふれる蕎麦がたっぷり!

老舗とは思えない攻めたメニューは、いずれも気になるものばかり。何度でも通いたくなるお店でした。

アクセスと営業情報

JR「鎌倉」駅の東口より徒歩10分ほど。小町通り、もしくは若宮大路を鶴岡八幡宮へと進んでいくとたどり着きます。

営業時間 10:30~16:00 (L.O. 15:30)
定休日 年中無休
公式サイト https://www5a.biglobe.ne.jp/~minemoto/

※掲載の情報は2025年1月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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