サケの生き様を知る魚道水槽といくらタワー『標津サーモン科学館』(標津町)

北海道

サケ科の魚を中心に集めた水族館。リアルな川の中を覗ける魚道水槽では、野生のサケたちの姿を見ることができます。サケの姿を通して、サケという生き物について考えて、そしてサケを食べよう!

2017/5/3(水)

大充実のサケ科のサカナ

北海道東部の標津(しべつ)町にあるサーモンパーク。そこにある標津サーモン科学館は名前の通り、ひたすらサーモン推しの水族館。

サケの水族館=淡水専門かと思いきや、海水の大水槽も備えています。階段状に設置されたベンチがまるでシアターのようです。

淡水魚では日本最大、数が少なく幻の魚とも呼ばれるイトウや赤く染まった体が美しいサクラマス、どこにでもいる珍しくもなんともないボラたちが肩を並べて泳いでマス。

カレイの王様と呼ばれる高級魚マツカワもひらひらと元気に泳ぐ。カレイって底の方でじっとしているイメージでしたが、意外とアクティブに動き回っています。

リアルな川の中を覗く魚道水槽

この水族館の目玉は何といっても魚道水槽。実際に外を流れる川の様子を覗くことができる観察窓です。

この水族館は川沿いに建っているわけではありません。標津川(しべつがわ)を区切り、魚道を作ることで海から川へと遡上してくるサケたちをこの水族館まで誘導しているのです。

こちらの魚道水槽、季節によって見られるサカナが変わります。9月~10月中旬に来れば、産卵のために海から遡上するサケをガラス越しに見れるそう!そして11月には、なんとシロザケの産卵の様子を見ることができるらしい!!

流れに逆らって泳ぐサケ、きっとすごい迫力なんだろうな。水槽越しにそんな光景を見れるなんて、きっとここでしか体験できないでしょう。

2~5月はサケの稚魚たちが泳いでます。遡上や産卵に比べると地味ですが、自然の生き物を間近で観察できるのは嬉しいです。

遡上や産卵の様子見てみたいなぁと思っていたら、公式サイトに動画が載ってました!迫力のシーンはもちろん、「はい、産卵になります!産卵でーす!」というスタッフさんの淡々とした解説が非常に印象的。「オスが精子だしてますねー!」は何とも気になるところです。

もう1種の主役

ここで見ることのできるのは、サケ科だけではありません!アナザー主人公として挙げたいのがチョウザメ。かつては北海道でも見ることができましたが、現在は姿を消しってしまったサカナです。

ここではそんなチョウザメに噛みつかれる「指パク体験」もできます。

サメとつきますが、歯はないので噛まれてもまったく痛くないのでご安心ください。

くわえても歯があたる心配のない・・・ゲホゲホ

ショップにはチョウザメTシャツ。口のところに穴が空いているので、指パクできるというユニークな仕掛けつきです。

でもちょっと待って、そこっておっぱいじゃないでしょうか!?乳首があぶな・・・ゲホゲホ

他にもいろんな生き物が

サケやチョウザメだけではありません!他にも珍しい生き物たちも、ちょっと肩身が狭そうに暮らしています。

ゴツゴツしたかっこいい魚はシチロウウオ。美味といわれるハッカク(魚)に似てますが、こちらはあまり食用には適さないみたい。

横たわる謎の物体はユムシという無脊椎動物。いやもう非常に生々しいフォルムです。実は食べられるらしく、しかも刺身が代表的な食べ方らしいです。

ちなみに九州ではイイマラと呼ぶらしい。良いマ・・・ゲホゲホ

へばりつくマダコ。日本のタコの代表的な種類で、ただタコというときは、だいたいこのマダコです。

ユムシと合体したら大変なことになってしまいそ・・・ゲホゲホ

なぜかみんなナナメの姿勢をしているクリオネ。本州ではあまり見かけませんが、北海道の水族館では定番の生き物です。

「流氷の天使」とも呼ばれるかわいいクリオネ。ちゃんづけして呼びたくなってしましますね。クリちゃ・・・ゲホゲホ

イクラののった展望タワー

こちらのサーモン科学館には展望タワーがあります。地上30mの高さでそびえており、知床や国後島まで広く見渡すことができます。

タワーのてっぺんには、赤い球が3つ乗っています。もしかしてこれはイクラを表しているのではないでしょうか。

万が一これ2粒だったら、玉が2つにタワー1本で大変なことになっ・・・ゲホゲホ

そんなタワー展望室へは、水族館の中からエレベーターで向かうことができます。眼下には、ゆったりと流れる標津川が見えます。

よく見ると、サーモン科学館まで水路がのびてきているのがわかります。これが、さきほどの魚道水槽へとつながる道なのです。

サケはなぜ海と川を行き来する?

館内に展示されていた写真家・安井健太郎さんの作品

産卵のために生まれた川へ戻るサケ。途中でヒグマや人間の危険に晒されながらも、ボロボロになってまで川を遡上していきます。

そもそも、なぜわざわざ危険がいっぱいの海へ旅立つのでしょうか?ずっと川で過ごした方が、安心して一生を終えることができるのではないのかな。

調べてみると、卵を持てるだけの体に成長するためには、海の栄養が不可欠だから海へと降りていくのだそう。そして、より安全な場所に産卵するため川に戻ってくるのです。

サケだけのことを考えたら、この通りだと思います。でも、自然界という大きな目で見てみると、遡上してくるサケをヒグマが食べ、産卵を終えて命を落としたサケを淡水魚など多くの生き物が食べています。

サケという生き物は、海の栄養を川へ運ぶ役割を担っているのではないでしょうか。

サケに限らず不思議なほど長距離を移動する生き物には、運び屋としての役割があったりするのでは。食物連鎖の大きなサイクルを見て見ると、それぞれの生き物が担っているのは、種の存続だけではないのでは、という気になってきます。

(危ない発言をしそうだったので、無理やり真面目なこと言いました。すみません。。。)

鮭を食す!サーモンハウス

サーモン科学館の隣には、市場やレストランの入ったサーモンハウスがあります。せっかくなので、サケが海で蓄えた栄養をいただきましょう!

レストラン サーモン亭では、標津鮭定食や鮭のちゃんちゃん焼き定食など、サケメニューがたくさん!どれも美味しそう!

悩んだけど鮭親子漬丼にしました!

プッチプチのイクラ。はじけるイクラ汁!通常のイクラって舌とかでもつぶれますが、ここのイクラは歯でかまないとつぶれない。イクラってこんなに弾力ある食べ物だったのですね。

リーズナブルに済ませたい人は、鮭節ラーメンやサーモンカツカレーなんかもお手軽で良さそう。そして、なんとイクラソフトクリームなんてのもあるらしい。合うのでしょうか・・・?

アクセスと営業情報

最寄りの空港は中標津空港で、そこから車で30分ほど。最寄り駅は一応JR釧網本線の標茶(しべちゃ)駅ということになりそうですが、70kmくらい離れています。バスも出ているようですが、本数が少なく、乗車時間は2時間もかかります。車が無いとなかなかハードなアクセスになりそうです。

開館期間 2/1~11/30
開館時間 9:30~17:00
休館日 開館期間の水曜 ※5~10月は無休
料金 料金:650円

※2021年3月の情報です


このあとは羅臼(ラウス)→知床横断道路→知床五湖というコースで進みます!

知床半島を横断する唯一の道路である知床横断道路。冬季は通行止めですが、毎年GWあたりに開通するのです。先日Webサイトにて確認したところ、全線開通の文字が。無事、開通させてくれた方々に感謝です!

・・・のはずが、向かう途中の電光掲示板に表示された通り抜け不可の文字。本日は一部通行止めで、通り抜け不可ということらしい!一度開通した後も、一部閉鎖されることがあるなんて考えもしませんでした。

大きなタイムロスを伴いつつ、遠回りしてなんとか知床五湖へ。今回は羅臼はおあずけです。

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