マンガッタン島に建つスペースシップ『石ノ森萬画館』(石巻市)

宮城県

日本が誇る漫画家・石ノ森章太郎の作品世界に浸ることができるマンガミュージアム。サイボーグ009や仮面ライダーなど、とっつきやすい展示ばかりなので、作品を読んだことがなくても楽しめます。

2018/9/16(日)

マンガのミュージアム

石ノ森章太郎は仮面ライダーやサイボーグ009でよく知られた、宮城県登米(とめ)市出身の萬画家です。石巻市にある石ノ森萬画館は、そんな石ノ森章太郎の作品世界に浸ることができるミュージアム。

ちなみに漫画館ではなく「萬」画館です。
石ノ森章太郎さんは、漫画には「面白い、おかしい」だけでなく様々な表現があるとのことで「漫画」ではなく「萬画」というコトバを提唱していたそうです。

開館時間:9:00~18:00 ※12~2月は17:00まで
休館日:火曜
料金:800円

川辺のスペースシップ

萬画館の駐車場は、建物から少し離れたところにあります。車を停めて萬画館へ向かっていると、ロボコンが登場!おちこぼれキャラのロボコンですが、ここでは照れながらも誇らしげに満点を掲げています。

橋を渡ると真っ白の球体がまるで宇宙船のような石ノ森萬画館が見えてきました。マンガミュージアムにぴったりの夢のある外観に早くもわくわくがとまりません。

石ノ森萬画館は、旧北上川の河口にある中瀬という島に建っています。この中瀬の通称はマンガッタン島!形がニューヨークのマンハッタン島に似ていることから石ノ森先生が名付けたそうです。

広がる石ノ森ワールド

館内を進むと、サイボーグ009のキャラクターがお出迎え。今にも動き出しそうな躍動感あふれるサイボーグたち。9人のサイボーグは見た目もさることながら、それぞれ個性的な能力の持ち主。昨今の少年マンガの王道、能力者バトルものの原点って、もしかしてここにあるのでしょうか。

続いて歴代仮面ライダーが大集合!実は仮面ライダーって全然知らなかったのですが、ずらりと並ぶライダーを見比べてみると、それぞれかなり個性的なデザインだというのがわかります。

顔が半分見えてるこちらはライダーマンというらしい。シリーズ初の「主役ではないライダー」とのことですが、他のライダーに比べてなんだか弱そうに見えます。

妙に生々しいデザインのライダーは、仮面ライダーシンというらしい。怪人にしか見えませんが、大人向けに描かれた20周年記念作品とのこと。

シアタールームでは、石ノ森作品のキャラクターたちのアニメーションを見ることができます。私が見たのは『消えた赤ずきんちゃん』。ロボコンやチョビンなど石ノ森マンガのちびキャラ全員集合の楽しいお話でした。

企画展はサンリオ!

こちらの萬画館、様々な企画展も行っています。私が訪問したときに開催されていたのはかわいいのヒミツ展。サンリオキャラクター大集合なファンシーな展示です。

人気キャラクター誕生のヒミツや、たくさん並んだサンリオの月間機関紙「いちご新聞」などがかわいく展示されています。

サンリオキャラって日本人の生活に馴染んでいるので、ファンでなくても見かけたことあるキャラばかり。小さい頃に使った文房具でもお馴染みなので、とっても懐かしくなります。

とはいいつつも、全然見たことないようなキャラクターもたくさんいるのがサンリオの深いところ。どのキャラも愉快な設定があるので、なんとなく眺めているだけでも楽しいです♪

だちょのすけ

『もともとは某アフリカ系キャラクターに登場するサブキャラだったらしい。』
・・・「らしい」までが公式設定という曖昧さが、なんとも良い味でています。

エルパソ

『エスニック料理がトレンドになってきた時代にデビュー♪』
全然サンリオっぽくない気がしますが、時代のトレンドに合わせて産み出されたキャラクターなのですねー。

中年ひろいん Ojisan’s

『出世が先か!定年が先か!日々がんばるおじさん3人組』
なんだか生々しい設定ですが、ご当地ゆるキャラでもおじさん系の人気キャラってたくさんいます。こういうの好きな人けっこういそう。

歯ぐるまんすたいる

『デンタルケアならぬメンタルケアを仕事としている』
なんと目が無いキャラクターです!私はこれが一番気になってしまいました。

そしてサンリオといえば1986年からスタートした「キャラクター大賞」。キャラクターの人気投票企画です。

ここでは歴代1位となったキャラクターが一覧になっています。記念すべき第一回の1位はやっぱりキティちゃん!ではなくマイメロディ!でもなくて・・・・ザシキブタ!?

ところで、なぜサンリオなのでしょうか?石ノ森先生と何か関連があったのですかね。石ノ森先生が萬画館に対してこんなコトバを残していました。

私の原画を展示するだけでなく、いろんなマンガ家たちに協力してもらって、常に企画展みたいなものをやったり、各種イベントを仕掛け、進化しつづける、要するに”完成しない”施設であってほしい。(参照:萬画館公式HP)

なんだか先生の人柄が見える素敵な考え。きっとこの先も様々なイベントが行われることでしょう。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました