栗駒山 神の絨毯と称される紅葉!中央コースでお手軽山頂往復(栗原市)

宮城県

東北を代表する紅葉スポットとして人気な栗駒山。中央コースを利用すれば、片道1時間20分ほどで山頂まで行くことができます。紅葉シーズンはマイカー規制がありますので、事前に情報を確認してからの訪問がおすすめです。

登山日:2022/10/6(木)

気軽に楽しめる栗駒山

宮城県、秋田県、岩手県にまたがる標高1,626mの栗駒山。鳴子峡や小安峡とともに栗駒国定公園にも指定されています。お手軽な半日コースから、上級者向けの一日コースまで、様々なルートがあり、登山初心者でも気軽に山歩きが楽しめる人気の山。

紅葉の名所としても知られており、見頃となるのは9月末~10月上旬頃。平野部と比べてかなり早いタイミングなので、うっかりしていると見ごろを過ぎてしまいますね。

スタートは「いわかがみ平」

コースによって起点は変わりますが、初心者向けであり最もメジャーなのが「いわかがみ平」。駐車場やレストハウスもあり、ここからスタートするのが一般的です。

しかし、紅葉シーズンは非常に混雑します。入庫待ちの車は大渋滞を起こし、路上駐車があふれてバスも運行が難しいほどであったとのウワサ。そんな渋滞を解消するために、2022年からは本格的なマイカー規制が導入されました。9/24(土)~10/16(日)の期間は、早朝や深夜を含めた24時間規制が行われています。

マイカー利用者は、約3kmほど手前の「いこいの村栗駒跡地臨時駐車場」に車を停めてシャトルバスに乗り換える必要があります。料金は協力金として一人500円、運行時間は朝の5:00~15:30。

今回は7:30頃に臨時駐車場に到着、7:45にバスに乗車しました。平日だったためか特に待つこともなくスムーズに駐車&バス乗車ができましたが、土日祝日はこの時間ではもう大混雑となることでしょう。

乗車時間10分弱でいわかがみ平の駐車場に到着。この時点で既に眺めが良くてテンションが上がります。

中央コースで登山開始

いわかがみ平から延びる登山コースは「中央コース」「東栗駒コース」の2コース。どちらも短時間で楽しめるため初心者におすすめなコース。山頂付近で合流するので、上りと下りをそれぞれ別にするのもありです。

距離 上り所要時間 下り所要時間
中央コース 2.9km 90分 70分
東栗駒コース 3.7km 120分 90分

中央コースは整備された歩きやすいコース。登山装備などなくても進めます。一方、東栗駒コースは初心者向けではありますがそれなりに山道であり、岩場や沢歩きもあるためある程度の登山装備は必要です。

8:00 中央コースにて登山開始!

ひたすら石畳が続く前半戦

序盤は石畳の道が続いており、とっても歩きやすいです。ただし、傾斜はけっこうあるので、バランスを崩さないように注意が必要です。

石畳の道幅はかなり狭いので、ピークシーズンは渋滞が起こりそうな予感。追い越しもなかなか難しそうですし、もし下ってくる人とのすれ違いもでてきたら、想像以上に時間がかかってしまう可能性があります。

途中、ちらっと後ろを振り返ると、あざやかな紅葉の世界が広がります。これまで歩いてきた道が紅葉の絨毯の中を突っ切っていたのですねー。

開放的な道が続く後半戦

8:30 スタートから30分ほどで石畳はおしまい。少し開けた感じの道に変わります。山頂に向けて広がって行く紅葉を見ながら進めるので、気持ちが高まる登山道。

途中にはちょっとした展望台も何か所か設置されています。山の天気は変わりやすいので、写真は撮れるうちに撮りましょう!「この後でもっと眺めが良い場所がある」と思っていると、その頃には雲で見えなくなってしまう可能性もあります!

ここからの傾斜はかなり緩やか。道幅も広くサクサク進めますが、風はなかなか強く冷え込んできます。気が付けば辺り一面霧の世界、真っ白で何も見えなくなってきました。先ほどは見えていた紅葉の景色も、どんどん白く霞んで行きます。やっぱり写真は撮れるうちに、です。

階段状の道になってきたら、山頂はもうすぐです!

草木も凍る山頂

9:20 登山開始から80分で山頂に到着。予想はしておりましたが、ガスっており景色は全く楽しめません。それはともかく・・・

とにかく寒いです!!!

草木も凍る寒さ。寒さレベルをコトバで表すなら、Lv1 寒い→Lv2 やばい→Lv3 痛いまで達しています。スマホを握る手や露出している頬っぺたにピシピシと当たってくる凍える風、まるで氷で叩かれているようなツラさです。

山頂はとても滞在できるような環境じゃなかったので、少し降りたところでひと休み。ほんのちょっと降りただけでも風が来なくなるので、だいぶ快適です。

紅葉へ潜っていく下山

9:30 下山開始。山頂から200mのところで、「東栗駒コース」との分岐点があります。当初の予定では、下りはこちらのコースにしようと思っていたのですが、景色が楽しめそうもないことに加えて、想像以上の寒さ、そして、若干のヒザの痛みがあるので無理せず、行きと同じ「中央コース」で下山することにしました。

真っ白な中に続く紅葉の道。展望は楽しめないのですが、これはこれで幻想的な世界です。

石畳の道が見えてくると、雲も少し減って眺めが良くなってきました!中央コースは紅葉に包まれるようにのびている道。紅葉の海を泳ぐような気持ちです。

振り返ると、ほんの一瞬雲が減って、山頂方面に広がる紅葉もチラリ。山全体が色づく姿は壮観ですね!

ひたすら下る石畳

このあとはひたすら石畳を下り続けます。足場は安定していますが、それなりに傾斜があるのでヒザを傷めないようにご注意を。

10:50 登山口に到着!朝は営業していなかったレストハウスがオープンしてます。食堂・売店が入っており、カレーやラーメンといった、登山後に食べたくなるようなメニューがそろっています。靴洗い場やトイレもありますので、登山後の整理ポイントとして立ち寄りがおすすめ。

たまたま来ていたシャトルバスに乗車。複数台でピストン運行しているので、たとえ乗り過ごしてもそれほど待たずに次のバスが来てくれます。

11:15 駐車場到着!おつかれさまでした!

所要時間と感想

いわかがみ平の登山口から8:00に出発して10:50に帰ってきたので【所要時間は2時間50分】。中央コースの往復にしたところ、上り80分・下り80分ととってもお手軽に山頂往復ができました。

昨日、安達太良山で下山時に感じたヒザの痛みが残っており、なおかつ明日は秋田駒ヶ岳に登るというハードスケジュールのためヒザを守りながら歩いていたので、それなりのスローペース。さくさく進める方は、もっと短い時間で山頂往復できそうです。

中央コースは特に難所もなく、非常に快適に山歩きが楽しめる登山道でした。安達太良山よりもさらにカジュアルに楽しめる山で、気軽に登山したい方にぴったり。次回来たときは、東栗駒コースに行ってみたいです!

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