黄金の神社とエメラルドの海『金華山』(石巻市)

宮城県

山とつきますが、陸路の無い離島の金華山。島全体が黄金山神社の神域となっている神聖な島です。金華山へ向かう船は2つの港から出ていますが、便数は曜日限定でそれぞれ1日1~2往復しかないため計画必須です。

2018/9/16(日)

離島・金華山へのアクセス

金華山(きんかさん)は、「山」とつきますが石巻市の牡鹿半島の先に浮かぶ離島。標高455mの山がそのまま海に浮かんでいます。

島全体が黄金山神社の神域となっており、恐山、出羽三山とともに東北三大霊場にも数えられています。島に暮らす住民はわずか5人ですが、全員が神職者という非常に特殊な島なのです。

金華山へ行く船は、女川(おながわ)港鮎川(あゆかわ)港の2つの港から出ています。それぞれ異なる船舶会社が運航しているため、時刻表を見比べる際は2社のHPを比較する必要があります。

<女川港>
往路:女川11:00⇒金華山11:35
復路:金華山13:30⇒女川14:05
所要時間:約35分
往復料金:3,500円
運行日:日曜 ※土曜、祝日に臨時便あり
運航会社:潮プランニング
http://ushio-planning.co.jp/timetable.html

金華山へ行くにあたり注意すべき点が2つあります!1つは、1日1便しか出ていないこと。そして、どちらも基本日曜のみ運航ということ。きちんと事前に時刻表を確認しないと、港へ行っても船が無い可能性があります。一応、両社とも予約制の海上タクシーを運航していますので、どうしても時間や日程が合わせられない方は、利用するのもアリかと思います。

※掲載の情報は2020年11月現在のものです

予約がおすすめ

女川港か鮎川港か、迷ったのですが、料金が安いという理由で鮎川港から乗船することにしました。

金華山観光クルーズのHPを見ると、日によって時間が少しずつ違います。訪問した9/16(日)は連休のためか10:00/11:00と2便だったので、とりあえず10:00発に合わせて9:20頃鮎川港へ。

小さな港ですが、車も人もたくさん。仮設の乗船券売場&待合所がありますのでこちらで受付。

「予約してますか?予約なしの方は名前書いてくださーい」

乗船手続きはあくまで予約が優先で、「予約してない人は空きがあれば乗れる」という状況。

これは大誤算!連休中とはいえ、こんなに人気ま島だったなんて・・・。

予約していないのでとりあえず名前を書いたのですが、そもそも10:00の船に乗れるのでしょうか?もし乗れなかったら11:00の次の船までこの場で待機するしかないのでしょうか。

9:50頃から予約なしの人の名前が呼ばれ出しました。どきどき・・・。
呼ばれても返事がない人や、呼んでる途中に質問に行く人などで中断となりなかなか進まない。

なんとか名前を呼んでもらえて10:00の船に乗ることができました。

ドリーム号で金華山へ!

乗船したのは平成29年1月1日に就航したばかりのドリーム号。揺れも少なく快適な船旅です。

鮎川港から約20分で金華山港へ到着。

歩いて神社へ向かうには、待ち受ける坂道を越えていく必要があります。無料の送迎ワゴンもありますが、数人しか乗れないためすぐに満席に。実際のところ、ほとんどの人は徒歩で向かってました。

舗装されていた道は、いつの間にか木々に包まれた参道に早変わり。巨木が立ち並んでおり、離島にいるということを忘れてしまいそうになります。

金運上昇!黄金山神社

登ること10~15分くらいで、金華山のメインスポット黄金山(こがねやま)神社に到着しました。

京都の御金神社と同じく、鉱山の神様である金山彦神(カネヤマヒコノカミ)を祭る神社。3年続けてお参りすれば、一生お金に困ることはなくなるというご利益があると言われています。

鈴には5円玉がたくさん結びつけられています。

弁財天も祀っており、銭洗いもできます。この黄金山神社は、江ノ島(神奈川県)の江島神社や宮島(広島県)の厳島神社と並び五大弁財天に数えられているらしいです。

シカだらけの境内

境内にはとにかかくシカがたくさん!人慣れしており、エサをねだってきます。シカが攻めてくるこの雰囲気は、厳島神社のある宮島とそっくりです。

かわいい小鹿もいますが、警戒心が強く人間が近づくと一目散に逃げていきます。

このシカたちは神の使いとされており、毎年10月の第1、第2日曜には「鹿の角切りの神事」が催行されています。

美しいビーチも見逃せない!

金華山の港すぐ近くにはビーチがあります。海水浴場ではありませんが、船の待ち時間を過ごすのにはぴったり。

海がキレィ!!!東北の海といえば、岩手県の浄土ヶ浜や青森県の仏ヶ浦あたりが一番かと思ってましたが、石巻にもこんなにクリアな海があったなんて!太陽を思いっきり浴びた砂がキラキラと輝きます。

帰りは12:00発の船。滞在時間は約1時間半、神社に参拝するだけなら充分な時間です。行きとは違うホエール号で、一気に鮎川港へと帰ります!

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