科学館をリノベーションしたという非常にレアな生い立ちの動物園。それほど大きな施設ではありませんが、キリンやビーバーなど人気ものなアニマルがたくさん!自由にふれあえるコーナーもあり、とっても満足度の高い施設です。
科学館から生まれ変わった動物園
行方バーガーや虹の塔など、様々な見どころがある道の駅たまつくり。ここに2024年7月31日にオープンしたのが、霞ヶ浦どうぶつとみんなのいえ。動物園らしからぬ、コンクリート打ちっぱなしの無骨な外観の施設です。

直ぐ側に立つ「虹の塔」の展望台から見下ろすと、まるで現代アートミュージアムのような姿。

ここはもともと、水の科学館だった場所。2020年3月31日の閉館後、再整備が行われて新たに動物園として生まれ変わりました。古民家がカフェになったり、廃校がアートミュージアムになったりというパターンはけっこう目にしますが、科学館が動物園になるというのは初めて見ました!

なお、壁は取り払われているためほとんどが屋外。ほぼ全域に屋根があるため多少の雨は大丈夫ですが、暑さや寒さはダイレクトなので屋外を歩くつもりの服装で訪問するのがおすすめです。
チケットはリストバンド式。再入園可能なので、途中で道の駅の食堂へ行ってひと休みするのもあり。鮮やかなカラーは、まるでフェスみたいです!

多彩なラインナップ
そんなちょっと変わった動物園、展示されている動物も、少しだけ変わっています。
こちらのオマキヤマアラシは北アメリカなどに暮らす樹上性のヤマアラシ。長い尾を木に巻き付け、バランスをとって眠っています。鼻の部分がぽってりとしているのがとっても可愛いらしい。飼育している動物園は少なく、ペアで見るれるのは日本でここだけらしいです。

ペンギンもいます!ここで見ることができるのはアフリカ大陸に暮らすケープペンギン。暑さはぜんぜん平気かと思いきや、心なしか扇風機のまわりに集まっているように見えます。

ダチョウはまるでモデルのように足並み揃えて歩いてきます。実は運営会社の株式会社MOFFは、茨城県石岡市にある「ダチョウ王国」の姉妹会社でもあります。

ビーバーのファミリー
見応えがあるのがアメリカビーバー。その名の通り、北アメリカに暮らすビーバーです。

2025年5月3日に出産、現在は4匹の子どもたちが元気に育っています。子どもの1匹は、ずっと排水溝につかまって「バタ足練習」みたいな動きに没頭していました。さすが、枝を運んだりして巣を作るビーバー、掴む能力の高さを感じます。

来園者投票が行われて、9月13日に名前が決定!その名も「ずんだ」「きび」「わらび」「いそべ」。和菓子ファミリーとなったようです。
放し飼いの動物たち
園内を進むと、多数の流木が配置された部屋にたどり着きます。こここは屋内型の放し飼いエリア。

リクガメで3番目に大きな種類、ケヅメリクガメ。放し飼いなので、足元をぐんぐん通り抜けていきます。おさわりももちろんOK!

カピバラは放し飼い&エサやりも可能!不思議な鳴き声を発しながら、ひとに集まってきます。カピバラの手ざわりは、触れたことがある人にしかわからない独特の質感なのです。

ごろんと転がったフタユビナマケモノ。1日15〜20時間は寝ているというナマケモノ、絵に描いたようななまけっぷりです。おさわりはNGですが、かなり近くで観察することができます。

この展示エリアでは、シロムネオオハシ、ヒムネオオハシ、オニオオハシも飛び交っています。ミーアキャットやプレーリードッグ、さらに屋外スペースではヒツジ、ヤギ、アルパカ、ダチョウの姿も。
上から見下ろすキリン
この動物園、小型の動物がメインかと思いきやなんとキリンがいます!

アミメキリンが全部で3匹。かつての科学館のホール部分を打ち抜いた中庭にて、悠々と暮らしています。

この施設は地上に加えて2階部分画回廊になっているため、上からも下からも見ることができるのがポイント。背の高いキリンを見下ろせるのはけっこうレアです。
ユニークすぎるショップ
出口にはちょっとしたショップがあります。ぬいぐるみやTシャツなど、様々な動物グッズが。

かわいらしいグッズに混じって、凄いものを見つけました!!こちら、何かわかりますか!?

なんと、「ビーバーがかじった木」。木の枝そのものから、小さくストラップになっているものまで、様々なサイズで販売しています。
さらにこちらもかなり攻めたアイテム。

まさかの「オマキヤマアラシの針」。しっかりコーティングされているため刺さることはありませんが、これまたかなりユニークな商品。
ここまで攻めたグッズ展開は、他の動物園ではなかなか見かけません。ぜひこの路線は貫いていってほしいものです。
アクセスと営業情報
| 開館時間 | 10:00~16:00 | 
|---|---|
| 休館日 | 水曜 | 
| 料金 | 1,650円 | 
| 公式サイト | https://doubutsutominna.jp/ | 
※掲載の情報は2025年9月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

 
  
  
  
  
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