那覇空港の近くに誕生したかりゆし水族館は、最新技術を駆使したエンタメ性の高い都市型アクアリウム。凝った内装や色鮮やかなライティングで、きれいな写真を撮るのにぴったりな水族館です。
新しい沖縄の水族館
沖縄の水族館といえば、全国的な知名度を誇る沖縄美ら海水族館・・・ですが、実は最近、もう一つ新しい水族館がオープンしたのをご存じでしょうか?
今回ご紹介するDMMかりゆし水族館は、2020年5月25日にオープンした沖縄県の2つ目の水族館。那覇空港のすぐ近くにあるため、沖縄観光の初日や最終日の立ち寄りにもぴったりな場所です。イーアス沖縄豊崎というショッピングモールの1階と2階に入っており、2階が入口となっています。
QRコードのチケットで入館すると、最初は3分のシアターからスタート。沖縄の海をテーマにした壮大な映像で、世界観に引き込まれる演出です。
まるでテーマパーク
2階は亜熱帯気候が織りなす常緑の森のフロア。ジャングルが広がる館内は、わくわくする雰囲気。南米の色鮮やかな淡水魚やヘビやトカゲといった爬虫類も展示されています。
1階へと進むと、沖縄の海に暮らす生き物たちのお出迎え。定番の大水槽は、ジンベエザメこそいませんが、アオウミガメやツバメウオなど暖かい海のいきものがたくさん泳いでいます。
こちらは水槽の上を歩けるコーナー。真っ暗な部屋に青く輝く美しい水槽はデジタル映像ではありません!先ほどの大水槽の上にガラスが張られており、水の上を歩いているような不思議な感覚が楽しめるのです。また、ここへ入る際は靴を脱いで裸足になるため、ひんやりしたガラスのなんともいえない気持ち良さもポイントです。
カラフルな照明の「クラゲよんなー」。アンビエントなBGMの中で、ミズクラゲがふわりふわりと泳ぐリラックス空間。特に写真映えする空間です。
基本的に生き物の解説は設置されておらず、詳しく知りたい方は公式HPやアプリ、有料の音声ガイドなどを利用することになります。カワスイ川崎水族館やシーライフ名古屋のような、まさに都市型水族館といった雰囲気です。
ちゅらさんリーフ
いろいろな水槽がある中でも圧巻なのはトンネル形の水槽「ちゅらさんリーフ」。海蝕洞穴のようなデザインの大きな水槽で、この水族館のシンボルとも呼べる存在感。
水中ではロクセンスズメダイやアカモンガラなど、シュノーケルでもおなじみなサンゴ礁のサカナたちがたっぷりと泳いでいます。
打ち寄せる波の音と、壁に映し出されたひろーい大海原の映像で臨場感たっぷり。この映像と照明は少しずつ変化していきます。ぼんやりと眺めていたところ分厚い雲が発生し、ゴウゴウと雷雨が響き渡りました。
ここで見れる生き物
レッドテールキャットやシルバーアロワナなど、おなじみアマゾン系大型淡水魚は見ごたえ抜群。ピラルクもいますが、まだ少し小さめです。
なんとワニも登場!ブラジルカイマンという小型のワニで、獲物を捕らえるとき以外はほとんど動くことは無いそうです。
ペンギンにも会うことができます。沖縄でペンギン?と感じるかもしれませんが、こちらのフンボルトペンギンは、南米に暮らす種類。暖かい地域に住むペンギンです。
人気者のコツメカワウソ。せわしなく動き回るので、写真に撮るのはなかなかタイヘンです。
意外な生物の姿も
この水族館では、水辺に暮らす生き物だけでなく陸上の生き物も飼育しています。ルリコンゴウインコやフクロウ、ナマケモノといった動物たちを、隔たりの少ない環境で間近に観察することができます。
まんまるなフタユビナマケモノ。1日に15〜20時間は寝ているそうなので、まったく動きません。起きている姿を見れたらかなりラッキー!
こちらの不思議な動物はキンカジュー。キツネザルのようにも見えますが、実はアライグマの仲間であるそう。夜行性なので、ただひたすら寝ています。
そんな中せわしなく動いていたのはムツオビアルマジロ。敷かれたワラをごそごそとしてます。アルマジロの多くは夜行性とのことですが、この種は昼行性とのこと。この子たちがいなかったら、全員爆睡でした。
行ってみた感想
生き物の名前や解説といった読み物コンテンツが無いため、さらっと見るだけならあっという間に見学が終了してしまい、ちょっと物足りなさを感じるかもしれません。公式HPに掲載された解説を見ながらめぐったのですが、スマホはカメラとしても使っているので切り替えがちょっと忙しかったです。
生き物について学ぶというよりは、見た目や動きを感覚で楽しむ水族館、といった印象でした。
また、ここに行く人はきっともれなく「美ら海水族館」を経験済みだと思います。ついつい比較してしまうことと思いますが、空港から近くて、完全屋内のテーマパーク、と考えるとその観光的価値は非常に高いのではないでしょうか。
なお、水族館の入るイーアス沖縄豊崎には沖縄ならではのショップも多数入っています。水族館と合わせて巡ってみると、意外と楽しめます!
ちなみに私は沖縄ならではのファーストフードA&Wでお昼ごはんにしました。
アクセスと営業情報
那覇空港から車で約20分。空港や旭橋駅からは、イーアス沖縄豊崎行(DMMかりゆし水族館行)のバスに乗車してアクセスすることもできます。
開館時間 | 9:00~22:00 ※時期によって変動あり |
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休館日 | 月曜 |
料金 | 2,400円 |
公式サイト | https://kariyushi-aquarium.com/ |
※掲載の情報は2022年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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