神島 Part 1 島へのアクセスと八代神社&神島灯台 (志摩諸島/鳥羽市)

三重県

鳥羽から行く志摩諸島の中でも最も遠く離れた神島(かみしま)は、その名の通り古来より神の住む島といわれています。鳥羽から30~50分ほどでアクセスでき、徒歩で一周可能なため日帰りでふらっと訪れても楽しめる離島。まずは島へのアクセス方法、そして島内の八代神社・神島灯台をご紹介しますね。

訪問日:2018/8/4(土) ※掲載内容および写真は訪問時のものです

神島ってどんな島?

その名が示す通り、古来より神の支配する島として知られてきた神島。周囲3.9kmの小さな島で、のどかな集落の風景はもちろん、戦争遺跡「監的哨跡」や、真っ白な岩がそびえる「カルスト地形」、恋人の聖地となっている「神島灯台」など、個性的な見どころが多数存在しています。三島由紀夫の小説、『潮騒』の舞台となったことで有名です。

三重県鳥羽市に属しており、鳥羽から約14km、愛知県の渥美半島からは約5kmのところに浮かんでいます。三重県側の鳥羽マリンターミナルからは鳥羽市営定期船で約40分、愛知県側の伊良湖港からは神島観光船で約15分ほどでアクセスできます。

公共交通機関で向かう場合は、JR線・近鉄戦の鳥羽駅から徒歩でアクセスできる鳥羽マリンターミナルから向かうのが一般的。答志島、坂手島、菅島という他の志摩諸島の島々と合わせて島めぐりを楽しむのもおすすめです。

要注意な時刻表

鳥羽マリンターミナルから出ている神島行きの船は1日4便。参考までに2022年8月の時刻表をまとめてみました。

[往路]
鳥羽マリンターミナル 発 7:40 10:45 14:00 17:40 ※
神島 着 8:20 11:25 14:30 18:10 ※

※10/16~2月末日は④便が【鳥羽17:10発~神島17:40着】になります

[復路]
神島 発 7:00 8:30 11:35 15:50
鳥羽マリンターミナル 着 7:30 9:15 12:17 16:30

1日4便、4往復あるのか・・・と油断してはいけません!!
往路④17:40は帰りの船が無いため、①7:40②10:45③14:00の3便。また、復路は①7:00と②8:30は日帰りで利用できないため実質③11:35④15:50のみです。

まとめると、日帰りだと以下の4パターンとなります。

【A】往路①7:40~復路③11:35(滞在時間:3時間15分)
【B】往路①7:40~復路④15:50(滞在時間:7時間30分)
【C】往路②10:45~復路④15:50(滞在時間:4時間25分)
【D】往路③14:00~復路④15:50(滞在時間:1時間20分)

4パターンもあるやん・・・と油断してはいけません!滞在時間が見事にばらばらです。
島を一周するのには2時間くらいかかるらしいので【D】だとかなり急ぎ足、かといって【B】の7時間は長すぎるような気も。日帰りで気軽に訪問するなら【A】か【C】のどちらかが良さそう。

日中をフルで使う【C】だと他の行き先と組み合わせにくいので、今回は【A】にします!ちょっと朝早いけど、がんばります。

なお、料金は片道740円。こちらもまわりゃんせで無料です!
※スーパーパスポートまわりゃんせについてはコチラにまとめました

鳥羽マリンターミナル

というわけで、今回は宿泊しているゲストハウスのある伊勢市駅より6:55の近鉄線に乗り、鳥羽駅へ。乗船場となる鳥羽マリンターミナルは鳥羽駅から歩いてすぐのところにあります。昨日イルカ島に行く際に利用したので、道順は完璧です。

こちらが神島へ向かう船。揺れに強いカタマラン船(双胴船)だ!船内はゆったりな椅子席となっており、トイレもとってもキレイでした。

この航路は答志島の和具港を経由する便もあります。港では釣りをするお母さんと娘さんの姿。とても島らしい光景です。

神島に着きました!ちょっと雲ってますが、夏の日差しが少し弱まってくれるのでありがたい。

神島散策へ出発

さて、島内散策に出発!神島は徒歩でも2時間ほどで一周できる小さな島。レンタカーや自転車など移動手段を確保する必要はありません、というか集落を離れると舗装されていない道なので、逆に徒歩以外での一周はほぼ不可能です。

集落の中の細い道を進んで行きます。内地ではあまり見かけないような細い道が入り組んだ光景。なんとなく歩いているだけでも、非日常な感覚を味わえます。

不思議な時計台を発見しました!なんてことはない時計に見えますが、かつては島唯一の時計だったとのこと。富山の薬売りが、島の人へのお礼として置いて行ったものがルーツであったそう。

時計台の側から階段を登り、山の方へと進んでいきます。集落を抜けてまずは八代神社へ、そのまま神島灯台に向けて進みそこから島を一周してみることにしました。

高台にたつ八代神社

集落を見下ろすように建っているのは八代神社。海の神様「綿津見命(ワダツミノミコト)」を祀る神社です。

鳥居先に出迎えるはながーい石段。まだ朝なので日は登りきっていませんが、それでも8月の三重県は暑いです。登った先にある本殿はあざやかなクリーム色。

境内にて見つけた「こどもおみくじ」。このおみくじは、なんと神島小学校の生徒の手作り!島を訪れるお客さんへのサプライズとして作られているそう。

おみくじに書かれていたのは『懐かしい場所に行ってみましょう。心あたたまる出会いが待っているでしょう。』なんだか素敵なコトバ。あどけなさの残る手書きの文字でもう既に心あたたまりました。

ちなみに吉や凶の表記は無く、「おっとめでたい」「じょうとうや」「はざん」の3種類。耳慣れない言葉ですが、それぞれ大吉・吉・凶を表しているそう。

境内には神宮遥拝所もあります。木が繁っておりますが、この先には伊勢神宮があるのでしょう。

奇祭・ゲーター祭

この八代神社は、毎年元旦の未明にゲーター祭が行われることでも知られています。もうカタカナ表記ってだけで、奇祭のオーラが全開です。

気になるその実態ですが、夜明け前にグミの木で太陽をかたどった直径2mほどの「アワ」と呼ばれる白い輪をつくります。そのアワを浜辺に運び、島の男たちが無数の竹で天高く掲げ、叩き落すとのこと。さらに「サバ」と呼ばれる御神体の争奪戦も行われるようです。

うーん、一度見てみたいものです。大晦日に神島に泊まれば見れるのかな?そのあと鳥羽に渡り、そこから伊勢神宮参拝も兼ねたら素敵な新年のはじまりになりそう!・・・と思ったのですが、ゲーター祭は2018年以降は行われていないそうです。

白く輝く神島灯台

八代神社を抜けると、しばらくは木々の中の未舗装路。道はきれいにならされているので歩きやすいですが、うっかりサンダルで来てしまったので少々ハードモード。

森を抜けると、海が見える道に切り替わります。海風が気持ち良いのですいすい進んでいくと神島灯台に到着!白いタイル張りの美しい灯台で「日本の灯台50選」にも選出されています。

神島はプロポーズにふさわしい場所として「恋人の聖地」にも認定されており、この神島灯台にはツーショットフォトスタンドも設置されています。日本各地に数多く存在している恋人の聖地ですが、ここはなかなかアクセス難易度高め。ここまで一緒に来ることができたら、きっと深い縁で結ばれそうです。

次回も引き続き神島です!

コメント

  1. […] […]

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。
タイトルとURLをコピーしました