海のような猪苗代湖を進む遊覧船『はくちょう丸』(猪苗代町)

福島県

磐梯山の麓に広がる広大な猪苗代湖(いなわしろこ)。そこにはおびただしい数のカモ、そして白い巨鳥『はくちょう丸』の姿が。乗船すれば、波穏やかな湖上をゆったりとめぐることができます。

訪問日:2017/10/14(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

カモがたっぷりの湖

福島県を代表する湖、猪苗代湖(いなわしろこ)。夏はキャンプや湖水浴なども可能なレジャースポットです。その面積は103.24㎢と広大で、日本で4番目の大きさを誇ります。

今日は東京の友達と弾丸福島ツアー!いつもの一人旅とは違い、友達と行くと訪問できるスポットは限られます。でも、いちいち小さなことでも楽しいのが友達旅行の魅力です。

今回の目的の1つは会津若松で「わっぱ飯」を食べること!しかし、その前に私のわがままで、この猪苗代湖へと立ち寄らせていただきました。湖に行く際に迷うのが、湖のどこへ行けば良いか。とりあえず遊覧船乗り場のある長浜駐車場へ行ってみました。

そこで私たちを待ち受けていたのは、とにかく大量のカモ!遊覧船の乗船券売り場でエサの「パンくず」が売っており、カモたちは観光客がエサを買うのを心待ちにしています。

ばらまくとあっという間にカモまみれ!!手渡しできないかなと挑戦してみたのですが、一定距離には近づいて来ないため失敗。さすが野生の生き物です。

優雅なはくちょう丸

ひとしきりカモと遊び、ふと視線をあげると、巨大な鳥がこちらを見ています。この巨大白鳥は、猪苗代湖遊覧船「はくちょう丸」

猪苗代湖の遊覧船は、「はくちょう丸」と「かめ丸」の2種類。訪問した際はかめ丸が冬眠しており、はくちょう丸が単身がんばっていました。

船内は暖房が効いておりぽかぽか。船内放送では、街の紹介や、この地域に伝わる民話「手長足長」の話が流れています。

とんがりコーンやチョコあ~んぱんなど、ちょっとクラシックな定番お菓子も売ってます。

まるで海のような猪苗代湖

さあ、はくちょう丸出航です!遊覧船のコースは「翁島めぐりコース」。約35分かけて、湖の中心をぐるりと周遊します。

10月半ばともなると、冬を感じさせる冷たい風が吹きます。でも、寒さに負けずにデッキへ!海風と違い、湖風はべたべたしないので気持ち良いです。

猪苗代湖の別名は「天鏡湖」。なんとも崇高な名前ですが、それもうなずける美しさ。曇り空でしたが、その影響で神秘的な姿を見せます。

空海の伝説が残る翁島をまわり、はくちょう丸は長浜へと戻ります。

はくちょう丸の危機

そんな猪苗代湖のシンボルである「はくちょう丸」ですが、実は近年存続の危機を迎えておりました!

それは、2020年。新型コロナウイルス感染拡大により運営会社が廃業してしまい、「はくちょう丸」「かめ丸」ともに廃船となる予定でした。

しかし、長年多くの人に愛され続けた両船を惜しむ声があがり、2021年6月に地元有志で設立された新会社、「猪苗代観光船」が誕生。2つの船は譲渡され復活。遊覧船は「はくちょう丸」が担い、「かめ丸」は予約制の船上レストランとして新たな役割を持ちました。

アクセスと営業情報

猪苗代駅よりバスで約10分のバス停「長浜」下車後、徒歩2分ほど。

運行時間 10:00 / 11:00 / 12:00 / 13:00 / 14:00 / 15:00
運休日 4月~11月は火曜、12月~3月は平日運休
料金 1,500円
公式サイト https://i-kankousen.co.jp/

※掲載の情報は2023年7月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました