坊勢島からボートに乗ってたどり着いたのが前回までのお話。西島といえば、オノコロ島伝説との関連があるともいわれるコウナイの石!山頂を目指して山を登るつもりだったのですが・・・。
ひと山越えて受付へ
西島に着いて船を降りると、まずは自然体験センターの受付に行く必要があるとのこと。
港から受付センターはけっこう離れています。舗装された道ですが、アップダウンがあるためひと山越えるイメージ。道中にはバイオトイレがあります。
基本的に日陰が無いので、夏場はけっこうハードになりそう。日傘パワーで乗り切ります。途中には眺めの良いポイントもあります。
眼下に見える、建物がたくさんあるところがいま向かっている自然体験センターです。
11:15、港から歩くこと15分で管理棟に到着!ここで乗船料往復1,000円、そして入島料200円を支払います。
山頂に立つコウナイの石
西島で見たいのがコウナイの石。高さ約8m、周囲約25mの巨岩です。この石があるのが、山を登った山頂。どこから登れば良いのかおじさんに尋ねてみたところ、現在はなんと立入禁止でした!
島の大半が採石場という西島。自然体験センターのエリア以外は、爆破なども行っているため立入禁止なのです。以前はガイドツアーにて山頂へ行くことができたそうですが、今はそれも休止中とのこと。
その代わり、遠くから見えるポイントを教えてくれました。山頂に見えるのがコウナイの石。
写真ではわかりにくいのですが、右の端っこ赤い「↓」のところにちらっと見えています。
オノコロ島の伝説
ここで余談ですが、オノコロ島というコトバをご存知でしょうか。
国産み神話に登場する島で、イザナギとイザナミという2柱の神様が「天の沼矛」で下界を書き回した際に、最初に産まれたとされる島。「自(おの)ずから凝り固まってできた島」というのがその名の由来と言われています。2柱は最初にできたオノコロ島に降り立ち、そこから淡路島、四国、本州など日本列島の島々を生み出していきます。
そのオノコロ島、いったいどこにあるのか。正確にはわかっておりませんが、その候補となっている場所は日本各地に存在しています。淡路島のすぐ傍の「沼島」や「絵島 」、三重県の「渡鹿野島」などがその候補として挙げられていますが、今回訪ねた家島諸島もその候補地のひとつ。
オノコロ島に降り立った2柱は「天の御柱」を建てたそう。この西島の山頂にそびえ立つコウナイの石が、それだとも伝えられているのです。
体験センターでのひととき
コウナイの石へトレッキングするつもりだったのですが、それも叶わず、すっかり暇になってしまいました。
ということで体験センターに戻ります!
敷地内にある環境学習センターは、立ち入り自由な施設。
内部には海の環境に関するパネル展示や書籍が置かれています。貴重な屋内施設で、内部にはトイレも。休憩に立ち寄るのも良さそうです。
まさかのタッチプールもあります!そこにいるのはイトマキヒトデやクサフグ。タコ壺がたくさんありますが、さわらないようにとのこと。
ひと通り見終えたところで、船までまだ2時間もあります。海辺のロケーションが素敵すぎるベンチでひと休み。
お腹が空いてきましたが、持ってきた食料も底を突きました。
まさかの臨時便
おじさんが私を呼んでいます。下見で来ている先生方が帰るので、一緒に船に乗せてもらえるとのこと。これはありがたいお誘いです!
ということで13:00西島を出港、13:15に坊勢島に着くことができました。当初の予定では14:45着予定だったのでなんと1時間30分も巻いてしまいました!
これに合わせて、このあとの坊勢島と家島の旅程を組み直します。坊勢島の食事処は間に合わないと思ってたし、家島滞在時間1時間15分はめっちゃ急ぎ足だし、姫路に帰るのが19:37は遅いなとも思っていたのですが、様々な懸念点が全て解決しました!
おじさん、ありがとう!ちなみに坊勢島では、港ではなく食堂の目の前の桟橋に下ろしてくれるというサービスも。
今回、いろいろ教えてくれた体験センターのおじさんは、ご自身も島巡りが好きな方。島好きの気持ちを100%理解してくれるので、とってもありがたかったです!!
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