家島諸島最大の西島は、自然体験センターとなっているアウトドアな離島。渡るには、体験センターの事前予約が必要となっています。体験ではなく散策目的でも、訪問することができるのでしょうか?
西島ってどんな島?
家島諸島に属する西島(にしじま)は、面積6.59㎢と同諸島で最大の島。2020年の国勢調査によると、人口はわずか4人。
男鹿島(たんがじま)と同様に、島内の大部分は採石場となっています。明治時代末期には旧日本陸軍の火薬貯蔵庫が置かれており、戦後は砲弾解体処理場であったという歴史も。
かつては採石場の許可を得てチャーターしたり、特別なツアーに参加しないと上陸できない島でしたが、現在は「いえしま自然体験センター」というキャンプ&アウトドア施設になっているため、誰でも入島できるようになりました!
島へのアクセスと予約
西島行きの船は「いえしま自然体験センター」が運航しています。この船は姫路港からは出ておらず、すぐ隣の坊勢島(ぼうぜじま)からの乗船。
乗船するには自然体験センターの事前予約が必要とのこと。ロッジ宿泊やシーカヤックなどの体験メニューがそろっていますが、私の様に体験せずに島内を自由に散策したいという場合でも予約できるのでしょうか?
HPの「日帰り予約」へ進んでみると、「海水浴やBBQ、釣り、下見などのご利用はこちらのプランから」との記載が!釣りも下見も施設を利用しないため、島内散策とほぼ同義。これで予約してみよう!
メールアドレス、電話番号、氏名、性別、生年月日、住所などを入力してさくっと仮予約完了。翌日にはスタッフさんから返信が来て予約完了となりました。ちなみに予約時の「その他」という自由記入欄のところに、目的を書いておくのがおすすめです!
今回の計画
西島行きの船は、1日4便。日帰り利用の場合、滞在時間は「15分程度」か「3時間程度」のいずれか。15分で見られる島ではないので、必然的に3時間程度の滞在になります。
今回は家島諸島めぐりの過程での訪問。朝イチで男鹿島に渡り、そこから坊勢島へ移動後、船を乗り継いで西島に渡る計画です。
↓坊勢輝汽船
10:40 坊勢島 着/発
↓いえしま自然体験センター
10:55 西島 着
②西島(滞在時間3時間20分)
14:15 西島 発
↓いえしま自然体験センター
14:44 坊勢島 着
3時間は少しもてあましそうな気もしますが、山の頂上にあるという「コウナイの石」を見てみたいのでちょうど良い時間かもしれません。
(なお、この計画は少しくずれることになります。)
坊勢島から西島へ
男鹿島より10:40に到着した坊勢島。港に降りると、オレンジのライフジャケットを着たおじさんが名前を呼んで待っていてくれます。私以外にも、下見に来ているらしい先生2人も同行でした。
西島行きの船は、とっても小さなボート。船内には椅子もないので、縁に腰かけます。おそらくですが、私の島旅史上もっとも簡易なボートでの渡航です。
ライフジャケットを装備したら船は出航!海風をダイレクトに浴びる、気持ちの良い船旅です。
船は約5分で西島に到着。桟橋は高さがあるので、よいしょと上ります。
漁業も盛んな島
桟橋の傍に広がるのは、漁業施設。西島は、採石だけでなく実は漁業も盛んな島なのです。
おじさんに聞いた話によると、からすみの生産量が日本一であるそう。
積み上げられている大きな輪っか、これは海に浮かべて網を張る「生け簀」。ここのサバは、生きた状態で驚きの3,500円!日本一高価というウワサも。
まずは自然体験センターの受付まで行く必要があるのですが、それにはひと山越えて歩く必要があります。つづく。
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