心あたたまるおもちゃミュージアム『有馬玩具博物館』(神戸市)

兵庫県

温泉街の中心にあるおもちゃを集めたミュージアム。ドイツの伝統的な玩具からレトロなブリキまで、様々なおもちゃがずらりと並びます。ぬくもりを感じるおもちゃたちとスタッフさんの丁寧な解説で、とてもほっこりするスポットです。

有馬玩具博物館は2023年1月現在閉館中。2023年の春にリニューアルオープンを予定しているそうです。
訪問日:2018/1/15 (月) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

温泉街のミュージアム

レトロな温泉街が広がり、見所の多い有馬温泉。中でも見ごたえ抜群なのがこちらの有馬玩具博物館。観光案内所や金の湯のすぐ近くなので、気軽に立ち寄りやすいです。

「グリコのおまけのおもちゃ」などで知られるおもちゃデザイナー・加藤裕三、オートマタ作家の西田明夫、有馬温泉の旅館・御所坊の15代目である金井啓修の3人が協力し、古い旅館を改装。2003年にオープンしました。

わかりやすい解説

タイミングが合うと、親切なスタッフさんが丁寧に解説してくれます。実物の人形を並べて、VTRも交えながらいろいろ教えてくれます。

これ、何だかわかりますか??

ただの木の輪っかに見えますが、断面が動物のカタチをしており、切り落として仕上げていくと木製動物のできあがり!

「ライフェンドレーエン」といい、ろくろを回して作られた木の加工品なのです。原産のドイツ、エルツ地方はもともと鉱山の街でしたが、資源が無くなると、しだいに職人たちは技術を活かしてこのようなおもちゃを作るようになっていったそう。

とても丁寧で楽しく教えてもらえるので、なんだか心があたたまります。見慣れたおもちゃにも、職人の技術や知恵が詰まっている。これからちょっと伝統玩具を見る目が変わりそうです。

ギミックありの伝統工芸

おなじみの「くるみわり人形」。きちんとした身なりで怖い顔という個性的な見た目は、もともと「口うるさい役人の口にクルミを入れて黙らせてやる!」といった風刺から生まれた人形であるため。みんな嫌な役人ルックスなのです。

くるみ割り人形と並び有名なのは「煙出し人形」。お香を設置して火をともせば、口から煙が出てくるお人形。解説の方が実演してくれるとのことで、好きな人形を選ばせてもらいました。

私が選んだのはしあわせキノコ。しあわせという名がつきますが、この模様は猛毒キノコのベニテングダケ・・・?吹き出す煙も毒ガスに見えてきました。

こちらは「クリスマスピラミッド」。ろうそくに火を灯すと、温められた空気が上昇気流となり、全体がくるくると回転します。電気が無くても稼働するおもちゃに驚きです。

楽しいからくり人形

からくり人形がずらりと並んだフロアもあります。オートマータとも言われる人形たち、展示の前のボタンを押すと、実際に動く姿を見ることができます。

横たわるロバにムチを打ち続けるガイコツ。デフォルメされているし、動きはコミカルなのですが、めっちゃ怖いです。

迫力ある金色のドラゴン。こちらもボタンを押すと動きます!

突然現れる現代のオートマータ。こちらもボタンを押すと動きます!離れていても、たまにしゃべりだすのが怖い・・・近くには誰もいないのに・・・

レトロなブリキのおもちゃ

様々なおもちゃを扱う玩具博物館、ブリキのおもちゃもたくさん並んでいます。これまでのおもちゃは外国のお土産といった雰囲気でしたが、急に親しみやすい雰囲気に。ブリキおもちゃを経験した世代で無いはずなのに、一気に懐かしさに包まれます。

ずらりと並んだロボットはロビー・ザ・ロボット。1956年の映画『禁断の惑星』に登場した喋ることができるロボットで、人間タイプのロボットの元祖といわれています。

ブリキのおもちゃと共に、精巧な鉄道の模型も展示されています。こちらはドイツの老舗おもちゃメーカーメルクリン社のもの。ノイシュヴァンシュタイン城をはじめとした風景が再現されたジオラマとなっており、旅情を感じられる仕上がりです。

アクセスと営業情報

神戸電鉄の有馬温泉駅より徒歩5分。有馬温泉バスターミナルから徒歩1分ほど。すぐ近くには「金の湯」があります。

開館時間 10:00~17:00
料金 800円
公式サイト http://www.arima-toys.jp/

※掲載の情報は2023年1月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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