お一人様で目いっぱい楽しむ!『ハウステンボス イルミネーション』(佐世保市)

長崎県

国内最大規模のイルミネーションが楽しめるハウステンボス。ヨーロッパがテーマの園内は、ライトアップとの相性抜群。光り輝くファンタジックな世界が広がります。一度は見てみたいのですが、あいにくの一人旅。おひとりさまハウステンボスは難易度高いのでしょうか?

2021/5/5(水)

話題の光の王国

九州を代表する観光地ハウステンボス。オランダ語の名称が示す通り、オランダをはじめとしたヨーロッパの街並みを再現したテーマパークです。一時は入場者の減少で経営破綻に追い込まれたものの、H.I.S.による経営再建が行われると一転して右肩上がりに。近年では年間280万人もの人が訪れており、国内テーマパーク入場者数ランキングでもBEST5に入るほど人気なスポットとなりました。

年間を通して様々なイベントが行われているのも人気の秘密。その中でもよく話題になるのがイルミネーション。1,300万球という国内最大規模の光の演出は、コンセプチュアルな園内の雰囲気と相まって、ファンタジックな世界を作り上げます。

11/1から5月のGW最終日までの約半年間という、非常に長い期間で開催されているのも特徴的。真冬以外も楽しめるため、「イルミネーション=寒い」と敬遠している人でも気軽に見に行くことができます。

一番規模が大きいのがこの冬のイベントですが、季節を問わず通年で様々なイルミネーションイベントが開催されています。どの季節に行っても煌びやかなライトアップを楽しむことができるようです。

おひとりさまでも楽しめる?

今回は九州北部をめぐる一人旅の途中、佐世保周辺を通ることに。せっかく開催期間内に近くまで来たので、これは見て行かないと損!

一人でイルミネーションを見ること自体は、鋼の心でまったく動じないのですが、遊園地に一人で入るのはなかなか抵抗があります。また、入場料は17時以降のアフター5パスでも4,000円。イルミネーションを見るだけと考えると非常に高価に見えます。

せっかく入るなら、入場料分は楽しみたい!というセコい考えのもと、お一人様なりの楽しみ方を考えたのでまとめてみました。

一人遊園地なんて楽勝!ライド系アトラクションも余裕!なんていう強靭な方は、お引き取りください・・・笑

楽しみ方① 異国情緒あふれる景色

園内はヨーロッパ風の街並みが再現されており、これぞテーマパークといった仕上がり。ただ歩いているだけでも気分が高まります。花畑に風車が建つのどかな光景、イメージ通りのオランダはハウステンボスの原風景とも呼べるのでは。

たくさんのカラフルな傘が吊るされているアンブレラストリート。ポルトガル発祥といわれるこの素敵な光景は、思わず写真に撮りたくなります。キラキラしたライトも吊るされており、夕暮れとともに輝き出します。

楽しみ方② 多彩なミュージアム

いわゆるアトラクションだけでなく、博物館や美術館といった様々なミュージアムが造られているのもハウステンボスの特徴。このような施設は、お一人様でも全く気兼ねなく楽しめます。

ウェルカムゲートをくぐってすぐのところにあるテディベアキングダムは、テディベアが並ぶファンシーなミュージアム。かわいいだけではなく、テディベア誕生のストーリーなど勉強になる内容も。

大きなパトレイバーがそびえるのはロボットの館。館内では、アトムに始まるロボットの展示、不思議なロボットくらげ、うねうね動く医療用ロボットなどが並びます。小さい施設ですがなかなか楽しめます。

ポルセレインミュージアムでは、2m近い巨大な伊万里焼の花瓶をはじめ、様々な陶磁器が並んでいます。「磁器の間」は、金色な装飾や天井絵が美しいゴージャス空間。有田焼3,000点を使用して、ベルリンのシャルロッテンブルク宮殿を再現したものだそう。解説もあるため、知識を深めることもできます。

園内奥地にあるパレスハウステンボス。この中にはハウステンボス美術館&黄金の館が入っています。只今の期間は「ミレーから印象派への流れ」展。

かなり本格的な美術館のようなので楽しみ!と思ったのですが、18:00クローズ。開館時間に間に合いませんでした。施設によって営業時間が異なるので、お目当てが決まっている方は事前に調べてから回る順番を決めるのが良さそうです。

楽しみ方③ ご当地グルメを食べる

園内にはたくさんの飲食店が入っています。フードコートやチェーン店も入っており、かなりバリエーション豊富。

佐世保らしいメニューとして、佐世保バーガーのお店も複数あります。他にも長崎名物のトルコライスちゃんぽんなど、他県から来た観光客が楽しめるご当地感あるラインナップがそろっているのが嬉しい。

今回は佐世保名物レモンステーキを食べてみたかったので、ちょっとだけ奮発してドムトールンのすぐ近くにあるロード・レーウへ。レモンの酸味が効いた醤油ベースのタレが絶妙!薄く叩いた肉とよくあいます。ステーキというより、さっぱり焼肉といった感じでした。

イルミネーション開始

日没とともに、園内各地でライトアップがスタート。あっという間に光が輝く世界へと早変わり。

夕方でもキラキラしていたアンブレラストリートは、夜になるとさらにレベルアップしたライトで輝きます。

イルミネーションを見るおすすめのポイントが、園内中央にそびえる高さ105mのタワードムトールン。オランダユトレヒトにあるゴシック様式の教会塔をイメージして作られており、展望室へはエレベーターで一気に昇ることができます。

展望室の窓の外に広がるのは、煌びやかに彩られたハウステンボスの姿。青く輝くアートガーデンのイルミネーションが一望できます。

おひとりさまの感想

時刻は21:00間近。閉園モードになってきたので、そろそろ退園します。イルミネーション目当てで来たのですが、あんまり見てないような気も・・・それだけ楽しかったということで。

最初は躊躇っていたお一人様での訪問も、いざ入園してみるとそれほど気になりません。実際のところカップルや若者グループ、家族連れが多いですが、一人で写真を撮っている方もたくさん。特にミュージアムや美術館は、入館している人も高齢な方が多くとても落ち着いた雰囲気。ゆったりと鑑賞することができました。

結論:ひとりハウステンボスはそんなにハードル高くないです!

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