花とデジタルアートと文化財が並ぶフラワーパーク『HANA・BIYORI』（稲城市）

カラフルなフラワーシャンデリアや、煌びやかなプロジェクションマッピングのショーを見ることができるフラワーパーク。熱帯魚やカワウソも展示され、さらにはスターバックスも営業中。よみうりランドから連絡通路でアクセスできるので、ちょっと休憩がてら訪れるのもおすすめです。

よみうりランド隣のフラワーパーク

よみうりランドのすぐ隣に2020年3月にオープンしたHANA・BIYORI。よみうりランドとは別の施設ですが、園内から連絡通路で向かうことができます。

中心となるHANA・BIYORI館に入ると、華やかなフラワーシャンデリアのお出迎え！ベゴニア、フクシア、インパチェンスなどなど、その数は300鉢を超えます。

館内に鎮座するのは推定樹齢は400年のシンボルツリー、パラボッチョ。パラグアイ原産の樹木で、花瓶みたいな不思議なカタチ。「トックリキワタ」「ボトルの木」という名で呼ばれることもあります。

熱帯魚とコツメカワウソ

館内には「沖縄の海水魚が泳ぐ水槽」が設置されています。カクレクマノミ、ヒフキアイゴ、ナンヨウハギ、ツノダシなど、色鮮やかな熱帯魚たちがスイスイと泳ぎ回る。このサカナたちは、フェリーとトラックで実際に沖縄から運ばれてきているそうです。

さらにはコツメカワウソにも会うことができます！私が見たときは2匹のカワウソがスタスタと駆けまわっていました。

水中もガラス窓で覗けるようになっており、自由気ままに泳ぎ回る姿も見ることができます。

なお、私が訪問したときは17:15で展示終了となっておりました。カワウソ狙いの方は、お早めに！

引き込まれるデジタルアートショー

平日5回、土日祝日は8回ほど「花とデジタルのアートショー」を開催。時間が近づくと、館内放送やスタッフさんの案内があります。

先ほどのシンボルツリーを中心に繰り広げられる、プロジェクションマッピング。2023年3月訪問時のプログラムは「白銀の世界に煌めく生命の輝き」という、約6分の作品でした。

観客の感情を分析してエンディングが切り替わる「マルチエンディング」となっています。今回は「感動」のエンディングが選ばれたそうですが、他にはどんなパターンがあるのか気になるところです。

文化財が並ぶ聖なる森

元々よみうりランドの聖地公園と呼ばれるエリアに作られた施設であるため、そこに設置されていた文化財がそのまま展示されています。

こちらのショーケースに展示されているのは珪化木(けいかぼく)という、2000万年前の植物の化石。大分県西国東郡大田村で出土したもので、日本最大の珪化木といわれています。

8体ならんだ人物像が、仏教の開祖師8人を表す八祖師像。良忍、日蓮、道元、親鸞、榮西、法然、弘法大師(空海)、伝教大師(最澄)と名だたる名僧が勢ぞろいです。

重厚な姿の多宝塔もあります。17世紀に建てられたもので、兵庫県播磨町の無量寿院にあったものが移築されているそうです。頭上をひっきりなしに通り抜けるゴンドラとのコラボがなんとも新鮮な光景です。

花と緑に囲まれたスターバックス

HANA・BIYORI館には「スターバックス コーヒー よみうりランドHANA・BIYORI店」が入っています。

天井から吊るされた植物や、花が活けられたテーブルなど、HANA・BIYORIのコンセプトそのままなシート。水槽の目の前にも席が並んでおり、優雅に泳ぐお魚さんを眺めながらひと休みすることもできます。なお、ここに置かれた椅子やテーブルの一部は、2019年9月に関東地方を襲った台風15号によって被害を受けた樹木を再活用しているそうです。

素敵な空間ということに加えて、それほど混雑していないというのもポイント。都内のスタバはどこも大変混雑している印象ですが、ここならば期間限定の新商品も試しやすいかもしれませんね。

よみうりランドからナイト入園がお得

通常価格は【1,200円】とそれなりのお値段ですが、よみうりランドのジュエルミネーション期間に限りナイト入園料が利用可能に。16:00以降は【900円】になります。さらに、よみうりランドから向かう連絡入園だと300円引きに。通常【900円】、16:00以降だと【600円】とかなり安くなります。

ナイト営業日は、和のイルミネーション「HANAあかり」を開催しています。どうせ訪問するならば、よみうりランドのジュエルミネーションと合わせて、16:00以降に連絡入園するとおトク気分が味わえますね！

アクセスと営業情報

京王よみうりランド駅より徒歩10分。無料のシャトルバスも運行しております。

※掲載の情報は2023年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。