早朝に訪れた岳(だけ)温泉。まだお店も開く前の静かな温泉街を少しだけ散策してみることにしました。ところで、かつて存在した独立国家、「ニコニコ共和国」をご存じでしょうか?
早朝の岳温泉へ
昨晩車中泊した道の駅つちゆロードパーク。今日は5:30起床です。水道の水が冷たすぎて、手を洗いたくても少しずつしか洗えません。朝の支度をしていると、ちょうど日の出タイム。山間から姿を見せる美しい朝日に見とれていたら、すっかりカラダが冷えてしまいました。
そうだ近くの岳温泉へ行こう!さすがに早朝過ぎて日帰り入浴はできないとは思いますが、足湯などがあるかもしれません。あったまりながら今日の予定を決められたらと思います。
ということで、朝7:00、岳温泉に到着。まだお店や温泉はオープンしておらず、ウォーキングや散歩している地元の方の姿がちらほら。
温泉街散策スタート
観光マップにて「足湯」の案内を発見。桜坂を下っていくと、その姿が見えてきました。
早朝なためまだお湯が張っておらず、残念ながらからっぽした!
あたりを見渡すと、湯気が見える。もしかしてあったかスポットかもしれません!向かった先にあったのは「手湯」でした。
全身が冷えているので手だけでは温まれない・・・。そもそもお湯が熱すぎて手をつけることができない・・・。もう温泉はあきらめます。
なお、この岳温泉の源泉は安達太良山の中腹に建つくろがね小屋。そこから温泉街までは8kmも離れていますが、管をつないでここまで温泉水を引いているそうです。
散策を続けていると、鏡ヶ池を見つけました。名前に違わぬクリアな水面で、空を映し出しています。
ニコニコ共和国
さて、ここでちょっとだけ余談をはさみます。この岳温泉はかつて、「ニコニコ共和国」という独立国でした。
ときは1981年。東北地方の村が日本政府から独立するという刺激的な内容の長編小説『吉里吉里人』が連載を開始しました。その影響を受けて、日本各地では独立国が建国され、ミニ独立国ブームが勃発。
佐渡島には「アルコール共和国」が興り、ニセコには「ポテト共和国」が、東京都八王子市は「銀杏連邦」など、全国各地に200ヵ国を越えるほどの独立国が生まれたそうです。
そんなブームの波を受けて、この岳温泉もニコニコ共和国として1982年4月28日に独立しました。Wikipediaによると、日本時間より1時間遅い「ニコニコ標準時」の採用や、地域通貨である「コスモ」の発行など、様々な施策が行われていたようです。
隆盛を極めたミニ独立国ブームですが、その多くは次第に衰退していき、日本国へ合併されていきます。ニコニコ共和国も24年という長い月日を経た2006年8月31日に日本国へ統合されました。
なお、和歌山県すさみ町の「イノブータン王国」など、2018年現在も独立を続けている国家もあるようです。また、2000年以降に建国された国もあったり、2017年のアニメ『サクラクエスト』では独立国がテーマとなっていたりと、まだまだ過去の話にするにはエネルギーが残っているような気がします。
独立国の遺産探し
幕を閉じたニコニコ共和国ですが、岳温泉街にはまだまだ過去の遺産が残されています。温泉街中心の観光案内所では、「ニコニコ共和国 国会議事堂」の看板が目に入ります。
その隣には「ニコニコ共和国 国際バスターミナル」。国外から訪れる多くの人を受け入れていたのでしょうね。
垂れ幕の裏には「ニコニコ時間」と書かれたプレートを見つけてしまいました。もしかして上述の「ニコニコ標準時」を示す時計があったのではないでしょうか。
通貨ならともかく、独自の時刻を持つというのはなかなかタイヘンな気がしますね。訪れた人は、ニコニコ標準時に時計をずらしたりしたのでしょうかね。
ニコニコ共和国への興味は尽きませんがそろそろ次の場所へ移動します。いずれまた再訪して、今度はちゃんと温泉入りたいと思います!
コメント