建築模型という珍しいテーマの企画展示専門ミュージアム。時間が決まっていますが、実際の模型保管庫を見学することも可能です。入館料はかなり高額です。
休館日:月曜、翌祝、年末年始
料金:3,100円
運営はあの寺田倉庫
天王洲アイルに本社を構える寺田倉庫。名前の通り物品を預かる倉庫業を行っている会社です。倉庫といってもただのトランクルームではなく、アート作品やメディアなど、慎重な扱いが必要とされるモノの保管・管理も行い、独自の存在感を放ちます。
そんな寺田倉庫が保管する建築模型の一部を展示しているのが、今回訪問する建築倉庫ミュージアム。
最寄り駅はカッコいい駅名ランキング常連の天王洲アイル駅。りんかい線・東京モノレールが乗り入れています。建築倉庫ミュージアムはそこから徒歩4分ほどのところにあります。今回私は品川神社や原美術館など品川駅周辺のスポットをまわったあと、新馬場駅方面から歩いてきました。高級ホテルのような門構えにちょっと躊躇ってしまいましたが、勇気を出して中へ!
ちょっとクセのある入館チケット
受付でチケットを購入しようとすると、なんとweb予約が必要とのこと。完全予約制なのかと思いきや、その場でアクセスして当日予約すれば入場可能とのこと。
QRコードを読み取って、メールアドレスや住所などを入力して登録完了。現金支払いでも大丈夫です。
なお、入館料は3,100円とかなり高額!徳島県鳴門市にある広大な美術テーマパーク・大塚国際美術館は3,240円でしたが、それに並ぶ勢いです。
開館当初は1,000円、その後は2,000円だった時期もあるそう。このままのスピードで世界がまわったら、いったいいくらになってしまうのでしょうか。
館内見学の際、荷物はコインロッカーに預けるように支持されます。コインは戻って来るタイプなので心置きなく預けましょう。
企画展示がメインのミュージアム
倉庫ミュージアムは基本的に企画展示専門。 只今の期間はコチラの企画展が開催されていました。
Steven Holl Making Architecture
2019/11/8(金)ー2020/1/18(土)
アメリカを代表する建築家スティーブンホールに焦点を当てた展覧会。水彩画、そして木材や樹脂で作られた建築模型が2部屋の展示室を使用して並べられています。
スティーブンホール自らが語る映像も流れていますが、建築に疎い身としてはなかなか入り込めず。しかし、時折クセナキスやジョンケイジなど現代音楽と関連が出てきた瞬間、急に親近感が・・・!またまた音楽に救われました。
倉庫見学
展示室とは別に、建築模型の保管庫があります。12:00/13:00/14:00/15:00/16:00/17:00の1日6回だけ、スタッフさんの付き添いのもと見学することが可能。
受付にて申し込み、時間になったら受付前に集合します。17:00の回の参加者は私一人。私一人のためにちょっと申し訳ない気持ちを抱えながら、お姉さんの案内のもと別棟の6階にある保管庫へと向かいます。
※写真撮影は禁止でした
倉庫の中の温度は20℃、湿度は50%に保たれており、ひんやりとした空気が流れる。最初にさらっと案内がありますが、その後はフリー観覧タイム。約25分間自由に見学可能です。
天王洲アイルウォーターフロントの現在の模型と、それに対面するドリームプランの模型がある「常設展示スペース」。一見するとリアルな街の模型なのですが、水中にはモササウルスなどの古生物が泳いでいたり、ベンチにはスター・ウォーズのストームトルーパーが座っていたりとファンタジックな要素も隠れた楽しい作品です。
また、過去の企画展が並ぶ「小企画展示スペース」もあります。以前の企画展で展示されていた作品が並ぶのかと思いきや、企画展の様子を部屋ごと再現した模型が並びます。こういった展示が楽しめるのは、この建築模型ミュージアムならではでしょう。
契約者から預かっている模型を一部展示している「お預かり模型保管スペース」もあり、日本国内や世界各地の建築物の模型が並びます。あまくさデックス(天草市庁舎)や熊本駅東口駅前広場プロポーザルなど、先日行ったばかりのくまもとアートポリス関連の建物模型は、私を引きつけます。
他にも興味深い建築にたくさん出会えました。次の旅の目的になりそうな予感がします。
展示室と倉庫見学合わせて1時間ほどで見学終了。非常にレアな展示でとても楽しめました!でも、3,100円はやっぱり高いと感じてしまいます。
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