童心に帰る場所『アンパンマンミュージアム』(香美市)

高知県

誰でも一度は見たことがある国民的アニメ・アンパンマンの世界が広がるミュージアム。再現されたパン工場や、立体化したキャラクターたちが出迎えてくれます。

営業時間:9:30〜17:00
休館日:火曜
料金:700円
訪問日:2020/01/27(月)

アンパンマンミュージアムへのアクセス

アンパンマンミュージアムは、高知県東部の香美(かみ)市にあります。

車の場合は高知市内から約60分、高知竜馬空港から40分ほど。無料駐車場もありますが、連休などはなかなか混雑するそうです。

車が無い方は、電車とバスでもアクセス可能です。高知駅から30分ほどの土佐山田駅へ行き、そこからバスに乗ること約25分のバス停《アンパンマンミュージアム前》下車すぐ。

なお、アンパンマンミュージアムは高知以外にも、仙台・横浜・名古屋・神戸・福岡にもあります。

再現された世界観

飾りっ気のないシンプルな外観。館内は写真撮影OKですが、SNSやネットへの掲載はNG。

内部はアンパンマンワールドが広がるミュージアム。パン工場やバイキンマンの秘密基地、キャラクターがたくさん暮らすジオラマなどなど、アニメの世界が立体化。子供はもちろんですが、大人でも懐かしくてついつい楽しい気分になってしまいます。

順路も解説も無い館内は、自分の好きなように楽しめるように作られています。頭を柔らかくして、何となく過ごしてみるのにも良い場所です。自分がパン工場のかまどの中に入る日が来るなんて夢にも思いませんでした。

シアタールームではアンパンマン放映中。ドキンちゃんの定番台詞「なによこれー!!」が響いてます。

屋外にも広がるキャラクターたち

アンパンミュージアムの前は広々とした芝生広場。アンパンマンアニメの世界では常に緑色の山が描かれていますが、奥に山々が広がっているこの場所はそれに近い風景です。

目を引くのはシルバーのアンパンマン。開館15年記念に作られた「たたかうアンパンマン像」。高知県は偉人の銅像や石像が多いですが、このアンパンマンもカウントして良いでしょうか。

きりっと凛々しい表情の先には、バイキンマンのロボ「ジャイアントだだんだん像」が!見ていると、まるでアカメのように目が赤く光ります。

かびるんるんは3体合体しています。他にもいろいろなキャラクターの像がたくさん!

アンパンマンといえば、豊富なキャラクター。その数は1,700体を越えており、なんと2009年にはギネス世界記録にも認定されています。

他にも見どころたくさん

「アンパンマンミュージアム」の正式名称は「やなせたかし記念館」。広い敷地には、アンパンマンミュージアム以外にも見どころがたくさん。

こちらは「詩とメルヘン絵本館」

1973年~2003年の30年のあいだ発行されていた月刊誌「詩とメルヘン」

やなせたかしは編集長を務めながら、表紙画も全て手掛けていました。館内にはそのときの表紙やイラストが並んでおり、アンパンマンとはまた違ったやなせたかしワールドが広がっています。

アンパンマンと仲間たちの石像が並ぶ「やなせたかし記念公園」。キャラクターたちの中央に立っているのは、やなせたかし自らがモデルのキャラ「やなせうさぎ」。

他にも、企画展を行う「別館」や、メルヘンチックな宿泊施設「ザ・シックスダイアリーかほくホテルアンドリゾート」もあります。また、すぐ目の前には地元産食材を使用した料理が楽しめるレストランや物産店の入る道の駅美良布(びらふ)もあります。

やなせたかしさんについて

せっかくなので、アンパンマンの作者であるやなせたかしさんについて少し調べてみました。

やなせさんは東京生まれ、高知県育ち。漫画家・絵本作家以外にも、高知新聞の編集者や三越でのグラフィックデザイナーなど、様々な職歴を持っています。

そんな彼の経歴の中でも、一番ひっかかるのは戦争を経験しているところ。陸軍に所属し、日中戦争・太平洋戦争に出征しています。実際に前線に立って戦っていたわけではなく、暗号作成を行ったり、占領地で現地民の心を安定させるための宣撫(せんぶ)工作を紙芝居を使って行っていました。

そうだうれしいんだ 生きるよろこび
たとえ胸の傷がいたんでも
なんのために生まれて なにをして生きるのか
こたえられないなんて
そんなのは いやだ!

そんな経験を知ると、やなせさんが作った「アンパンマンマーチ」もまた深い意味を持つ気がしてきます。

のらくろの田川水泡さんや、ゲゲゲの鬼太郎の水木しげるさんもそうですが、戦争を経験している方の作品というのは、あらためてそこを踏まえて見ると、いろいろと見方が変わってきます。


帰り際にふと振り返ると、屋上から手をふるアンパンマンの姿が・・・!最初来たときはいなかったような・・・。

4日間の高知旅行もこれでおしまい。最後は龍河洞に寄っていきます。

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