古墳や古代遺跡を多数有する八尾市の資料館。ユニークな装飾の「子持器台」など、小さいながらも見ごたえのある歴史ミュージアムです。心合寺山古墳出土品も多く展示されており、あわせての訪問がおすすめです!
八尾市の歴史資料館
八尾市立歴史民俗資料館は、昭和62年(1987年)にオープンした歴史ミュージアム。瓦屋根の切妻造りの建物、さらに1階部分の壁は平瓦の隙間を漆喰が盛られた「なまこ壁」となっており、江戸時代を感じさせる仕上がりです。

展示室は昔ながらの歴史資料館といったシンプルなスタイル。デジタルコンテンツはなく、様々な歴史資料の現物やが並んでいます。

入館料は通常は220円ですが、特別展期間中につき330円でした。訪問時に開催されていた特別展はこちら。この期間は常設展は開催していないそうです。
10月4日(土)〜12月15日(月)
なお、館内はほとんどの展示品が写真撮影OK!やったぜ!
様々な出土品
来館者を最初に出迎えるのは、跡部遺跡より出土した銅鐸。水が流れるような紋が描かれていることから、流水紋銅鐸と呼ばれています。丁寧に埋葬されており、その埋納遺構もあわせて市の文化財に指定されています。

こちらは台付鳥形はそう。「はそう」というのは水や酒を注ぐための器で、鳥のかたちをした須恵器です。残念ながら首は落ちてしまっていますが、羽や尾羽が鳥であったことを物語ります。(※「はそう」は本当は漢字なのですが、コピペしても記事内で非表示になっちゃうため平仮名にしてます。)

芝塚古墳の石棺も展示されています。3つの石棺が見つかっていますが、その中で最も大きいもの。当時は最高級と考えられる兵庫県産の竜山石で、さらに高度な技法で装飾された刀装具も出土。かなりの権力を持った人物が埋葬されていたと考えられています。

装飾が気になる子持器台
恩智遺跡出土と伝わる須恵器は、上部にユニークな造形が。ツノがはえたまるで麒麟みたいな生き物ですが、鹿と狩人と考えられています。後ろの人物は弓を持っているようにも見え、さらに人の後ろには船のようなものも。なんかドラマがありますね!

長者の箸塚古墳から出土した須恵器には、帽子か冑をかぶった人物、そして鞍をつけた馬も。器の縁という立ち位置的に、そろりそろり歩いているように見えます。

人や動物に加えて小さな甕のようなものも並んでいます。このように大きな器に小さな器が取り付けられているものを子持器台と呼び、こちらは装飾付子持器台という名であるそう。それぞれの器に何を入れていたのでしょうかね。
大石古墳出土の須恵器も、装飾付子持器台。上部の生き物は鳥に見えますが、羽の表現がないのが不思議なポイント。もし鳥じゃなかったなら、いったい何を描いたのか。ロマンが広がります。

心合寺山古墳の埴輪
すぐ近くにある心合寺山(しおんじやま)古墳の出土品も多数展示されています。鏡、勾玉、冑、鉄剣など様々な副葬品が見つかっているのです。

さきほど訪ねた「八尾市立しおんじやま古墳学習館」で出張中となっていた鶏形埴輪にも会えました!可愛らしい顔つきは、アイセルシュラホールで見た津堂城山古墳の「水鳥形埴輪」にも匹敵します。

「八尾市立しおんじやま古墳学習館」は展示室内全てが撮影禁止なので、おそらく通常時は撮影できません。この資料館で出会えたことにより撮影できたのはラッキーでした!
「八尾市立しおんじやま古墳学習館」ではレプリカの展示であった「水の祭祀場埴輪」、ここでは「導水施設形埴輪」という名称で展示されています。

埴輪の下部にはその名の通り導水施設が作られています。通常は見えませんが、鏡で下からも見えるように工夫されています。このように家や囲み塀、導水施設まで一体化している埴輪はとってもレア。全国唯一との噂も。

先に心合寺山古墳を見たあとに訪ねると、いろいろと気づきがあって非常に楽しめました!そんなわけで最後の1枚はこちら。カラフルなものが並んでいますが、これが何かわかりますでしょうか。

正解は歯ブラシ!!
八尾市の地場産業の1つであり、明治時代の終わり頃から「河内木綿」に代わり発展。大正時代に機械化が進み全国トップクラスの生産地にまで成長しました。現在も国内シェア40%を占める、日本一の生産地のようです。先ほどの埴輪や須恵器に見えた精巧な技術力とモノづくり精神が、時代を経ても継承されていると考えるとなんとも感慨深いですね!
アクセスと営業情報
近鉄信貴線の「服部川駅」より徒歩8分。今回は1つ手前の「河内山本駅」で下車後、シェアサイクル「ハローサイクリング」を利用してアクセスしました!
| 開館時間 | 9:00~17:00 |
|---|---|
| 休館日 | 火曜、年末年始 |
| 料金 | 常設展‧企画展:220円、特別展:330円 |
| 公式サイト | https://rekimin-yao.jp/ |
※掲載の情報は2025年10月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。


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