看板メニューは東松山名物みそだれやきとり！『ひびき庵 本川越店』（川越市）

埼玉県西部の東松山の名物料理は味噌ダレで食べるやきとり！香ばしく焼き上げられた串焼きに、ピリ辛な味噌ダレをかけて食べる絶品メニュー。実はこのやきとり、鶏肉じゃなかったりします。

東松山名物・みそだれやきとり

埼玉県こども自然動物園に行く際に利用したのが東武東上線の高坂駅。駅前にてたまたま見つけたのがこちらのひびき庵 高坂駅西口店。店頭に置かれたメニューに書かれていたのは「東松山名物・みそだれやきとり」の文字。

こんな名物があるのですね！気になったのでちらっと調べてみると、東松山のやきとりは日本7大やきとりに数えられているそう。他の6つは美唄、室蘭、福島、今治、長門、久留米とのこと。みなさんご存知でしたか？

動物園の帰りに食べようかな、とここではいったんスルー。ちなみに園内でもみそだれやきとりを見かけたので食べてみたところ、これがめっちゃ美味しい！！

もっと食べたい欲と味比べしたい欲が湧いてきたので帰りにひびき庵へ立ち寄ってみたのですが、残念ながら満席・・・。完全にやきとりの口になってしまっております！どうしよう！

ひびき庵の本川越店へ

スタッフさんが「これどうぞ！」とくれたのがワンドリンク無料券。系列店舗が記されており、他店での利用もOKとのこと。ということで、帰り道に寄れそうな「本川越店」に行ってみることにしました！念の為、電話で予約もしておきました。

西武新宿線の本川越駅からすぐの路地裏に立つ、おしゃれできれいな店舗。高坂駅から東武東上線に乗ったので、川越市駅から10分くらい歩いて向かいました。

ニール・セダカ、ポール・アンカ、メリー・ホプキンなどのオールディーズが流れる店内は、おしゃれダイニング感があります。大衆居酒屋感の強かった高坂駅西口店と比べると、客層もずっと若い印象です。

みそだれやきとりの実態

名物の焼きとりは「下味が塩」「下味がタレ」の2種類。あれ、味噌だれじゃないの・・・？と思ったのですが、味噌ダレはツボに入っており、自分で好きなようにかけて食べるそう。

様々な部位がありますが、まずは人気メニューである「特撰かしら」「特上やきトン」「ジューシーハラミ」を。

あれ、これ鶏肉じゃないですよね？

東松山のみそだれやきとりは、豚のかしら肉を焼いて味噌ダレをつけるというスタイル。北海道では豚肉でも「やきとり」と呼ぶという話を聞いたことがありますが、ここ東松山もそんな地域なのです。一説によると、戦後の食糧難の時代にあまり利用されていなかった豚のカシラ肉を活用するために考案されたメニューであるそうです。

ちなみに、他にも「ネギ間」「ぼんじり」「砂肝」「レバー」など、鶏肉の定番メニューもそろっています。鶏肉派の方も安心ですね。

クセになるお味

やきとりとともに到着した味噌ダレ。こちらのツボから好きなだけかけて食べます。この味噌ダレはピリ辛タイプで甘さはひかえめ。

「特撰かしら」は厳選されたコメカミ肉を使用。砂肝のような食感で旨味たっぷり！「特上やきトン」は埼玉県のブランド豚「彩の国黒豚」の肩ロース。脂がとっても美味しいです。期間限定の「ジューシーハラミ」は、やわらかなハラミがガーリック醤油で味付けされてます。

やきとりそのものの塩味は薄めなので、味噌ダレの具合で味の濃さを調整できます。おつまみやおかずにする場合はたっぷり味噌ダレをのせると良い感じです。

ご当地感あるメニュー

このひびき庵、居酒屋定番メニューに加えて、やきとり以外にもご当地感のあるメニューがあります。

秩父名物であるみそポテトは、蒸したじゃがいもの天ぷらに甘口の味噌だれをかけたもの。やきとりの味噌だれとは異なり、まるでシロップのような甘口仕上げ。デザート感覚で食べられる天ぷらでした。

店名を冠したひびきサラダは日替わりメニュー。今日は大根ベースに川越のサツマイモチップが乗ったサラダ。甘口のチップがこれまた美味。

他にも、さつまいもをあげた「川越ポテトフライ」、緑色の中華風麺「茶亀麺(ちゃがめん)」、秩父の伝統的な漬物「しゃくしな漬け」などのメニューも。さらに、ここでしか飲めないというお酒「やきトンび〜る」や川越芋焼酎「歌麿の里」もあります。お酒好きな方はぜひいろいろお試しください！

アクセスと営業情報

西武新宿線の「本川越駅」より徒歩2分、東武東上線の「川越市駅」より徒歩10分。

※掲載の情報は2024年10月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。