乗合タクシーで鳩待峠までやってきたのが前回までのお話。「山の鼻」を越えた先に広がる尾瀬ヶ原では、「これぞ尾瀬」という光景が広がっていました。快適で心地よい湿原歩きを楽しみながら、「牛首分岐」を目指します!
鳩待峠からスタート
6:35
尾瀬第1駐車場から乗合タクシーでやってきた「鳩待峠」。車道を少し歩くと、鳩待峠休憩所が見えてきます。ここから先、「山の鼻」まではトイレや売店などはないので、出発前の最終調整に立ち寄りがおすすめ。
ここのおじさんに、おすすめのコースや今日の天気など、色々教えてもらいました。
ついついお菓子も買っちゃった!!旨辛七味ポテトとキットカット。倍くらいの値段するけど、おじさん優しかったから感謝の気持ちも込めて。
6:45
準備もできたので出発!登山道の入口には、足裏ごしごしと人数カウントがありました。
最初は下りの山道から
しばらくは緩やかな下りが続きます。山道とはいえ、整備されているのでとっても歩きやすいです。
というか、この時点でほぼ全域にウッドデッキが敷かれています。ひとつひとつのパーツに設置年が記されているので、最新のものを探したりしながら進みました。
謎の鐘を発見しました。鳴らしてみると澄んだ音色が森に響き渡って、なんだか清々しい気持ちに。この後も何ヶ所かにあり、どうやら熊除けのようです。
7:45
道が開けてくると、川上川に架かる橋が姿を現します。欄干が無いのでちょっとどきどきしますが、高さはそれほどでもないのでご安心を。
山の鼻でひと休み
7:48
最初のポイント、「山の鼻」に到着。ここには山の鼻ビジターセンターがあります。
内部ではツキノワグマ、カモシカ、ヤマドリなどの剥製、そして尾瀬で見られる花の写真が。スマホで撮影しておくと、この先で見つけた花の名前を調べるのに役立ちますよ~。
公衆トイレもありますが、ここは100円の有料タイプ。なんと、PayPayにも対応しておりました。
「至仏山荘」「山の鼻小屋」「国民宿舎 尾瀬ロッジ」などの宿泊施設もあります。食事やソフトクリームなんかも見かけました。
何より、ベンチがたくさんあるのがとっても快適!荷物の整理はもちろん、ここで朝ごはんにする人が多いみたい。私も好物のファミマのチョコクロワッサンを食べます!
湿原にのびるウッドデッキ
8:15
「山の鼻」にて30分ほど休憩したのでそろそろ出発、「牛首分岐」目指して進みます。さあ、ここから先はいよいよ尾瀬ヶ原!
広々とした湿原の中を、遠くまで延びてゆくウッドデッキ。これぞ尾瀬といった光景にテンションが上がってきました!
遠くに見える山は「燧ヶ岳」。福島県の最高峰であり、尾瀬のシンボル。一泊して燧ヶ岳を目指すコースもあるそうです。
平坦で歩きやすいウッドデッキですが、基本的に片側一車線道路なのですれ違いや追い越し時は要注意。特に混雑している場合、立ち止まって写真を撮ると、後続に渋滞が発生してしまうことも。
池塘や川を越えて
「池塘(ちとう)」というコトバをご存じでしょうか?これは、湿原にできる池や沼を指します。尾瀬ヶ原には、そんな池塘がたくさん。「オゼコウホネ」という水生植物もたっぷりと浮かんでいます。
逆さ燧ヶ岳が見えるポイントも!風が出ると波立って見えなくなることも。タイミングが重要です。
上の大堀川橋を渡ります。橋の下には水生植物の「バイカモ」がゆらゆらと揺れていました。
牛首分岐で折り返し
9:00
「牛首分岐」に到着。ウッドデッキにはこんな風に休憩スペースが広がっているポイントが何ヶ所かあります。
このまままっすぐ進めば「竜宮」、左へ進めば「ヨッピ吊り橋」。さあ、目的の「竜宮」目指して進もう!と思ったのですが、ここで鳩待峠休憩所のおじさんのコトバを思い出しました。
「山の鼻から尾瀬ヶ原に進んでからは景色はほとんど変わらなくて、燧ヶ岳が近いか遠いかくらいの差だよ。竜宮といわず牛首あたりで引き返してもそんなに差はないから、天候や体力と相談しつつどこで折り返すか決めたらいい。」
そういえば、今日は昼くらいから雨が降るとのお話。竜宮まで進むと往復+1時間半くらい。このまま進むとたぶん雨に濡れる気がするので、引き返すことにしました!
帰りもウッドデッキをさくさくと進みます。これから向かう人が多いため、すれ違う人が多い多い。みな隊列を組んでいるかのようにウッドデッキを歩いていきます。
10:00
山の鼻まで帰ってきました!このまま鳩待峠に戻っても良いのですが、山の鼻にある「研究見本園」というエキストラコースに行ってみることに!
雨を回避するために引き返してきたというのに、植物やトンボ探しが楽しくなってきたので、そんなことはもうどうでもよくなってしまいました!
ということで、次回は「研究見本園」と、今回の尾瀬歩きで見かけた植物やトンボを紹介させていただく予定です。
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