河津七滝のすぐ近くに誕生したカエル専門の動物園。ユニークなカエルがたっぷり飼育されているのですが、基本水槽内の物陰でじっとしています。草木に隠れたカエル探しのはじまりです。
※カエルがニガテな方はリターン!!
休館日:年中無休
料金:1,000円
カエル専門の動物園
個性派揃いな伊豆の観光地の中でもひときわ目立つ爬虫類専門の動物園iZoo。その姉妹館でカエル専門の展示施設KawaZoo(カワズ―)がオープンしたので、下田からの帰り道に寄ってみることにしました。
KawaZooがあるのは、伊豆半島中心にある河津町の内陸部。わさび丼街や河津七滝(ななだる)の遊歩道のすぐ近くなので、セットでの観光もおすすめです。最寄り駅から徒歩30分かかるiZooに比べて、ずっとアクセスしやすいです。
河津(かわづ)と蛙(かわず)、そしてZoo(ずー)をかけているネーミングがお見事です!
カエル探しのはじまり
館内にズラリと並んだ水槽には、様々な種類のカエルたちが暮らしています。
カエルの多くは、あまり動かずに葉っぱの上や木の影でじっとしています。カエル専門であるKawaZoo見学は、まず探すところからはじまります。友達同士で来たり、お子様を連れていたら、「誰が1番最初に見つけられるか競争」して楽しめます!
中には全く見つからない水槽も。どうしても死角に入ってしまうこともあるので、見つからないときは諦めも肝心です。
7つの滝が集まる河津七滝は有名な観光スポットですが、このKawaZooには8番目の滝があります。その滝がある「滝の部屋」は、湿度が高く植物が生い茂るジャングルのような部屋。
ここでは、なんとカエルが放し飼いにされています。葉っぱの裏や木の影をよく見ると、あちこちに隠れたカエルを見ることができます。稀に飛びついてくることもあるそう。
かわいいカエル
ここからは、私が見つけたカエルちゃんを紹介します。
まるで樹脂製のフィギュアのような質感のこちらのカエルはアマガエルモドキ。体が透き通っているのでグラスフロッグとも呼ばれています。
葉っぱの上でじっとしているカエルはとってもカワイイ!目を閉じておだやかな表情をしているのもほんわかした気持ちになります。
水槽のあちこちに散らばっているアメリカアマガエル。てかてかスベスベのボディが悩ましいカエルです。体長は6cmと日本で見ることができるアマガエルに比べるとかなり大きく見えます。
目と脚が赤いカラーリングでおしゃれなアカメアマガエルもたくさんいます。ロゴマークやキャラデザインでよく見かける気がするのですが、何かと聞かれると出てこない、なんだか既視感のあるカエルです。
でかいカエル
カエルというと数センチの小型のイメージがありますが、KawaZooで飼育されているカエルの中にはかなり大型のものもいます。
でろーんとしているアフリカウシガエル。最大24cm達する、手のひらよりも大きいカエル。両手でもってもこぼれ落ちそうなサイズ感です。
こちらは世界最大のカエル、ゴライアスガエル。体長は20cm以上、脚を伸ばすと80cm近くになることもあるそう。跳躍力も強く、なんと2m以上飛ぶことができるらしいです。このサイズがとびかかってきたら、カエル嫌いでなくても叫び声をあげてしまうことでしょう。
大きければ見つけやすいかと思いきや、ひときわ大きな水槽で飼育されているためなかなか見つかりませんでした。水槽のはじっこから木の裏を覗き込んでやっと見つけることができましたが、かなり神経質のため物陰に隠れて全く見えないケースも多いそう。
カラフルカエル
まるで宝石のようなカラフルなカエルもたくさんいます。嫌でも目に付くため、カエル探し難易度はかなり低いです。
黒字に黄色いラインのリンカクヤドクガエル。どことなくダークヒーロー感があります。
青みがかった白色ミントカラーが神秘的なモウドクフキヤガエル。他にも黄色や橙色になることもあるそう。
黄色地に黒ドット模様のキオビヤドクガエル。この柄を見ると頭に浮かぶのは草間彌生のかぼちゃ作品。
黒地にメタリックブルーという中二心をくすぐるマダラヤドクガエル。地域によって、黒&黄色や赤褐色&緑など様々なバリエーションが存在するらしいです。
ここで紹介したカラフルなカエルはもれなく毒ガエル!派手なカラーリングは警戒色で、毒があるというアピールなのです。
その毒は毒針や牙ではなく、皮膚にあるため、ヘビやサソリのように襲われることはありません。その毒は先住民によって毒矢の材料として使用されていたため、もれなく「ヤドクガエル」や「フキヤガエル」という名前がついています。
カラフルなカエルは危険!そう思っていたのですが、こちらのアカトマトガエルは無毒なのに真っ赤でとても目立っています。
毒は無いけど、毒がありそうな雰囲気を出して身を守っているのでしょうか。産地であるマダガスカルは独自の生態系を持つ島。もしかしたらこの色で何か警戒しているのかもしれません。
小さい施設ですが、見応え抜群でとっても楽しかったです!
ついでに、すぐ近くのわさび丼の店「一休茶屋」でとろろ付きわさび丼(900円)も食べました!新鮮なワサビと鰹節で食べるお丼。ツーンとする刺激的なメニューです。
本当は河津七滝めぐりもしたかったけど、時刻は16:30。このあたりで今回の旅はおしまいです。
ぐるぐるまわるユニークな道路・河津ループ橋を渡って、国道414号線へ。伊豆縦貫自動車道、国道1号、箱根新道を通って小田原まで一気に帰ってきました。
エコカーレンタカーへ自動車を返却。小田原~下田まで移動して、ガソリン代は2日間で1,800円くらい。もしかしたら電車の方が安かったかもしれませんが、車が無かったらこんなに快適に多くの場所をまわることはできなかったでしょう。
最後はレンタカー屋のお兄さんに小田原駅まで送ってもらいました。こちらの姿が見えなくなるまでお見送りしてくださる姿勢に感動です!また伊豆に行くときはここで借りよう。
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