駅自体には見所もなく、また周辺にそれほど目玉となる観光スポットもない青海川駅。しかし、ホームに立つと目の前には広がる日本海が!何はなくともそれだけで訪れたくなる駅です。
シーサイドな駅
日本各地には、様々なタイプの「個性的な駅」が存在しています。その地域の名産をかたどったデザインをしていたり、地形に合わせて特殊な形状をしていたりと多種多様。インパクトのある駅は、それだけで観光スポットの一つに成り得る魅力がつまっています。
新潟県には、トンネルにある「美佐島駅」や、UFOのような「くびき駅」、シェルターのような「筒石駅」など面白い駅がたくさん。
今回訪れた「青海川駅」もそんな魅力的な駅の一つ。海のすぐそばに建設された超臨海駅なのです!!恋人岬から見ると、どれだけ海に面しているのかがよくわかります。
遠くから見るよりも実際にホームまで足を運んだ方がその魅力を体感できるとのこと。ということで、車で向かってみることにしました。
目の前に広がる日本海
まず見えてくるのは駅舎の姿。ちょっとだけ交番見たいな外観をしていますが、よく見ると上部には鮮やかなステンドグラスも。
青海川駅は、2007年に発生した中越沖地震により被災してしまいます。現在の駅舎やホームは、その後にリニューアルされたもの。
駅舎内部はベンチが設置された待合室となっています。きちんとドアが閉まるので、冬の寒さも凌げそうです。この駅は無人駅であり、さらに券売機などもありません。乗車する場合は、証明書発券機にて発券するようです。
まずは「直江津・妙高高原方面 (上り)」のホームへ。すぐに見えてくるのは広大な水平線。圧倒的な開放感に、思わず声が出ます。
「柏崎・長岡方面 (下り)」の方が海に近いですが、海をバックにした「駅名標」を撮るならばこちらからがおすすめです。
歩道橋を越えて下りホームへ
ホームは上下線が別れた相対式タイプ。対岸となる「柏崎・長岡方面 (下り)」へは跨線橋を渡って行きます。
まるでシェルターのような圧迫感のある橋の内部。きっと雪国ならではの防御力高めな仕様なのでしょうね。
下り線ホームはすぐ目の前に広がる大海原。柵を飛び越えたらそこは波が打ち寄せる砂浜ですが、それなりに高さがあるので落下にはご注意を。
訪れたのはちょうど夕陽のタイミング。とろけるようなサンセットタイムがはじまりました。刻一刻と変わりゆく空の色、明日も良い日になりそうか気がしてきました。
アクセスしやすさも魅力的
この青海川駅、周辺の様子から少し秘境駅のような感じもしますが「柏崎駅」より2駅、8分ほどの距離。上越新幹線の「長岡駅」からは、信越本線の各駅停車で52分ほど。
さらに時刻表を見ると、本数は1時間に1本程。1日4本しか停まらない・・・なんてことが普通にある秘境駅の中ではかなり優秀な方です。
また、駅までの道路もしっかりと舗装された道があるため、車でも気軽にアクセス可能。先ほどの駅舎の目の前まで来ることができます。
「越乃Shu*Kura」も停車
電車がやってきました。これは新井駅・上越妙高駅 – 新潟駅間を走る「特急しらゆき」ですね!
この特急しらゆきは通過してしまいますが、これとは別に「越乃Shu*Kura」という列車も走っております。「酒」をコンセプトとした観光列車で、利き酒コーナーや試飲などで日本酒を味わえるそうです。
この「越乃Shu*Kura」は、青海川駅にて5分ほど停車するため、一時下車して写真撮影も楽しめるとのこと!駅をじっくり探索する予定でない場合は、越乃Shu*Kuraで立ち寄るとすんなり観光コースに組み込めそうです。
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