ハートがいっぱいな岬に伝わる悲しすぎる恋バナ『恋人岬』(柏崎市)

新潟県

多くのカップルが訪れるホットなスポット、恋人岬。その名前の由来となった「佐渡情話」は、実は悲哀のストーリーであるとのウワサ。いったいどのような物語なのでしょうか。

訪問日:2018/5/4(金) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

開放的な岬スポット

青海川海岸の傍にある恋人岬は、柏崎を代表する観光スポット。

すぐ近くの青海川駅から見ると、このように海に突き出した姿を見ることができます。駅から歩くと、徒歩20分ほどでアクセス可能。すぐ近くには日本海フィッシャーマンズケープがあります。そこからならば徒歩10分ほど。ただし、上り坂なので少々ハード。車がある場合は、車で移動した方が良いです。

遠くから見ると突端に見えますが、芝生が広がり広々としています。

ここはサンセットスポットとしても知られており、日没時刻の30分前くらいに訪れると、刻一刻と変わりゆく空模様をたっぷりと堪能することができます。日本海に沈みゆく太陽の壮大な景色を眺めていると、嫌なことも全て忘れてしまいそうです。

ハートがいっぱい

岬には、カラフルなプレートがたっぷり!これはいったい何なのでしょうか?

よく見ると、プレートはハートのカタチ。それぞれ鎖と南京錠という、非常に固い絆でしっかりと繋がれております。恋人岬の名前の通り、ここは恋愛成就の縁むすびスポットとして人気の場所。カップルがこのプレートを供えると、将来幸せになれるそうです。

このアイテムは、岬にあるカフェ・シーガルにて販売しています。「プレート」、「鎖」、そして鎖とプレートを繋ぐ「南京錠」、全部合わせると1,000円くらい。プレートはいろいろなデザインがあるので、どれにするか選ぶのも楽しそうです。

なんとも素敵な響きの「恋人岬」という名は別名であり、正式名称は「鴎(かもめ)が鼻」。恋人岬と呼ばれるようになったのには、ある昔話が由来とのことですが、いったいどんなストーリーなのでしょうか?

悲しいラブストーリー

さてさて、なぜここが恋人岬というかといいますと、『佐渡情話』というラブストーリーが由来となっているようです恋人岬の公式HPやWikipediaにストーリーが載っていました。少し要約するとこんなお話です。

柏崎の船大工の藤吉は、仕事で佐渡に渡った際にお弁という娘と恋仲になりました。やがて船大工の仕事が終わり、藤吉は柏崎へ帰ることに。二人は離ればなれになってしまいます。

お弁は藤吉に会いたくなり、たらい舟で柏崎まで渡りました。最初は喜んだ藤吉も、毎晩訪れるお弁が怖くなり、お弁が海を渡る際に目印にしていた灯台の明かりを消してしまいます。

目印を失ったお弁は波にさらわれ、翌朝遺体となって柏崎に流れ着きました。それを知った藤吉は激しく後悔し、身を投げてしまいます。(※お坊さんになったとの説もあり)

その後、お弁の遺体は番神岬に葬られ、そこには松が植えられました。

悲しすぎます!!

恋人岬という名称から、もっとハッピーなラブストーリーを思い浮かべていたのですが、あまりにも悲哀なお話。しかも舞台は番神岬という、恋人岬から少し離れた別の岬。恋人岬の由来にしなくても良いのでは・・・。

なお、恋人岬はグアムのタモン湾にも存在しており、柏崎の恋人岬と提携関係にあるそうです。国内では静岡県の伊豆にも同名の岬があり、こちらもグアムと提携しているとのこと。伊豆と柏崎は提携しないのでしょうかね。

サバサンドもおすすめ

恋人岬のすぐ近くにあるフィッシャーマンズケープは、レストランや海産物直売所、ホテルが並ぶちょっとした観光スポット。恋人岬に来たら、立ち寄りがおすすめ。ちなみに「ケープ」というのは岬のこと。日本語にしたら釣り人岬ってことでしょうか。

ここにはサバサンドというご当地グルメがあります。せっかくなので食べてみることにしました。

こちらがサバサンド・レギュラー。揚げたてのサバのフライを挟んだホットドッグみたいな食べ物。オニオンスライスが挟んであり、なんだかおしゃれなルックス。

気になるお味ですが、レモン果汁とコショウが超さっぱりでめっちゃ美味しいです!私の中で確立していたフライ=ソースの概念がくつがえりました。

こちらのサバサンド、実はトルコの港町イスタンブールの名物料理。以前、柏崎にあった「柏崎トルコ文化村」というテーマパークで出されていたのですが、人気のメニューだったため閉園後もこのフィッシャーマンズケープにて販売が継続されたそうです。ここ以外では、北陸自動車道の米山サービスエリア(下り線)でも食べることができるらしいです。

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