柿田川の湧水が見られる柿田川公園は、街中にありつつも豊かな自然と清流が見られる癒やしのスポット。特に第2展望台眺めが印象的で、円形の遺構から湧き出すクリアブルーの湧水を見ることができます。
市街地にある清流公園
静岡県清水町にある柿田川公園。国道一号線に面しており、直ぐ側には家電量販店なエディオンや大型ショッピングモールのサントムーンが並ぶばりばりの市街地にある公園です。
この公園から流れる柿田川は四万十川、長良川とともに日本三大清流に数えられています。
公園内には柿田川の湧水地を見ることができる展望台かあり、マチナカとは思えないほど綺麗な湧き水を気軽に見学することができるそう。
今回は三島の街中を流れる清流を散歩した流れで、シェアサイクルを使ってやってきました!
絵画のような第1展望台の眺め
国道一号から園内に入っていくと、最初に見えるのが第1展望台。木製の階段を降りていきます。
展望台の前に広がるのは緑豊かな大自然。生い茂る樹木と穏やかな流れが美しい風景。しつこいですが、これが街中にあるというのがこの公園のすごいところ。
まるで印象派の絵画のような美しい川をよく見ると、水中で水が湧き出しているようなポイントも見つかります。
この柿田川は水源となる湧水ポイントを複数持ちます。その中でもここは柿田川の最上流にあたる場所。柿田川のスタート地点と言っても良さそうです。
クリアブルーの第2展望台
一度階段を登り、続いて第2展望台へ。旅行メディアなどでも写真がよく使用される、柿田川湧水群を象徴するポイントです。こちらも第1展望台と同じく階段を降りていきます。
人が集まる先を覗いてみると、そこには柿田川湧水群のシンボルとも呼べるクリアブルーの湧水が・・・
反射してよく見えません!!
今回は夕方近くの訪問、西日が射し込むタイミングであるため、あまり青さを感じられません。どうやら午前中が最も青く見えるようです。
上手く角度を変えて、なんとか青い感じには撮れました。
ここはもともと紡績工場が井戸として利用していた井戸跡。そのため丸いカタチをしていますが、それがまた美しさを際立たせています。
よく見ると、底の方でサカナが泳いでるのが見えます。もしかしたるアユかもしれません。
水の神を祀る貴船神社
2つの展望台のあとも遊歩道は続きます。せっかくなので、少し散策していくことにしました!
園内を進んで行くと神社がみえてきます。こちらは、水の神様を祀る貴船神社。清らかな水にちなみ、水の神である京都の貴船神社から御霊分けされました。
御祭神は高龗神(タカオカミノカミ)。難しい漢字の「龗(オカミ)」は龍の古語であるそう。
ハートが描かれた石碑の上に置かれた丸い石は紅白おむすび。縁結びの神様としても信仰されており、これに触れると良縁にめぐまれるそうです。
名物は豆腐アイスクリーム
貴船神社から先に進むと、湧水広場もあります。今回は冬であったため誰も入っていませんが、夏場に来ると水遊びする子どもがたくさん。
辺りは植物が元気いっぱい。希少なトンボやカワセミも見ることができ、夏にはホタルの舞いも楽しめるそう。
川の中流にかかる八つ橋。ウッドデッキになっており、気持ちの良い散策路。
進んでいくと駐車場につながり、カフェやお土産屋さん、豆腐のお店が見えてきます。
名物は豆腐アイスクリーム!優しい甘さと豆乳のような独特の風味がたまりません。さっぱりしているため、ぺろりと食べ切れてしまいます。
なぜ青く見えるのか?
このあたりで柿田川公園の散策はおしまい。ところで、第2展望台から見た湧き間はなぜ美しいクリアブルーだったのでしょうか。他の場所にも同様に井戸が残る湧き間があったのですが、こちらはブルーに見えません。
調べてみると、水は青以外の光を吸収するためであるそう。第2展望台の井戸だけ青く見えるのは、おそらくその水深の違い。展望台から見ると浅く見えますが、実は水深3m以上となかなかの深さがあります。このため、ここだけ異様に青く見えているのでしょう。
もちろん、そこに加えて水の透明度が高いことも理由の1つ。もし濁った水だったら、このようにクリアブルーには見えないでしょう。
まとめると、透明度が高くて深さがあるからということでしょうかね。
三島駅からのアクセス情報
三島駅からは3kmほどと少し離れているため、バスで向かうのが一般的。乗車時間は13分ほどです。
徒歩で向かう場合は30分ほどと時間がかかりますが、途中には「楽寿園」「源兵衛川」「佐野美術館」など多数の見どころがあるため、時間と体力に余裕がある方はのんびり歩いてみるのもおすすめ。ちなみに、自転車ならば、すいすい進んで15分くらいです。
すぐそばにあるショッピングセンター・サントムーン柿田川には「幼魚水族館」というユニークな水族館があります。合わせて訪問がおすすめ。
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