静岡に新しくできたスマートアクアリウム静岡は、百貨店の1フロアに広がる都市型水族館。写真映えを意識した館内は、色鮮やかで個性的な生き物がたくさん。映えるだけでなく、学べる仕掛けがしっかりと用意されているのもポイントです。
新しい都市型水族館
静岡駅北口に位置する松坂屋静岡店。様々なショップが入る百貨店の7階にあるのがスマートアクアリウム静岡。2022年4月オープンの新しい水族館で、約100種類・約2,200匹の生物を展示しています。
プロデュースしているのは株式会社アクアメント。香川県にできた「四国水族館」や神戸の「アトア(átoa)」も手掛けている会社です。
館内は「暮らしに寄り添ったスタイリッシュな水族館」がテーマとのこと。大型水槽などは建物の都合で設置できないため、まるで美術館のような雰囲気に仕上がっています。BGMもリラクゼーション系で心が落ち着く空間です。
カラフルで映える館内
生き物たちのファッションに着目した「YOSOOU(装う)」エリアは、ビビッドなウォールペイントで彩られています。
「NAGOMU(和む)」エリアでは、色鮮やかな生け花が盛り盛りな水槽も。和モダンな雰囲気は、アートアクアリウムにも通ずる華やかさです。
一転して「MITSUKERU(見つける)」エリアは、ラボラトリーのような雰囲気。ホワイトをベースに、無菌室のような空間となっています。
カラフルな生き物多数
展示されている生き物も、色鮮やかなものが多数。こちらの色鮮やかなサカナはニシキテグリ。カエルみたいな顔と模様をしたユニークな姿。ヒョコヒョコ動く様子は、ずっと見ていたくなります。あれ、先ほどのウォールペイント、もしかしてこのサカナがテーマだったのでは・・・?
色鮮やかなコバルトヤドクガエル。猛毒を持つカエルですが、その毒は自らが生成しているわけではなく食料のアリから蓄積されていくそう。そのため、アリ以外で飼育すれば無毒になるそうです。
不思議な構図のトラウツボ。よく見ると背中にはアカシマシラヒゲエビが乗ってお掃除してます。
オレンジ色があざやかなサクラダイ、スミツキハナダイ、アカオビハナダイは、まるで絵画のような存在感です。
マニアックな生き物も
クマノミ、チンアナゴ、ハリセンボンといった人気な生き物もいますが、なかなかマニアックな生物もそろっています。
まるで黒い羽根ペンみたいなブラックゴースト。つねにふよふよと動いており、前進だけでなく後退もする不思議なサカナ。動きの予測がつかないため、写真に撮るのは非常に困難。これまで、様々な水族館で見かけてきましたが、いまだかつてちゃんと撮れたことがなく、私の中で「写真に撮りにくい魚ランキング」堂々の1位です。
ちなみに、濁った水で暮らしているため目はほとんど見えず、体から微量な電気を出して探知しているそう。
木に隠れているのはプロトプテルス・アネクテンス。肺のような機能の鰾(うきぶくろ)を持つ、いわゆる肺魚(ハイギョ)と呼ばれるサカナです。アフリカに暮らす肺魚は、乾季には泥の中で繭を作って休眠するというから驚きです。
背中が黄色いカニはバンパイアクラブ。インドネシアに暮らす淡水性のカニです。小ぶりですが、真っ黒なカラダと鮮やかなイエローの模様にわずかなモンスター感があります。
楽しく学べる展示
しっかりと生き物を紹介した解説パネルもあります。おしゃれな壁紙みたいな雰囲気ですが、とっても見やすいです。イラストや写真付きで情報量もたっぷり。
あざやかに色づいた透明標本も多数展示されています。サカナの骨格って、想像とは違うカタチをしていることがあって面白いです。
ずらりと並ぶのは骨格標本。ペンが備えられており、骨から推測できる生き物を直接ガラスケースに書くことができます。
アートよりのアクアリウムかと思いきや、しっかり生き物について学べるユニークな水族館でした。なお、祝日の17:00頃訪問したところ、お客さんは私だけ。貸切状態でたっぷり楽しめてラッキーでした!
19:00までと遅くまで営業していますので、静かに楽しみたい方は遅めの時間の訪問が良さそうです。
アクセスと営業情報
JR線の静岡駅北口から徒歩3分。駅前の通りに横断歩道が無いため、地上に出ずに地下通路で向かった方がスムーズにアクセスできます。
開館時間 | 10:00~19:00 |
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休館日 | 1/1 |
料金 | 1,400円 |
公式サイト | https://smartaqua-sz.jp/ |
※掲載の情報は2023年1月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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