アート好きにとどまらず、撮影スポットとして幅広い世代の人気を集める人気観光スポット。混雑必須なためある程度下調べしておくとスムーズに楽しめます!作品紹介に加えて、おすすめの時間帯や事前チケット、さらにスイミングプールの地下事前受付など、事前に知っておきたい情報もまとめてみました。
事前に知っておきたいコト
アートの街として知られる金沢。多数のアートスポットがある中でも最も人気が高いのが21世紀美術館。21美(にじゅういちび)の愛称でも知られています。
円形の館内は「展覧会ゾーン」と「交流ゾーン」の2つのエリアに別れており、展覧会ゾーンは有料、交流ゾーンは無料で入館することができます。展覧会ゾーンは時期によっては「特別展」と「コレクション展」に分かれていることも。チケットの値段が異なるため、事前に目的を決めておくと、悩まずに入館できます。
また、21世紀美術館は大人気のため非常に混雑するスポットです。交流ゾーンは9:00~22:00、展覧会ゾーンは10:00~18:00(※金土は~20:00)と開館時間が長いので、朝一番や、あえて夕方以降などピークタイムをずらすとストレスなく鑑賞できます。
GWなどの繁忙期はチケット購入に1時間かかった、なんて話も耳にします。公式サイトにてでWebチケットも販売(クレジットカード・d払い)しているので、不安な方は事前購入がおすすめです。
※私が訪問した際はコレクション展は当日券のみ、特別展のみ事前販売しておりました。
シンボル「スイミング・プール」
チケット売り場のすぐ隣、ガラスに包まれた中庭には人が集まるポイントが。
こちらは美術館で最も人気の高い作品、レアンドロ・エルリッヒの《スイミング・プール》。クリアブルーの鮮やかな姿は、旅行雑誌でもお馴染みの光景です。
屋外に設置されているため天候によって印象が変わります。今回は晴天時の訪問であったため非常に爽やかな印象ですが、雨天時は水面に雨粒が波紋を広げて、より「動」を感じられます。(※雨天時は入口が閉鎖となるため、ガラス越しに見る感じです)
一見するとちょっと豪華な普通のプールですが、よく見ると、プールの中に人の姿が・・・!この作品は中に入ることができるのです。ただし、定員が決まっているためいつでも入れるわけではありません。
地下部に入るには予約が必要
2022年11月現在、地下部への入場は「①事前予約」が必要となっています。予約受付は希望日の一週間前9:00から。申し込みは1時間毎に分かれていますが、各回16名しか枠が無いためなかなかの争奪戦。旅程を組む段階でちらっとのぞいてみたのですが、予約できる日程は全て満員。翌朝アクセスしてみても、追加された日程は一瞬で満員。想像以上にシビアです。
ここで諦めるのはまだ早い!
もし事前予約が取れなくても「②当日順番待ち受付」が可能です。こちらは、希望日当日の9:00より、専用サイトor現地にて受付予約をすることができます。枠数は各回44名と多めの設定。専用サイトならば当日の朝確認、受付できた時間に合わせて訪問できるのでとっても便利。
今回は当日の朝9:00ちょうどにアクセスしてみたところ、無事受付完了。メールで届いたURLにアクセスすると、待ち時間や待ち人数が表示されておりとっても便利(写真左)!そして、呼び出し時間になると画面が変化(写真右)。メールやLINEの呼び出し機能もあります。
地下から見上げる水面
というわけで、無事にたどりついたスイミング・プールの地下部分。床も壁もライトブルーに彩られた不思議な空間が広がります。
上を見上げると、こちらにカメラを構える地上の人たちの姿。お互い顔ははっきり見えないためか、手を振ると気軽に振り返してくれます。顔がぼんやり見えないだけで、こんなにも大胆になれるのにびっくりです。
アート作品を撮影する際、他人が映り込むのは避けたいものですが、この作品に関してみては他人がいた方が作品の面白さが際立ちます。地上の人も地下の人も、お互いをそれぞれ作品の一部として捉える相互作用が非常にユニーク。
受付の際に、地下部の滞在時間は目安5分と伝えられます。とはいえ、階段を降りていざプール内部へ入ろうとすると「暗黙の撮影順番待ち」が発生することも。実際はもう少しかかりそうなイメージです。
コレクション展2の作品たち
ただいまの期間のコレクション展はこちら。2022年は沖縄復帰50周年にあたる都市であるため、沖縄や東南アジアの作家を中心に島嶼性に注目した展覧会です。
2022年11月3日(木・祝) -2023年3月19日(日)
大きな展示室に広がる作品は、イザベル&アルフレド・アキリザンの《移動:もうひとつの国》。逆さまのYAMAHAボートからはダンボールの町がこぼれ落ちる。積み重なる家々は上下左右様々な方向に重力を受けています。「家」をテーマとする「プロジェクトーもうひとつの国」の一環として発表された作品で、ダム湖に沈んだ村を示唆しており、ダンボールは消費の流れを表してるそう。
通路に散らばった段ボールも作品の一部。照屋勇賢の《儲キティクーヨー、手紙ヤアトカラ、銭カラドサチドー2008》という作品で、このタイトルは沖縄の言葉で「儲けておいで、手紙はあとで、お金を先に送りなさい」という、出稼ぎに立つ人へ向けたメッセージになっております。
無料で楽しめるアート作品
冒頭に書きましたが、21世紀美術館のうち有料となるのは「展覧会ゾーン」。館内の「交流ゾーン」はチケット不要、無料で見学することができます。
無料作品の中でもインパクトがあるのがジェームスタレルの《ブルー・プラネット・スカイ》が展示されているタレルの部屋。天井に広がる青空。絵なのか、映像なのか、実際の空なのか・・・。なお、日没時には壁に照明が灯ります。
屋根の上に立つ金ピカのおじさん、ヤン・ファーブルの《雲を測る男》も交流ゾーンからよく見えます。
さらに屋外にも多数のアート作品が設置されております。中に入ったり、写真を撮ったりと、インタラクティブに楽しめます。
無料で楽しめる作品については以下の記事にまとめてあります。混雑時に訪問してチケット行列にくじけた、なんて方はこちらをご参考ください!
アクセスと営業情報
金沢駅より路線バスで10分ほどのバス停《香林坊》下車後、徒歩5分。もしくはまちバスで20分のバス停《金沢21世紀美術館・兼六園(真弓坂口)》、城下まち金沢周遊バスのバス停《広坂・21世紀美術館(石浦神社前)》下車後すぐ。
金沢駅から気合で歩くと30分ほどかかりますが、途中には近江町市場、尾山神社、金沢城公園などがあるため、合わせて訪問するとそれほど距離は感じません。
開館時間 | 展覧会ゾーン:10:00~18:00(※金土は~20:00) 交流ゾーン:9:00~22:00 |
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休館日 | 月曜、年末年始 |
料金 | 展覧会によって異なる |
公式サイト | https://www.kanazawa21.jp/ |
※掲載の情報は2022年11月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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