吉野の山桜 Part2 やっと見れた山桜!満開の中千本から蕾かたし奥千本(吉野町)

奈良県

広大な範囲に渡ってサクラが咲く吉野山。中千本から上千本へ登って行くと、山一面を染め上げるサクラの景色を眺めることができます。さらに奥千本まで進むと、世界遺産にも登録された金峰神社が鎮座しています。

訪問日:2017/4/14(金) ※掲載内容および写真は訪問時のものです
■前回までのあらすじ
ヤマザクラ目当てで吉野駅からバスに乗り、中千本までやってきました。ここからバスを乗り継げば奥千本まで一気に登れます。しかし、なんとバス待ち40分。せっかくなので自分の脚で登山することにしました。
吉野の山桜 Part1 吉野駅からバスで一気に中千本へ(吉野町)
日本を代表する桜の名所である吉野山。約3万本といわれるヤマザクラを中心とした桜の木は、4つのエリアに分かれて非常に広範囲に植えられています。春に訪れることができたならば、山肌が白やピンクに染め上げられた幻想的な光景を拝むことができます。

中千本から上千本へ

バス停《中千本》からは、舗装された歩きやすい道をゆっくり登って行きます。ふと向こうの山をみると、山を染めるヤマザクラが見えてきました!まるで山の一か所を塗りつぶしたような光景にテンションが上がります!

ところどころにある展望台からも、山々を染め上げるサクラがたっぷりと見渡せます。吉野の山桜を形容する「一目千本」というコトバがありますが、まさにその通りですね!

 

全体を見渡す花矢倉展望台

こちらは、中盤あたりにある花矢倉展望台。お店もあるので一休みに最適です。

ここからももちろん広がる山桜を見ることができます!手前の上千本、その奥の中千本、遠くに下千本と、吉野山を広範囲に見渡すことができるのが、この展望台。今回訪問した際の開花状況は「下千本:満開、中千本:七分咲き、上千本:三分咲き、奥千本:蕾かたし」。登るにつれて、徐々にサクラの花が遠くなって行きます。

上千本の吉野水分神社

しばらく進むと、神社が見えてきました。こちらは吉野水分(よしのみくまり)神社。水の神様のミクマリを祭る歴史の深い神社で、世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の構成資産としても登録されています。「みくまり」が「身籠り(みこもり)」となまり、子授けの神様としても信仰をあつめているそうです。

境内の社殿は独特な配置。楼門をくぐると、左に拝殿、正面に幣殿、右に本殿とコの字状に並んでいます。通常この3つの社殿は、拝殿→幣殿→本殿と縦に連なっていることが多いのですが、このように並んでいる神社は初めて見ました。

奥千本の金峰神社

吉野水分神社から先、奥千本エリアは「蕾かたし」。まだサクラの雰囲気はありません。それどころか、まさかのススキが登場!まだ冬の装いですね。

修行門とかかれた鳥居が見えてきました。この鳥居の目の前はバス停《奥千本》。中千本から運行している奥千本行きのバスに乗った方は、ここまで一気にショートカットできます。

少し進むと、金峯(きんぷ)神社に到着。バス停《中千本》からここまでおよそ1時間40分。徒歩60分と聞いていたのですが、写真とったり休憩しながらゆっくりきたので、思った以上に時間がかかりましたね~。

主祭神は吉野山の地主神である金山毘古命(かなやまひこのみこと)。この金峯神社もまた、世界遺産の構成資産として登録されています。

奥千本から下山

金峯神社周辺の標高は約765m。山桜はもう見えませんが、深い山々が広がる景色は爽快です。

さて、奥千本を目指して登ってきた吉野山登山もこのあたりで折り返し。先ほどの修行門の鳥居まで戻り、帰りは中千本までバスで下ることにしました。上りは混雑していたため乗車をあきらめたバスですが、ここからは並ぶことなくすぐに乗車できました。「中千本から奥千本までの上りはバス利用、下りは徒歩で下山する」というパターンが多いようで、下りでバス利用する方はとても少数派みたいです。

11:20頃、バス停《竹林院前》に到着。ここから少し歩くとバス停《中千本》があります。そこでバスを乗り継げば、一気に吉野駅まで下山・・・なのですが、来るときはここまでバスを使ってしまったので、ここでまたバスに乗ってしまうと、ただいま絶賛満開中の【中千本~下千本エリア】を完全にスルーしたことになってしまいます。

それももったいないので、徒歩にて下山することにしました。

最後に一枚!吉野山には味のある手書き看板が多いのですが、秀逸だったのはコチラ。

「ステタラア缶」。ゴミは持ち帰ろうってことでしょうかね。

つづく

コメント

タイトルとURLをコピーしました