千葉県にそびえたつ真っ白な観音様。柔和な表情で、多くの船が行き交う東京湾を見守るかのようにそびえ立っています。内部拝観が可能であり、階段とハシゴを使って最上部まで登ることができます。てっぺんとなる天上界を目指しましょう!
東京湾を見守る観音像
東京湾観音は、千葉県の富津市にそびえたつ巨大な観音様。その高さは56mにも及びます。
1961年に東京の材木商である宇佐美政衛氏が、世界平和の祈願と戦没者の慰霊のために建立しました。
原型をつくりあげたのは千葉県鴨川市生まれの彫刻家・長谷川昂氏。奈良県の「法隆寺夢殿の救世観音」をイメージして制作されたそうです。なお、長谷川氏は、岩手県釜石市にある「釜石大観音」の原型も手掛けている方です。
周囲に点在する見どころ
園内に入ると、参拝順路を示す案内板が。まずは順路に沿って、観音稲荷、地蔵像などの見どころをめぐります。
真っ白な浦島太郎は、観音様と同じく長谷川昴氏の作品。ちょっとだけ宇宙人みたいな表情を見ていると、昔どこかで読んだ「浦島太郎は宇宙旅行していた説」を思い出します。
こちらはこの観音像を建立した宇佐美政衛氏とその奥様の像。開祖夫妻の像として、観音像に見守られております。
絶景広がる展望台となっている富士見丘。東京湾観音があるのは大坪山という小さな山の山頂。吹き抜ける海風が爽快で気持ち良いです!遠くには富津岬も見えます。
七福神をめぐって上る階段
観音様の入り口は、背後にあります。背中を見上げると穴だらけ!この穴は何でしょうかね?
拝観料を払い、いざ胎内へ。その段数は314段!階段オンリーですが、広々としていて登りやすいです。
さきほど背中に見えた小さな穴を見つけました!この穴から風が吹き抜けるので、内部は意外と涼しい。空調、もしくは水捌け用の穴かもしれません。
階段を登につれ次々と七福神の像が姿を現します。像の前にはスタンプが置かれており、スタンプラリーにもなっています。これをやりながら進むと、長い階段が全然苦になりません。
腕展望と急なハシゴ
階段を進んで行くと、途中でなんと屋外に出るポイントが!なかなかスリルありますが、しっかり囲いがあるので安心感はあります。
ここは「腕展望」と呼ばれるポイント。外から見ると、ちょうど観音様に抱き抱えられているところです。
広々と快適だった階段も次第に狭くなってきました。終盤はこんな閉塞的な螺旋階段もあります。
狭いところがニガテな方には、もう一つのルートがあります!それがこちら。
完全にハシゴです!!
狭い螺旋階段 or ハシゴ・・・。どちらのルートが良いかは好みが分かれそうですが、いずれにしてもちょっとだけハードかもしれませんね。
たどりついた天上界
螺旋階段・ハシゴの先には再度屋外ルートがあり、それを越えるとついに最上部の天上界にたどりつきました。
小さな部屋になっており、仏頭が安置されております。置かれたノートには、様々な願い事が記されていました。
窓からは、広がるパノラマが・・・・と言いたいところですが、この天上界には窓がありません!
景色を楽しむならば、もう一段下のフロアに行けば小さな窓があります。その窓がいったい何の穴なのかは、訪れてのお楽しみです・・・!
アクセスと営業情報
JR内房線の佐貫町駅より 、徒歩30分ほど。
拝観時間 | 8:00~17:00(※受付は16:00まで) |
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休館日 | 年中無休 |
料金 | 500円 |
公式サイト | http://www.t-kannon.jp/ |
※掲載の情報は2023年8月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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