”花手水”を見るならアクセス良好な『勝林寺』がおすすめ!(東山区)

京都府

手水に花を飾り付けた「花手水」。カラフルな花に彩られた手水はとっても華やかです。いくつかの寺院で行っている催しですが、京都市内で気軽に見るなら勝林寺がおすすめ。アクセスしやすさと開催期間が長いのがポイントです。

時間:10:00~16:00
料金:無料
2020/3/29(日)

勝林寺へのアクセス

京阪本線またはJR奈良線の東福寺駅から徒歩約8分。
このJRと京阪線どちらからもアクセスできるというのは京都の観光スポットの中でもなかなかレア。

京都駅~東福寺駅がJR奈良線で3分ほどなので、旅行者にとってかなりアクセスしやすく、さらにその後は京阪線で祇園や四条河原町方面へ向かうこともできるのです。

加えてすぐ隣には庭園や紅葉で有名な東福寺、2km程のところには伏見稲荷もあり、セットでの訪問にぴったりです。(勝林寺は東福寺の塔頭なので隣接してます)

禅宗のお寺

本尊は毘沙門天。東福寺の鬼門にあたる場所に位置しており、北方を守護しています。御本尊の毘沙門天立像は秘仏のため、通常は非公開。新春(お正月)と秋に特別公開されるそうです。

勝林寺は禅宗(臨済宗)のお寺。臨済宗といえば、坐禅修行のある宗派。
ここでは、坐禅、写経、写仏体験をほぼ毎日開催しています。予約無しでも体験できますが、人気のため事前予約した方が安心かと思います。

カラフルな花手水

こちらが勝林寺の「花手水」。様々な花が水を湛えた手水鉢に浮かんでおり、ものすごく華やか。

ダリア、チューリップ、バラ、カスミソウなど、色とりどりの花がびっしりと浮かべられています。流れる水と柄杓が良いアクセント。よく見ると、かわいらしいお地蔵様も一緒に浮かんでいます。

どこから撮ってもキレイな写真になりますが、真上から水平きっちりに撮ると、画面いっぱい花で埋め尽くされた写真が撮れます。

これぞインスタ映え真っ向勝負!なお、勝林寺自身もインスタ運営してます。ちらっと覗いてみたのですが、花手水や御朱印帳などカラフルな写真がいっぱいで、お寺とは思えない映えっぷりです。花手水の花は毎週土曜に入れ替えが行われるので、土日が最もキレイな花手水を見ることができそうです。

Instagram

また、手水以外にも、水に浮かべられた花があちこちに配置されており、境内に彩を添えています。

花手水の由来

花手水は期間が決まっており、毎年4月の降誕会(ごうたんえ)に合わせて開催されています。降誕会というのはお釈迦様の誕生日。別名灌仏会(かんぶつえ)とも呼ばれており、日本の多くの宗派では4/8と定めています。

サクラなどの花が多く咲く季節であること、またお釈迦様が灰を撒いて花を咲かせたことから「花まつり」とも呼ばれる行事です。

なお、Instagramを見る限りでは、4月以外も花手水を行っているよう。正確な情報ではありませんが、今では通年開催されているようです。また、境内には「土日祝日限定」との記載もありました。訪問する際は、事前に確認した方が良いかもしれません。

なまずのいる庭園

コンパクトで落ち着いた雰囲気の庭園。苔が広がっております。

こちらは吉祥もみじ。紅葉の時期には燃えるように赤く染まり、その美しさから吉祥天が宿るもみじとされております。美容や縁結びのご利益があり、お参りする女性が多いそう。

風流な庭園を眺めていると、突如なまずを見つけました!なぜ池でも枯山水でもないところになまずがいるのでしょうか?

禅の世界には、師匠と弟子が問答を繰り返す「禅問答」という修行があります。その際に投げかけられる課題を公案(こうあん)と呼ぶのですが、この公案は基本的には理屈では解けないものばかり。

そのうちの1つに「ひょうたんでナマズを捕える」というものがあります。つるつるのひょうたんでぬるぬるのナマズを押さえるという一見不可能な無理難題。もしかして、このなまずはその公案を考えるためのものではないでしょうか。

ひょうたんでナマズを押さえるには・・・

せっかくなので、私も少し考えてみることにしました。

西遊記の金角・銀角が持つひょうたんを借りることができれば、一気に吸い込んで捕獲できるのでは・・・でも、呼びかけに返事をもらえないといけないので、なまず相手ではなかなか厳しそう。ひょうたんは米や駒(馬)が出るくらいなので、ナマズくらい出せそうな気もします。

七福神の一柱である寿老人は手にひょうたんを携えており、中には長寿の霊薬が入っています。なまずを地震と置き換え、さらに漢字を変換すると「自信」へと変わります。長寿で自信を押さえる、すなわち「長く生きることで調子にのらず謙虚に暮らす」ということではないでしょうか・・・ちょっと抽象的過ぎてモヤッとしますね。

いろいろ考えてみたのですが、私の結論としては「今は未だできない」ということで落ち着きました。
「未だ」というのがポイントで、この先時代が進むと、ひょうたんとなまずそれぞれに新たな利用が見つかったり、これまでとは違う意味が備わる可能性があります。今は未だできないが、そのときを待つ・・・こんな回答ではどうでしょか。

皆さんもぜひなまずを前にした際には、こんな問いかけを考えてみてはいかがでしょうか。


これにて3日間の京都旅行はおしまい。最後に、予約していた黒毛和牛のお店牛光で絶品の肉寿司を食べて東京へ戻ります!

コメント

  1. […] (この公案について、かつて勝林寺にてじっくり考えたことがあります・・・。) […]

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