何はなくとも向かいたくなる最○端、和歌山県の潮岬は「本州最南端」。レストランやキャンプ場、芝生の広場があり、ゆったり過ごすことができるタイプの岬です。灯台や展望タワーなど、観光スポットも充実しています。
ここは本州最南端
和歌山県南部の串本町にある潮岬(しおのみさき)、そこは本州最南端!
最○端といえば、海にせり出した断崖絶壁、吹き荒れる強風であまり落ち着けないイメージです。しかし、この潮岬は芝生が広がる広々とした岬。天気が良い日はのんびり過ごすことができる公園のような雰囲気です。
潮岬にあるもの
赤い屋根の施設は、潮風の休憩所。トイレやベンチに加えて、1800年代の後半に白蝶貝を求めてオーストラリアに渡った串本の人々に関する展示もあります。
さらに先に進むと、最南端を記す石碑が登場。人気の撮影スポットです。
木々の中にオオタニワタリを見つけました。沖縄など南の島ではよく見かける、他の木に付着して育つ着生植物です。実は、日本国内では紀伊半島が生育の北限といわれています。
ぐるっと見渡す「潮岬観光タワー」
潮岬の売店隣にたたずむ水色のタワー。こちらは潮岬観光タワーという展望台。
入場料は300円。タワーの入場券は本州最南端訪問証明書となっています。こういうちょっとした演出って楽しいです。
水色にカラーリングされたコンクリートは、沖縄離島の建築物のような雰囲気。高さは37mとそんなに高いタワーではありませんが、周囲に視界を遮る物は何もないため、岬周辺をぐるっと見渡せます。
芝生広場を見渡すと、カラフルなテントがたくさん並んでいます。岬のキャンプ場って素敵ですが、しっかりテントに強風対策しないとあっという間に飛ばされてしまいそうです。
トルコとの関りを知る「エルトゥールル館」
タワーのふもとにはエルトゥールル館があります。
エルトゥールルというのは、かつて串本の近海で座礁してしまったオスマン帝国の軍艦「エルトゥールル号」のこと。
このエルトゥールル号を見つけた串本の人々は、総出で救出活動を行い生存者に食料や衣類を提供しました。この出来事は、その後の日本とトルコの友好関係の起点となったそうです。
この事件を題材とした映画「海難1890」があるのですが、その撮影で使用された船の模型が展示されていました。
他にもレストランやお土産屋さんも併設されており、本州最南端のポストなんかもあります。
スリル満点「潮岬灯台」
潮岬観光タワーから少し離れたところには、真っ白に輝く美しい潮岬灯台が立っています。灯台の前にも駐車場ありますが駐車料金が300円かかります。タワーから歩いても10分ほどなので、潮風を浴びながら歩いて行くのも良さそうです。
この潮岬灯台は、登ることができる灯台。見学料は200円です。全国に3,000以上あるといわれている灯台ですが、内部を見学できる灯台は全国には16しかありません。これらを参観灯台(さんかんとうだい)といいます。
68段のらせん階段を登ります。最後はほぼハシゴ状態なので、スカートの方は要注意!
もともと観光用に作られたわけではないので、足場はかなり狭いです。風も強いため高所恐怖症の方にはかなり厳しい戦いかもしれません。
でも、眼下に広がる景色はとってもキレイ!ダイナミックな岩場に、美しいブルーの海が広がります。白波が立つと、青い海と混じりあい水色に輝きます。
灯台の隣には資料館も併設されています。かつて使用されていたレンズの実物などが展示されていました。
このあとはすさみ町へ向かいます!途中、くしもと大橋に寄り道。
こちらは、紀伊大島につながる橋。本土側はループ橋となっており、ぐるっとまわりながら橋へ登っていきます。紀伊大島には、先ほど述べたエルトゥールル号遭難事件の際の日本とトルコの友好関係を記念して作られたトルコ記念館や日米修交記念館などの見どころがありますが、今回は時間が無いので断念しました。またいつの日にか!
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