何かインパクトのある返礼品をお求めの方におすすめが青森県のつがる市。なんと、あの「遮光器土偶」を手に入れることができてしまいます。自宅に立てれば、一気に古代ロマンが広がります。
変化球の返礼品
日本全国津々浦々の魅力的なモノが、ほぼタダ同然で手に入ってしまう「ふるさと納税」。確定申告不要となるワンストップ特例申請もスマホで完結できる自治体が増え、ますます利用しやすくなっています。
返礼品を扱うふるさと納税サイトにはウニ・カニ・イクラなどの高級海産物や和牛・地鶏などの肉類、さらには大量のお米など魅力的なラインナップがたっぷり。
納税金額が少しあまっていたので何か注文しようと日々サイトを眺めていたところ、豊富すぎる品々を前に何にして良いかわからなくなってしまいました。既に何件か食べ物は注文してしまったので、食料品以外にしてみようかな。
そんな私の目に止まったのがコチラ。
まさかの遮光器土偶を見つけてしまいました!!!!
長い長いネットサーフィンを経てすっかり判断力を失った私は、気づいたときにはポチッとしていました。
開封の儀
さて、待つこと1ヶ月弱、ついにつがる市より土偶が到着しました!
わくわくしながら箱を開けてみると緩衝材の中で眠る遮光器土偶の姿。なんだか古代の秘宝を授かったような気分で、もうこの時点で満足してきました。
中身を取り出してみると、なぜか接着剤が入っています。
この遮光器土偶、まさかの組み立て式。といっても付属の接着剤で台座と表札を組み上げるだけ。接着剤を同封してくれるところに、つがる市の優しさを感じます。
困難の組み立て
さて、組み立て開始!脚の部分に接着剤を塗っていきます。
この遮光器土偶最大の特徴である「片脚」が、ここで大きな問題を引き起こします。
接着剤乾くまでは自立不能、支えが必要なのです。付属の紙にはマッチ箱がおすすめと記載されていますが、マッチ箱を備えている人ってかなり少ないのでは・・・。
ちょうど良いものを見つけてしまいました。
ハニワ!!!!
すみません、実はこちらは明日香村のふるさと納税にて入手したハニワライト。あまりにもジャストフィット過ぎて感動してしまいました。
ついに完成した土偶
接着剤も無事乾き、おそるおそる支えを取り外します。気分はジェンガです。
さあ、完成だ!
憧れの遮光器土偶が自宅に建立されました。気分は縄文時代です!片足で立つ姿からは、困難にも負けずに立ち続ける力強さも感じることができます。眺めていると、勇気がわいてきませんか?
今回注文したのは小型の15cm。これとは別に大型30cmも出品しているようです。来年狙ってみようかな。
つがる市といえば土偶
青森県のつがる市では、明治20年に市内の亀ヶ岡遺跡より遮光器土偶が出土。「しゃこちゃん」というニックネームも付けられ、まちのシンボルとして親しまれています。
なお、遮光器土偶の実物はつがる市ではなく上野の東京国立博物館に収蔵されています。国の重要指定文化財に指定されたこの土偶を保存するための施設には、様々な基準を満たしている必要があるそう。つがる市にはその基準を満たした施設が無いため、文化庁に譲渡され国立博物館に保管されることとなりました。
ということは、つがる市に行っても遮光器土偶に会えないの?
そんなことはございません。つがる市でもちゃんと遮光器土偶に会えます。
それがこちら!!
のどかな風景の中に突然あらわれる超巨大な遮光器土偶。あまりにもインパクト抜群な姿に、見たときは感動してしまいました。
こちらはJR五能線の「木造(きづくり)駅」。ふるさと創生事業の一環として、駅舎に超巨大土偶が造られました。あまりにも存在感のある姿、ぜひ現地に行って体感してみてくださいね!
ちなみにこの木造駅の土偶、電車の発着に合わせて目が赤く発光する仕組みになっていますが、住民からコワイとの声が上がり通常は自粛しているそうです。
前述の通り、上野の東京国立博物館に収蔵されている遮光器土偶。タイミングが良いと、展示室でその姿を見ることができます。調べてみたところ、2023年9月5日(火)~2024年3月3日(日)の期間は東京国立博物館の「平成館 考古展示室」にて展示されているようです。
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