江戸三大相撲が残る歴史ある神社『世田谷八幡宮』(世田谷区)

東京都(23区)

世田谷の住宅地の中に鎮座する八幡神社。その創建は非常に古く、鎌倉時代にまで遡ります。境内にある土俵では、江戸時代には「江戸三相撲」と称されていた奉納相撲が今も続けられています。

訪問日:2026/1/25(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

長い歴史を持つ神社

世田谷の鎮守として親しまれる世田谷八幡宮。創建は寛治5年(1091年)と、なんと1000年近い歴史を持つ神社です。

奥州での後三年の役から帰る源義家は、この地で豪雨に遭遇して数十日滞在することに。その際、戦の勝利を感謝するため宇佐八幡宮の御分霊を祀り、人々に郷土の守り神として厚く信仰するように伝えたことがはじまりであるそう。

戦国時代には吉良頼康が社殿を再興、実質の創建は天文15年(1546年)とも考えられています。明治時代には社名が「宇佐神社」と変わるも、戦後ふたたび世田谷八幡宮という名になり現在に至ります。

応神天皇を祀る社殿

鳥居の先の石段を上ると、見えてくるのは立派な御本殿。御祭神は八幡神こと応神天皇と、その父にあたる仲哀天皇、母である神功皇后の三柱。

現在の社殿は昭和39年(1964年)に改築されたもの。本殿の中には文化10年(1813年)に造られた木造の社殿が納められているそう。

御本殿の側に建つのは仮殿。社殿の改築時に御神体を一時的に遷すところです。詳しい記載は見当たりませんが、昭和39年の改築の際に建てられたのでしょうかね。

手を清める手水は花手水仕立て。菊や桜の枝で、鮮やかに彩られていました。

多数の境内社

境内には厳島神社があります。市寸島比売命を祀り、知恵、子孫繁栄、海上安全などのご利益があるそう。

厳島神社のまわりは池になっております。立派なニシキゴイや、アオクビアヒル(たぶん)が泳いでおりにぎやかな雰囲気。

高良神社は大正元年(1912年)に境内や氏子地域に祀られていた、天祖神社、高良神社、金毘羅神社、六所神社、北野神社、御嶽神社、日御碕神社、稲荷神社を合祀した神社。御祭神は高良玉垂命であるそう。

日露戦争、太平洋戦争にて戦没した氏子地域の人々の御霊を祀る世田谷招魂社も。3mはありそうな立派な日露戦没紀念碑が建てられていました。

かつては境内に自動車神社があったとの情報も。現在は本殿に合祀されていますが、参拝に訪れる自動車業界の方も多いそうです。

奉納相撲と力石

境内には土俵が設置されています。かつて源義家の部下たちが、相撲で力比べを行ったことが由来となり奉納相撲が行われるようになります。江戸時代には渋谷氷川神社、大井鹿嶋神社と合わせて「江戸三相撲」に数えられていました。

囲われたたくさんの石は力石。かつて力試しや鍛錬に使用した石です。刻まれた文字を見ると、明治、大正、昭和と様々な時代に奉納されてきたことがわかります。めっちゃ重そうで、なおかつ丸くて持ちにくそうな石。これを持ち上げられるなんてびっくり。

現在も9月の敬老の日前の土日の2日間に開催される「秋季大祭」にて奉納相撲が行われているそう。氏子地域の方が参加するのかと思いきや、東京農業大学の相撲部が行っているそうです。江戸三相撲で今も残っているのは、おそらくここだけ。長く続く伝統行事、この先も続いて行ってほしいですね。

北大東島南大東島の神社では、ほぼデフォルトであった土俵。都心の神社でも見かけるとちょっと嬉しくなりますね!)

アクセスと営業情報

東急世田谷線の「宮の坂駅」より徒歩1分、小田急小田原線の「豪徳寺駅」より徒歩10分。

開門時間 24時間
料金 無料
公式サイト https://80000.or.jp/

※掲載の情報は2026年1月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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