環壕集落の跡が残るルインズパーク『大塚・歳勝土遺跡公園』(横浜市)

神奈川県

弥生時代の環濠集落と墓地の遺跡を整備した歴史公園。復元された竪穴住居や、方形周溝墓、さらには茅葺きの民家も建っており、長い歴史を感じることができるスポットです。

訪問日:2024/3/16(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

港北ニュータウンの遺跡公園

横浜市営地下鉄ブルーラインの「センター北駅」そばに広がる大塚・歳勝土遺跡公園。港北ニュータウンの開発に伴う発掘調査により、その存在が明らかとなります。ちなみに歳勝土の読み方は「さいかちど」。特別な読み方は無いのに、なかなか覚えにくい名称です。

横浜市歴史博物館からは連絡通路が伸びています。歩道橋を渡って遺跡公園へ。先に博物館で少し知識を入れてから行くのもおすすめです。

公園の入口にはなんとマンガが展示されています。「大塚ムラのむカシばなし」というタイトルで、当時の暮らしぶりを楽しく学ぶことができる内容。2000年という長い時間を感じることができる、引き込まれるストーリーでした。

園内の見どころ

園内の見どころは「①大塚遺跡」、「②歳勝土遺跡」、「③都筑民家園」の3エリア。

このうち①と②は開門時間が決まっており、休園日もあるのでご注意を。いずれも時間は9:00~17:00。①大塚遺跡は月曜と年末年始、③都筑民家園は第2,4月曜と年末年始が休園となるのでご注意ください。

入口から遺跡まではスロープで上っていきます。思ったよりも高い位置にある遺跡です。

①大塚遺跡

大塚遺跡は、弥生時代中期の集落を中心とした遺跡。前述の発掘調査の際に、今から約2,000年前の弥生時代中期のムラがほぼ完全なカタチで発見されます。約90軒の住居跡(※同時に建っていたのは20〜30)が見つかり、100人前後の人が暮らしていたそうです。

園内には、竪穴住居が復元されています。一部の住居は、中に入ることもできます。

穀物の貯蔵庫であった高床倉庫。穀物を湿気から守るために、床を高くした構造になっています。柱をよく見ると、ねずみが上ってくるのを防ぐ仕掛け「ねずみ返し」も。

竪穴住居跡の発掘調査時の姿を再現したところも。柱を立てるための穴や、炉のあとなど。実際に入ってその規模を体感することもできます。

周囲には溝が張り巡らされており、「環壕集落」と呼ばれる形であったそう。集落への入口となる木橋も再現されています。

②歳勝土遺跡

大塚遺跡のすぐ側にあるのが歳勝土遺跡。先程の大塚遺跡がムラであったのに対し、こちらは墓地の遺跡。

柵に囲まれているのが方形周溝墓。文字通り、四角く溝に囲まれたお墓です。やがてこのような墳丘を持つお墓は、古墳へと発展していきます。

この歳勝土遺跡は、大塚遺跡とは異なり、自由に開放されています。芝生広場となっており、キャッチボールしている人々の姿も。お墓の溝にボールが落ちないか不安・・・と思っていると目の前で溝にボールが落下するも跳ね返って外へ出ていきました。意外と大丈夫なのかも。

③都筑民家園

この遺跡公園、遺跡意外にも見どころがあります。それがこちらの都筑民家園。

情緒あふれる茅葺きの民家は、旧長沢家住宅。港北ニュータウン整備に伴い、その部材が横浜市に寄贈され、復原された民家です。かつては都筑郡牛久保村(現在の都筑区牛久保一丁目)にあり、18世紀の中頃〜後半に建てられたと考えられています。

土間には大きな竈門が。内部では様々なイベントも開催されており、訪問時は「南京玉すだれの実演見学」が開催中でした。

民具も展示されています。蓑や唐箕などが見えますが、特に解説などはありませんでした。

いろいろな見どころのある公園であり、歴史博物館のあとで訪問すると、壮大な古代ロマンを感じることができます。

なお、遺跡目当てで訪れる人よりも、周辺の人々の憩いの場といった雰囲気が強いスポット。ファミリーやカップルが遊んでいる姿がなんとも微笑ましく、穏やかな気持ちになれる場所でした。

アクセスと営業情報

横浜市営地下鉄ブルーライン、グリーンラインのセンター北駅から徒歩10分ほど。横浜市歴史博物館を経由していくルートと、駅前の広場から向かうルートの2パターンがあります。

開園時間 24時間 ※大塚遺跡、都筑民家園は9:00~17:00
料金 無料
公式サイト https://www.rekihaku.city.yokohama.jp/koudou/see/iseki_kouen/

※掲載の情報は2024年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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