電車で行ける京浜工業地帯の工場夜景『扇町駅~昭和駅』(鶴見線)

神奈川県

国内有数の工場夜景を拝むことができる京浜工業地帯。車が無いと行きにくい鑑賞スポットが多いのですが、鶴見線に乗れば工場地帯の中心までお手軽にアクセスすることができます。今回はスマホ片手に歩いて工場夜景めぐりしてきました!

訪問日:2022/1/30(日)

工場地帯の駅

国道駅や海芝浦駅といった超個性的な駅が並ぶ鶴見線。その終着駅である扇町駅は、工場地帯のど真ん中に位置しています。屋根付きのホームの先に、簡易改札機と共用トイレがあるだけのシンプルな駅です。もともとは貨物専用の貨物駅でしたが、昭和初期に旅客営業を開始しました。

この扇町は、運河に囲まれた埋立地。周辺の大川町、安善町と同様に浅野財閥で知られる浅野総一郎によって埋め立てられた土地です。京浜工業地帯の礎となったこの埋め立て工事は、「浅野埋立」と呼ばれています。

現在も駅の利用者のほとんどは工場関係者。周辺に住宅などは見当たりませんが、売店や食堂などのお店は数軒見かけました。

鈍く輝くガスタンク

人の気配のほとんどない夜の工場駅。ここに来た目的は工場夜景!

通常、工場夜景の鑑賞スポットはアクセスが悪く、車が無いと行きにくいところが大半を占めています。しかし、この扇町駅周辺は、電車で簡単にアクセスが可能。気軽に工場夜景が楽しめるスポットなのです。

とりあえず改札を出て右へ進んでみることに。踏切を渡って300mほど進むと見えてくるのは昭和電工ガスプロダクツのタンク。メタリックな姿が、近未来を感じさせてくれます。

さらに先へ進むと狭い道へ。歩道も無く散策は難しそうな雰囲気。これ以上進んでも工場夜景はお目にかかれなそうなので、扇町駅方面へと引き返します。

光り輝く工場夜景

扇町駅へ戻り、改札出て左側方面へ。すぐに見えてくるのは光輝く川崎天然ガス発電所。青い光が特に印象的で、まるでイルミネーションのような幻想的な光景です!

高くそびえる煙突は抜群の存在感。工場だらけの区間でも一際目立っており、扇町のシンボルと呼んでも良さそう。横浜から出港している工場夜景クルーズに乗船すると、海上から見ることもできます。

少し引き返して昭和駅方面へ。ペットリファインテクノロジー株式会社のプラントが見えてきました。立ち込める煙突の煙とゴウゴウとした機械音が辺りに鳴り響きます。

昭和駅から扇橋へ

扇町駅の一つ手前、昭和駅が見えてきました。こちらで鉄道に乗って帰ろうかと思ったのですが、ちょうど電車が発車したばかりのタイミング。次の電車までは30分ほど待ち時間があるので、もう少し先まで歩いてみることにしました。

昭和駅を通り過ぎて進んでいくと、で浅野運河・南渡田運河に架か扇橋へと差し掛かります。この橋もまた、工場夜景鑑賞ポイントとして知られている場所。

西側を見ると、キラキラ光る昭和電工株式会社のプラントの姿が。線路越しですが、水面に映る姿がなんとも美しい。

この扇橋は車道橋と立体交差しているのですが、あえて高架下から撮影してみるのも面白いです。また、タイミングが良いと手前の線路を走る鶴見線の車両と工場夜景を合わせて撮ることもできます。

 

扇橋を越えてしばらく進んで行くとセブンイレブンが見えてきます。久しぶりに見るコンビニに一安心。昭和駅に戻るより浜川崎駅まで歩いた方が近いので進んで行くと、バス停《浜町二丁目》にてちょうど川崎駅行きのバスがやってきました!これに乗車して、本日の旅はおしまい。

電車+徒歩で気軽に工場夜景が楽しめて大満足。今回の撮影は全てスマートフォン(Google Pixel 3a)を使用しています。望遠レンズがあればかなりしっかりと撮影できそうですが、スマホでもそれなりに撮影できました!

アクセス情報

鶴見駅より17分ほど。川崎駅から南武線に乗り浜川崎駅で鶴見線に乗り換えるというアクセス方法もあります。いずれにしても扇町駅行きの電車は1時間に1~2本なので、時刻表は確認しておくのがおすすめです。

また、川崎駅から1時間に2本程度バスも出ています。電車 or バスは出発時間が近い方で選ぶのが良いかも知れません。

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