昭和から令和まで愛されるキャラクターに会う『のらくろード&のらくろ館』(森下駅)

東京都

のらくろの作者・田河水泡が育った江東区には、のらくろがあふれる商店街「のらくろード」と、そこを抜けた先にあるミニミュージアム「のらくろ館」があります。2つののらくろスポットで昭和の名作マンガにどっぷりつかります。

訪問日:2020/1/4(土)

のらくろって何?

多くの人に知られている国民的キャラクターのらくろ。世代からはかなり離れている私でも、名前を聞けばモノトーンの犬の顔がすっと頭に浮かびます。とはいえ、のらくろと聞いても全く知らない世代の方もいるかもしれません。ということで簡単にご紹介。

これが「のらくろ」だ!

のらくろは、月刊誌「少年倶楽部」にて連載されていた漫画「のらくろ」の主人公。


こちらがのらくろです。雑種の捨て犬で、本名は「野良犬黒吉」。非常にシンプルですが妙に特徴的で記憶に残りやすい、奇跡のようなデザイン。ネコとネズミのキャラクターはとても多いのですが、イヌのキャラクターって意外と少ないのもポイントです。(たまーに10円ガムでおなじみのフィリックスと混同している方も・・・)

いつ頃のおはなし?

のらくろの連載がはじまったのは1931年。鉄腕アトムが1952年、ドラえもんが1969年なので、日本の幼年漫画の中ではかなり初期の作品になります。
人気を博したのらくろは10年という長期に渡る連載作品となりますが、1941年に内務省からの圧力で打ち切りになってしまいます。

のらくろのストーリー

ほのぼのしたキャラクターの雰囲気から、日常的なギャグマンガのような雰囲気も感じますが、のらくろのストーリーはただのギャグマンガではありません。
身寄りのない子犬であったのらくろは猛犬連隊という軍隊に入ります。ドジなのらくろは何かとトラブルを起こしてしまいますが、器用さととんちを発揮し、徐々に成果を上げていきます。伍長、軍曹、曹長と次々に出世していき、最終的には大尉まで上り詰めるというサクセスストーリーなのです。

作者はこんな人

のらくろの作者は田河水泡(たがわすいほう)。徴兵により軍隊に所属していましたが、除隊後は前衛美術団体MOVAに参加。絵描きや落語作家を経験した後、ストーリー展開の上手さを評価され漫画家としての道を進みます。弟子も多く、サザエさんで有名な長谷川町子もその1人。

変わったペンネーム田河水泡は、本名の「たかみざわ」のローマ字表記TAKAMIZ・AWA(タカミズ・アワ)に当て字をあてたもの。たかみずあわと読ませるつもりが、あまりにも「たがわすいほう」と読まれるためあきらめてそちらの読み方にしたとの逸話も。

のらくろが遊ぶ商店街「のらくろード」

都営新宿線・都営大江戸線の森下駅と清澄白河駅の間にある高橋(たかばし)商店街は、大都会東京の中でも下町情緒あふれるほっとする雰囲気の商店街。食品を扱う商店や昔ながらのおもちゃ屋さんなど、なんだか地方の町に来たような気持ちになり、歩いていてとても落ち着きます。

この商店街は、のらくろがたくさん隠れたのらくろード。アーケードのフラッグやのぼりに描かれたたくさんののらくろがお出迎えです。

歩道と車道を分離するガードレールにものらくろのプレート。顔はめもあります。

降りたシャッターにものらくろの姿が。これはお店の閉店する夜に訪れないと見ることができない光景です。あちこちに姿を見せるのらくろは、まるで商店街で遊んでいるかのようです。

夜に訪問したためほとんどのお店は閉まっていましたが、イシイ文具店、帽子のマルケイ、マスヤ酒店、深川いろは煎餅、古書ほんの木などのお店ではのらくろ関連のグッズ販売もあるらしいです。

のらくろミュージアム「のらくろ館」

のらくろードを抜けたところにあるのが、森下文化センター。ここには田河水泡・のらくろ館があります。

開館時間:9:00〜21:00
休館日:第1、第3月曜
料金:無料

入館無料で、なんと夜の21:00までオープンしています!都内といえど、遅い時間までやってるミュージアムは貴重です。

館内には、実際の漫画のコマを張り出したパネルが展示されています。読んだことが無くてもあらすじを見ることができるので、何となく気になっている方の入門にもぴったり。入口のモニターでは、アニメもエンドレスで上映しています。

どんどん出世してゆくのらくろの姿は見ていて気持ち良い。退役した後も軍人ではなくストーリーが続いていき、最終的に喫茶店の店主となるところが奥深い。また、「作者のかわりにのらくろが軍旗を考案するシーン」など、メタフィクション的な手法も取り入れられています。

写真撮影禁止でしたが、他にも、漫画の原画や、本人コメントの映像、田河水泡の年表や再現された書斎などが展示されており、小さいながらも見ごたえのあるミュージアムでした。

 


 

田河水泡・のらくろ館の隣には豊富なマンガが読み放題のマンガ図書館が。

せっかくなので一休みがてら何か読んでいこう!
私が選んだのは伊藤潤二。トラウマになりそうな不気味なストーリーと美麗な画風で度々話題となる方ですが、なかなか読む機会がなかったのでちょうど良かったです。

怖い話ではあるのですが、テンポ良く進むストーリーはどこか気持ち良い。読み終えると、謎の爽快感すら覚えます。

のらくろを知りながら、漫画を読んでちょっと休憩ができるというやすらぎのスポット。富岡八幡宮や清澄庭園など、深川エリア観光の最後に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

次回からはしばらく4日間の高知県の旅が続きます!

この記事を書いた人
chihiro

国内旅行が大好き!車中泊やLCCを駆使して、離島と水族館は100以上・神社仏閣は300以上訪問。都道府県はあとちょっとで3周完了。スケジュール詰め込みがち。実はプログレとソウルが好きなベーシスト。

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