野生のフクロウに会えるかも?『野木神社』(野木町)

栃木県

多数のフクロウの置物がお出迎えしてくれる神社。タイミングが良いとリアルフクロウを見ることができるそう。江戸時代の彫刻が残る社殿や、乳の出が良くなると信仰される大イチョウ、ニリンソウの群生地など見どころは多いです。

訪問日:2023/8/12(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

野木町の古社

栃木県の南端にある野木町(のぎまち)。茨城県の古河市とも隣接する県境の町であり、レンガ造りの「ホフマン式輪窯」や「渡良瀬遊水地」、7月のひまわりフェスティバルなどで知られています。

そんな町に建つ野木神社は、仁徳天皇の時代の創建と伝わる神社。西暦でいうと400年頃であるため、1600年以上の長い歴史を持っています。

主祭神は応神天皇の皇太子である莵道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)。他にも多数の神様を合祀しています。

■乃木神社との関係は?
旧帝国陸軍の大将「乃木希典」を御祭神として祀る乃木神社とは別の神社。しかし、乃木希典大将は自らの姓と同じ読みであることから何度も参拝に訪れていたそうです。

江戸時代から残る社殿

文化3年(1806年)に火災により社殿を焼失してしまいますが、当時の古河藩主である土井利厚によって再建されます。文政2年(1819年)に完成したものであり、栃木県の重要文化財に指定されています。

拝殿の向拝には迫力のある龍の姿が。熊谷の歓喜院貴惣門や、板倉町の雷電神社本堂など多くの作品を残す彫師・石原常八主信(いしはら つねはち もとのぶ)の作であるそう。

本殿も多数の彫刻で彩られています。こちらは三代目・磯邉儀兵衛敬信(いそべ ぎへえ たかのぶ)の作であるそう。

なお、敬信は1830年生まれとのこと。社殿が再建されたのは前述の通り1819年なので、敬信の生まれる前ということになります。再建してしばらくしてから彫られたのでしょうかね。

フクロウに会える神社

境内入口となる鳥居のそばには、多数のフクロウのモニュメントが置かれています。

まるで狛犬のような出で立ちの石像も。2羽が寄り添っている様子がなんとも微笑ましい。

さらに拝殿前には木彫りのフクロウが並んでいます。

実はこの神社、毎年フクロウが巣をつくって繁殖する場所としても知られています。像ではなく、野生のリアルフクロウを見ることができるという、非常にレアな神社。

その時期というのが5~6月頃。この時期ならば必ず見られる、というわけではないようですが運が良いとフクロウの子育てシーンを見ることができるかもしれません。

(ちなみに、すぐ近くの渡良瀬遊水地でもコウノトリの繁殖を見ることができます。こちらは4~5月がシーズンなので、重複している5月ならばダブルで観察することができるかもしれません。詳しくはコチラの記事にて。)

信仰の残る大イチョウ

境内にて圧倒的な存在感を放つのが、こちらのイチョウの大木。推定樹齢は1200年といわれる巨木で、征夷大将軍の坂上田村麻呂が植えたと伝えられています。

このイチョウには独自の民間信仰があります。それは、出産した女性が米ぬかを布でくるみ乳房のかたちに作ったものを奉納すると、乳の出が良くなるというもの。

実際に大イチョウの前の絵馬掛けには、乳房がたくさん納められていました。

その他の見どころ

さきほどの大イチョウのすぐ隣には、大ケヤキがそびえ立っています。樹齢は650年といわれており、その高さは40mにも及びます。

境内のすぐそばには、ニリンソウの群生地もあります。花期は3月中旬~4月中旬とのことなので、4月ならばフクロウの子育てと合わせて狙えそうです。

個人的に気になったのは拝殿の屋根の上。設置された小さな像は、おそらく「逆さ獅子」のようです。どのような由来で置かれたのかはわかりませんが、ぴーんと足を伸ばした姿はちょっとだけユーモラス。

もうひとつ気になったのが、拝殿の左側に置かれた青いシートをかけられた物体。飛び出したツノからシカであることは間違いなさそうですが、なぜここに置かれているのでしょうか。

いくつかの謎は残りますが、いずれまた訪れた際に、神職の方に出会えたら尋ねてみたいと思います。

アクセスと参拝情報

JR東北本線(宇都宮線)の古河駅から徒歩30分ほど。野木ホフマン館から徒歩10分ほどなので、合わせての訪問がおすすめです。

車の場合、参道の先の鳥居のそばに広めの駐車場があります。

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